泡消火設備の消火効果は、窒息効果(泡が燃焼面を覆い酸素を遮断)と冷却効果(泡に含まれる水分が燃焼物の温度を下げる)の2つです。電気設備の火災には使えません。泡が導電性を持つため、感電や短絡の危険があるためです。
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▶ 消防設備士 乙種第2類 問題集
泡消火設備の消火効果は2つ
泡消火設備の主な消火効果は窒息効果と冷却効果です。この2つを問う問題が乙2の筆記試験(構造機能整備・規格)と鑑別(実技)に出題されます。
窒息効果:泡が空気(酸素)を遮断する
燃焼が継続するには可燃物・酸素・熱源の3つが必要です(燃焼の三要素)。泡消火設備は燃焼面全体を泡で覆い、空気中の酸素が燃焼物に接触するのを遮断します。酸素の供給が断たれると燃焼は継続できないため、火は消えます。
泡は軽くて流動性があるため、液体(油など)の表面全体に広がりやすく、不均一な面も均一に覆えます。この性質が可燃性液体火災に対して特に有効である理由です。
冷却効果:水分が温度を下げる
泡消火薬剤を水で希釈した泡水溶液には大量の水が含まれています(3%混合の場合、97%が水)。この水分が燃焼物に触れると蒸発し、その際に気化熱を奪います。燃焼物の温度が可燃温度以下に下がることで、再燃が防がれます。
窒息効果で火を消した後も、冷却効果によって燃焼物の温度を下げることで再着火を防ぐ効果があります。
泡消火設備が使えない火災の種類
泡消火設備はA火災(普通火災)とB火災(油火災)に有効ですが、C火災(電気火災)には使えません。泡水溶液は電気を通す(導電性がある)ため、感電や短絡の危険があります。
| 火災の種類 | 内容 | 泡消火設備 |
|---|---|---|
| A火災(普通火災) | 木材・紙・繊維など | 使用可 |
| B火災(油火災) | 石油・ガソリンなど可燃性液体 | 使用可(主用途) |
| C火災(電気火災) | 変電設備・電気機器など | 使用不可(導電性) |
泡消火設備が設置される場所(飛行機格納庫・自動車修理工場・駐車場)は可燃性液体(航空機燃料・ガソリン)が使われる場所です。B火災への対応が主な目的のため、これらの施設に設置義務があります。
薬剤の種類による消火効果の違い
泡消火薬剤の種類によって消火効果の出方が異なります。たん白泡消火薬剤は油面への密着性が高く、安定した泡が油面を覆い続けます。水成膜泡消火薬剤(AFFF)は泡と同時に水膜を油面上に形成するため、二重の防護が働きます。
まとめ
泡消火設備の消火効果は窒息効果(泡が燃焼面を覆い酸素を遮断)と冷却効果(水分が燃焼物の温度を下げる)です。A火災・B火災に有効ですが、C火災(電気火災)には泡の導電性のため使えません。この「使えない火災の種類と理由」は試験の頻出ポイントです。
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