一斉開放弁(デリュージバルブとも呼ばれます)は泡消火設備の起動に使われる弁で、乙2の構造機能整備9問で頻出です。通常時は閉鎖状態を維持し、火災感知器の作動または手動操作により開放されて消火薬剤を一斉に放射します。加圧開放型と減圧開放型の2種類があり、試験では種類と動作の仕組みが出題されます。
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▶ 消防設備士 乙種第2類 問題集
一斉開放弁は開放型ヘッドの泡消火設備で使う起動弁
一斉開放弁は、開放型ヘッド(スプリンクラーと異なり、常に放射口が開いている)を使用する泡消火設備の配管に設置される弁です。デリュージバルブとも呼ばれます。
通常時は弁が閉鎖しており、ヘッドまで消火薬剤が流れません。火災感知器の作動または手動起動装置の操作で弁が開放され、すべての開放型ヘッドから一斉に泡が放射されます。閉鎖型ヘッド(スプリンクラー型)は熱で個別に開放するため、一斉開放弁は不要です。
加圧開放型と減圧開放型の2種類がある
一斉開放弁には加圧開放型と減圧開放型の2種類があります。
| 種類 | 動作の仕組み | 特徴 |
|---|---|---|
| 加圧開放型 | 二次側(ヘッド側)に加圧水を送ることで弁体が開く | 起動に加圧用水源が必要。構造がシンプル |
| 減圧開放型 | 通常時は二次側を加圧して弁体を閉鎖。起動時に二次側の圧力を抜くことで弁体が開く | 主流の方式。電磁弁(ソレノイドバルブ)と組み合わせて自動化できる |
試験では「加圧開放型・減圧開放型のどちらか」を識別させる問題が出ます。「起動時に圧力を加えて開く」か「圧力を抜いて開く」かで区別します。
減圧開放型の動作シーケンスは6ステップ
減圧開放型の一斉開放弁が起動するまでの流れを整理します。
1. 火災感知器(炎感知器・煙感知器等)が作動する。2. 受信機(火災報知設備)が信号を受け取る。3. 制御盤(泡消火設備の専用制御盤)が電磁弁(ソレノイドバルブ)に開放信号を送る。4. 電磁弁が開き、一斉開放弁の二次側の加圧水が排出されて圧力が下がる(減圧)。5. 一次側の圧力によって弁体が押し上げられ、一斉開放弁が開放される。6. 消火薬剤が一次側から二次側に流れ込み、全開放型ヘッドから一斉に泡が放射される。
手動起動の場合は、手動起動装置のレバーを操作して電磁弁に信号を送ることで同じ流れが起動します。
一斉開放弁と自動開放弁は異なる弁
乙2の試験では一斉開放弁と「自動開放弁」を混同しないことが重要です。
一斉開放弁は電気信号(感知器・手動)で開放される弁です。自動開放弁は感熱素子(ヒューズ・バイメタル等)が直接熱によって作動して開く弁で、電気配線を必要としません。泡消火設備では一斉開放弁が主に使用されます。
試験での出題パターン
構造機能整備(9問)での出題パターンは3つです。「一斉開放弁の種類(加圧/減圧)とその仕組みを選べ」「起動シーケンスの正しい順番を選べ」「電磁弁・一斉開放弁・制御盤の役割をそれぞれ選べ」の形式が頻出です。
鑑別(実技・5問)では、一斉開放弁の写真・図を見て「名称を答えよ」「どの設備で使うか答えよ」「加圧開放型・減圧開放型のどちらかを選べ」という問題が出ます。実物の写真を見た経験がない方は、テキストの図を繰り返し確認して形状を覚えることが重要です。
まとめ
一斉開放弁(デリュージバルブ)は開放型ヘッドを使う泡消火設備の起動弁で、感知器の作動または手動操作で開放されます。加圧開放型(圧力をかけて開く)と減圧開放型(圧力を抜いて開く)の2種類があり、現在は減圧開放型が主流です。試験では「種類の識別」「動作シーケンスの順番」「電磁弁との役割分担」が頻出です。テキストの図で形状と動作を確認し、シーケンスを手順通りに言えるようにしておくと対策になります。
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