放課後等デイサービスには毎年実施が義務化されている法定研修があります。研修の準備・実施・記録にかかる時間とコストは、小規模な事業所ほど負担感が大きくなります。この記事では、法定研修の年間コスト(時間・費用)の目安と、研修キットを活用した効率化の考え方を整理します。
研修資料をまとめて用意したい方は、こちらをどうぞ。
▶ 放課後等デイサービス・児童発達支援 法定研修キット
法定研修の義務テーマは最低6種類。年間スケジュールに組み込む必要がある
放課後等デイサービスで年1回以上の実施が義務化されている研修は以下の6テーマです(「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準」第78条・第79条他)。
| 研修テーマ | 根拠規定 | 年間実施頻度 |
|---|---|---|
| 虐待防止研修 | 令和4年改正・第78条の2 | 年1回以上 |
| 身体拘束の適正化研修 | 令和4年改正・第79条の2 | 年1回以上 |
| 感染症対策研修 | 第79条の3 | 年2回以上 |
| BCP(業務継続計画)研修・訓練 | 令和6年義務化 | 年1回以上 |
| 安全計画に基づく訓練・研修 | 令和6年義務化・第79条の2 | 年2回以上 |
| ハラスメント防止研修 | 第78条 | 定期的に(年1回以上が目安) |
年間の研修コストの目安。準備・実施・記録を合計すると想定以上になる
各研修の準備・実施・記録にかかる時間と、外部研修費用の目安を以下の表で整理します。
| 研修テーマ | 準備時間の目安 | 実施時間の目安 | 記録時間 | 小計(時間) |
|---|---|---|---|---|
| 虐待防止 | 2〜3時間 | 1〜1.5時間 | 1時間 | 4〜5.5時間 |
| 身体拘束の適正化 | 2〜3時間 | 1時間 | 1時間 | 4〜5時間 |
| 感染症対策(年2回) | 2〜3時間×2 | 1時間×2 | 1時間×2 | 8〜10時間 |
| BCP研修・訓練 | 3〜4時間 | 1〜2時間 | 1時間 | 5〜7時間 |
| 安全計画研修・訓練(年2回) | 2〜3時間×2 | 1時間×2 | 1時間×2 | 8〜10時間 |
| ハラスメント防止 | 2〜3時間 | 1時間 | 1時間 | 4〜5時間 |
合計すると、6テーマで年間33〜42時間程度(準備担当者1名ベース)になります。職員数が多いほど当日の実施時間・記録時間は増えます。外部研修(e-ラーニング等)を活用する場合は、1人あたり年間5,000〜15,000円程度の費用がかかることが多いです。
研修キットを使う場合のコスト比較
研修資料を自作する場合と、研修キットを購入して使う場合では、準備コストの構造が変わります。
| 項目 | 資料を自作する場合 | 研修キットを使う場合 |
|---|---|---|
| 初期費用 | 0円(人件費は別途) | キット購入費(買い切り) |
| 準備時間(年間) | 14〜18時間程度 | 2〜4時間程度(確認・印刷・日程調整) |
| 内容の正確さ | 担当者の調査力・知識に依存 | 告示・通知準拠のものを使う場合は安定 |
| 2年目以降の更新 | 毎年要確認・再作成 | 買い切りの場合は自己確認・法改正は要更新 |
管理者の時給を1,500〜2,000円と仮定すると、準備時間14〜18時間の人件費は21,000〜36,000円相当です。研修キットの購入費がこれを下回る場合、費用対効果が出ます。
研修の効率化。3つの方法
- 複数テーマをまとめて1回で実施する:「虐待防止+身体拘束」を1回の研修で扱う(合計時間は同じでも日程調整の手間が減る)
- スマートフォン受験形式を取り入れる:QRコードでアンケート・確認テストを実施し、記録を自動集計する
- 外部研修と内部研修を組み合わせる:法定の義務テーマは内部研修・より専門的な内容(AED・医療的ケア等)は外部研修・動画研修を活用する
研修資料をまとめて用意したい方は、こちらをどうぞ。
▶ 放課後等デイサービス・児童発達支援 法定研修キット
あわせて読みたい
作成者:fufumumu_design 作成日:2026-11-01
【出典】
・「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準」(平成18年厚生労働省令第171号)第78条・第79条
・厚生労働省「令和6年度障害福祉サービス等報酬改定の概要」
本記事の内容は情報提供を目的としたものです。


コメント