自動火災報知設備の受信機にはP型・R型・GP型・GR型の4種類があります。P型は各警戒区域からの信号を区域単位で受信し、R型はアナログ信号で感知器ごとの状態を管理します。この記事では各型の特徴と使い分けを整理します。
問題をすぐに解いてみたい方はこちらをご利用ください。
▶ 消防設備士 第4類(甲4・乙4)問題集
自動火災報知設備の基本構成
自動火災報知設備は「感知部」「中継部」「受信部」「警報部」で構成されます。
| 構成要素 | 主な機器 | 役割 |
|---|---|---|
| 感知部 | 熱感知器・煙感知器・炎感知器 | 火災を感知して電気信号に変換する |
| 中継部 | 中継器(R型システムで使用) | 感知器からの信号を受信機に中継する |
| 受信部 | 受信機(P型・R型等) | 信号を受け取り火災区域を表示・警報する |
| 警報部 | 地区音響装置(ベル)・表示灯 | 火災を建物内に知らせる |
根拠:消防法施行令第21条(自動火災報知設備の設置基準)・消防法施行規則第24条(受信機の基準)
P型受信機の特徴
P型受信機は警戒区域ごとに専用の回線を持ち、火災信号を区域単位で受信します。構造がシンプルで信頼性が高く、中小規模の建物に広く使われています。
P型1級はすべての警戒区域を個別に表示でき、電話(発信機との通話機能)・自動試験機能を持ちます。P型2級は電話機能がなく、回線数も限定されます。P型3級は小規模な用途に使う最もシンプルな型で、1回線のみです。
R型受信機の特徴
R型受信機はアドレス信号方式で、各感知器・中継器に固有のアドレスを与えて個別に管理します。煙・温度の変化を数値として受信できるアナログ機能を持つものが多く、火災の予兆段階での検知が可能です。
大規模・複合用途の建物(大型商業施設・病院・超高層ビルなど)ではR型が主流です。1本の信号線に多数の感知器・中継器を接続できるため、配線工事が少なくて済む利点があります。
GP型・GR型とは何か
GP型とGR型はガス漏れ火災警報設備と自動火災報知設備を一体化した複合型受信機です。
GP型はP型受信機にガス漏れ警報機能を組み合わせたものです。GR型はR型受信機にガス漏れ警報機能を組み合わせたものです。都市ガスを使用するビルや工場では、自動火災報知設備とガス漏れ火災警報設備を一つの受信機で管理するGP型・GR型が使われることがあります。
P型とR型の選択基準
| 項目 | P型 | R型 |
|---|---|---|
| 適した建物規模 | 中小規模(警戒区域が少ない) | 大規模(多回線・多フロア) |
| 感知器の識別 | 警戒区域単位 | 感知器1個単位(アドレス管理) |
| 配線の量 | 区域ごとに独立した回線が必要 | 1本の信号線に多数接続可能 |
| コスト傾向 | 機器コストが低い | 初期コストが高いが配線コストが低い |
まとめ
自動火災報知設備の受信機はP型(区域単位の管理)・R型(感知器個別のアドレス管理)・GP型・GR型(ガス漏れ警報との複合型)の4種類があります(消防法施行規則第24条)。P型はシンプルで中小規模建物向け、R型は大規模建物でのアナログ管理に適しています。甲4・乙4の試験では各型の特徴・機能の違いが問われます。
問題をすぐに解いてみたい方はこちらをご利用ください。
▶ 消防設備士 第4類(甲4・乙4)問題集

コメント