訪問入浴介護のAED・心肺蘇生(BLS)研修、入浴中の急変対応と手順。

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訪問入浴介護では、入浴中に心停止・呼吸停止が発生するリスクがあります。看護職員1名・介護職員2名の3名チームで即座にBLS(一次救命処置)を開始できるよう、定期的な研修が必要です。BLSの研修義務に関する直接の規定はありませんが、安全なサービス提供のために必要な研修として実施することが事業所に求められています〔⚠️法定研修テーマとして位置づけるかどうかは事業所の判断と都道府県の指導を確認〕。

入浴中の急変に気づくサイン

状態 確認のポイント
意識の消失 呼びかけへの反応がない・眼球の向きがおかしい・ぐったりしている
呼吸停止・異常呼吸 胸の動きがない・しゃくりあげるような呼吸(死戦期呼吸)・10秒以上呼吸が確認できない
溺水のサイン 顔面が湯面に沈んでいる・口・鼻に水が入っている・体が浮いている
チアノーゼ・蒼白 口唇・爪が紫色・青白い・冷や汗が出ている

3名チームのBLS対応手順

手順 担当・内容
1. 浴槽から引き上げる 3名全員で利用者を浴槽から引き上げ、平坦な場所に仰向けに寝かせる。水を吐かせようとして腹部を圧迫したり逆さにしたりしない
2. 反応・呼吸の確認 看護職員が「大丈夫ですか」と声かけ・肩をたたく。呼吸の確認は10秒以内に行う
3. 119番・家族への連絡 介護職員の1名が119番通報。もう1名が家族・事業所に連絡。看護職員はBLS継続〔⚠️通報時に「訪問入浴介護のサービス中」と伝える〕
4. 胸骨圧迫の開始 呼吸がない・正常でない場合は胸骨圧迫を開始する(30回:人工呼吸2回のサイクル)。看護職員が主体となり交代しながら継続する〔⚠️人工呼吸は感染リスクを考慮して判断〕
5. AEDの使用 近隣にAEDがある場合は取りに行く。AEDの音声に従って操作する。水気をタオルで拭いてから使用する
6. 救急隊への引き継ぎ 発生状況・バイタルの記録・実施した処置内容を救急隊員に伝える

訪問入浴介護でのAED準備と課題

訪問先の利用者宅にAEDが設置されていることは稀です。浴槽車内にAEDを積載している事業所もありますが、引き上げ・胸骨圧迫・119番通報を3名で行う中でAEDを取りに行く余裕がない場面もあります。定期的なBLS訓練で「誰が何をするか」の動き方を身体に覚えさせることが最も重要な対策です。入浴中の安全管理全般については「訪問入浴介護の入浴中の安全管理」をご覧ください。

研修の義務全体については「訪問入浴介護の法定研修、何が義務で年何回か。」をご覧ください。研修キットのご利用は訪問入浴介護の法定研修キットからどうぞ。

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出典:日本蘇生協議会「JRC蘇生ガイドライン2020」・消防庁「救急蘇生法の指針(市民用)」。BLS手順は定期的に改訂されます。最新のガイドラインを研修で確認してください。詳細は必ず最新の通知および都道府県の担当窓口でご確認ください。当サイトは資格者ではなく、内容の正確性を保証しません。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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