大型消火器は能力単位が大きく(A10単位以上またはB20単位以上)、設置が義務づけられる場所が小型消火器とは別に定められています(消防法施行規則第6条第4項)。危険物施設・大型の特定防火対象物に設置が求められ、通常の小型消火器と組み合わせて使います。車輪付きの移動式が多く、単独での使用には訓練が必要です。
問題をすぐに解いてみたい方はこちらをご利用ください。
▶ 消防設備士 乙種第6類 問題集
大型消火器の定義と基準
大型消火器は消防法施行令第10条第2項・消防法施行規則第6条に基づいて定義されます。
| 区分 | 能力単位の基準 |
|---|---|
| 大型消火器(A火災用) | A10単位以上 |
| 大型消火器(B火災用) | B20単位以上 |
出典:消防法施行規則第6条第4項(大型消火器の設置基準)
通常のABC粉末消火器(3kg・6kg)の能力単位は2〜5単位程度であるのに対し、大型消火器は10〜30単位以上の消火能力を持ちます。
大型消火器の設置が必要な場所
消防法施行規則第6条第4項では、大型消火器の設置が必要な場合を次のように定めています。
- 消防法施行令別表第1(十六の二)項(地下街)・(十六の三)項(準地下街)
- 危険物規制規則に基づく第四種・第五種消火設備としての大型消火器
- 延べ面積が大きく、一定の能力単位を超える場合に小型消火器との組み合わせで設置する
大型消火器の種類と薬剤
大型消火器に使われる消火薬剤の種類:
| 種類 | 薬剤 | 主な設置場所 |
|---|---|---|
| 大型粉末消火器 | ABC粉末(20〜50kg) | 工場・危険物施設・大型倉庫 |
| 大型泡消火器 | 機械泡(20〜50L) | 石油施設・航空機格納庫・駐車場 |
| 大型強化液消火器 | 強化液(10〜30L) | 一般建物・一部の危険物施設 |
大型消火器の設置方法と管理
大型消火器は重量があるため、ほとんどが車輪付きの移動式です。設置方法と管理のポイント:
- 保管場所:通路・出入口近く(緊急時にすぐ移動できる場所)
- 固定:転倒防止のため壁・柱への固定、または専用のラックへの収納
- 標識:「大型消火器」の表示を見やすい位置に掲示
- 点検:小型消火器と同様に6か月ごとの外観点検・機能点検が必要
大型消火器の使用訓練の重要性
大型消火器は重量があり(20〜50kg以上)、単独での取り扱いには訓練が必要です。初めて使う状況で有効に機能させるため、施設管理者・防火管理者は年1回以上の消防訓練(消防法施行令第4条の2の4)での操作訓練を実施することが推奨されます。
まとめ
大型消火器はA10単位以上またはB20単位以上の能力単位を持ち(消防法施行規則第6条第4項)、通常の小型消火器では対応できない大規模な火災に使います。地下街・危険物施設・大型施設への設置が必要で、車輪付きの移動式が一般的です。種類は粉末・泡・強化液があり、設置場所の火災リスクに合わせて選定します。重量があるため使用訓練が特に重要です。
問題をすぐに解いてみたい方はこちらをご利用ください。
▶ 消防設備士 乙種第6類 問題集

コメント