スプリンクラー設備と自動火災報知設備は、建物の火災感知と消火を連携させるために連動できます。感知器の動作がスプリンクラーポンプの起動に連動したり、スプリンクラーの流水を自動火災報知設備が警報したりする仕組みです。この記事では連動の種類と仕組みを整理します。
問題をすぐに解いてみたい方はこちらをご利用ください。
▶ 消防設備士 第4類(甲4・乙4)問題集
スプリンクラーと自動火災報知設備の関係
スプリンクラー設備(消防法施行令第12条)と自動火災報知設備(消防法施行令第21条)は別々の設備ですが、火災時に連動して動作します。主な連動のパターンは次のとおりです。
| 連動の方向 | 内容 |
|---|---|
| スプリンクラー→自動火災報知設備 | 流水検知装置(アラーム弁)の作動を自動火災報知設備に取り込み、受信機で警報を発する |
| 自動火災報知設備→スプリンクラー | 感知器の動作信号でスプリンクラーポンプを起動させる(準備作動式の場合) |
流水検知装置と自動火災報知設備の連動
スプリンクラーが作動すると、流水検知装置(アラーム弁)内を水が流れます。このとき圧力スイッチが動作して電気信号を発します。この信号を自動火災報知設備の受信機に取り込むことで、火災受信機で「スプリンクラーが動作した区域」を表示・警報できます。
これにより、スプリンクラーが動作した場所を防災センターで即座に把握できるようになります。スプリンクラー設備だけでは警報が出せないため、自動火災報知設備との連動が重要です。
準備作動式スプリンクラーと感知器連動
準備作動式スプリンクラー設備では、感知器の動作が配管への加圧水充填(準備作動弁の開放)のトリガーになります。
通常、配管内に水が入っていない乾式の状態で待機しています。感知器が火災を感知すると、準備作動弁が開いて配管に水が充填されます。その後ヘッドが熱で作動したとき初めて放水が始まります。
この方式では感知器の誤動作だけでは放水されない(ヘッドの作動も必要)ため、誤放水のリスクが低く、コンピュータルームや美術館など誤放水の被害が大きい施設に使われます。
連動の設定と試験での出題
甲4の試験(構造・機能・整備)では、スプリンクラーと自動火災報知設備の連動に関する知識が問われることがあります。主な出題ポイントは次のとおりです。
流水検知装置の電気信号を自動火災報知設備受信機に取り込む方式の仕組み、準備作動式での感知器連動の順序(感知器作動→準備作動弁開放→ヘッド作動→放水)、および感知器連動設備の定義(消防法施行規則第14条第1項第6号)が出題されます。
まとめ
スプリンクラーと自動火災報知設備の連動は、スプリンクラーの流水を自動火災報知設備に取り込む方向と、感知器の信号でスプリンクラーを起動させる方向の2種類があります。流水検知装置の圧力スイッチ信号を受信機に接続することで、スプリンクラー動作区域の把握が可能になります。準備作動式スプリンクラーは感知器連動で配管への充水を行い、ヘッドが作動しないと放水しない方式で、誤放水防止が必要な施設に採用されます。
問題をすぐに解いてみたい方はこちらをご利用ください。
▶ 消防設備士 第4類(甲4・乙4)問題集

コメント