泡消火設備の自動起動の仕組み。感知器から放射までの動作シーケンス

泡消火設備の自動起動の仕組み。感知器から放射までの動作シーケンス 資格

泡消火設備の自動起動は「感知器の作動→受信機の信号→制御盤→一斉開放弁の開放→ポンプ起動→プロポーショナーを経て放射」の順に動作します。乙2の構造機能整備9問で「動作シーケンスを選べ」という形式の問題が頻出です。

問題をすぐに解いてみたい方はこちらをご利用ください。
▶ 消防設備士 乙種第2類 問題集

自動起動の動作シーケンスを順番どおりに覚える

泡消火設備の自動起動は次の順番で動作します。この流れを順番どおりに覚えることが試験対策の出発点です。

  1. 火災感知器が作動する
  2. 受信機(自動火災報知設備)が信号を受け、警報が鳴る
  3. 制御盤が起動信号を出す
  4. 一斉開放弁(デリュージバルブ)のパイロット弁が開く
  5. 一斉開放弁が開放し、配管内に水(加圧水)が流れ込む
  6. 加圧送水装置(消火ポンプ)が起動する
  7. 混合装置(プロポーショナー)で水と泡消火薬剤が混合される
  8. フォームヘッド(または高発泡用泡放出口)から泡が放射される

ステップ4の「一斉開放弁のパイロット弁が開く」から「一斉開放弁が開く」は2段階に分かれています。試験ではこの2段階が出題されることがあります。

自動起動と手動起動の違い

泡消火設備の起動方法には自動起動と手動起動の2種類があります。

自動起動は感知器の信号で自動的に起動する方式です。人が現場にいなくても作動します。大型施設(飛行機格納庫・大型駐車場)では自動起動が基本です。

手動起動は起動操作箱(手動起動装置)のボタンを人が押して起動する方式です。自動起動が作動する前に人が先に気づいた場合や、自動起動の誤作動防止のために手動優先で運用する施設もあります。

試験では「自動起動の場合に最初に動作するのはどれか」「自動起動と手動起動の違いはどれか」という形式で出題されます。

一斉開放弁が「自動起動の核」になる理由

泡消火設備では、フォームヘッドは感熱素子を持たない開放型ヘッドです(閉鎖型スプリンクラーと異なる)。そのため、火災発生時に全ヘッドに一斉に水を送る弁が必要です。それが一斉開放弁です。

通常時は一斉開放弁が閉じており、ヘッドへの配管には水が来ていません。感知器が作動してはじめて一斉開放弁が開き、全ヘッドに一斉に水が供給されます。この仕組みが「一斉開放弁」という名前の由来です。

試験での出題パターン

構造機能整備(9問)で頻出の出題パターンは3つです。

1つ目は「動作シーケンスの順番を選べ」です。選択肢の中から「感知器→受信機→一斉開放弁→ポンプ→放射」の正しい順番を選ぶ形式です。

2つ目は「ポンプが起動する前に動作するのはどれか」です。ポンプの前に動作するのは「一斉開放弁」です。この問題では「感知器→一斉開放弁→ポンプ」の順番を知っていることが問われます。

3つ目は「自動起動が作動する条件を選べ」です。閉鎖型と開放型の違い・感知器の役割から問われます。

まとめ

泡消火設備の自動起動は「感知器→受信機→制御盤→一斉開放弁→ポンプ→プロポーショナー→フォームヘッド放射」の順に動作します。一斉開放弁が開放しなければポンプは起動せず、ヘッドにも水が来ません。この「一斉開放弁が中心にある」仕組みを押さえることが、自動起動の問題を解く鍵です。

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業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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