高気圧作業(潜水・ケーソン)の健康管理|減圧症の仕組み・浮上速度・特殊健診

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高気圧作業(潜水作業・ケーソン作業)では、高圧下での窒素ガス溶解による減圧症(潜水病)や、圧力変化による気圧外傷が問題となります。高気圧作業安全衛生規則(高圧則)では、作業時間の制限・浮上速度・特殊健康診断が定められています。

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高気圧作業とは

高気圧作業安全衛生規則(高圧則)の対象となる作業は以下の2種類です。

  • 潜水作業:スキューバ(SCUBA)、ヘルメット式潜水等による水中作業
  • ケーソン作業:橋梁基礎・地下工事のための気密室(ケーソン・潜函)内での作業

減圧症(潜水病)のメカニズム

高圧環境では、ヘンリーの法則に従い血液・組織に窒素ガスが多量に溶け込みます。急激な減圧(急浮上・急速な気圧低下)によってガスが気泡化し、様々な障害を起こします。

型 症状
I型(軽症) 関節痛・筋肉痛(ベンズ)・皮膚症状(かゆみ・斑点)
II型(重症) 神経障害(麻痺・感覚障害)・呼吸障害・意識障害

治療:高圧酸素療法(再圧治療室での加圧→ゆっくり減圧)

高圧則の主要規制

項目 内容
浮上速度の制限 0.8m/分以下(急浮上禁止:気泡化防止のため)
連続作業時間の制限 気圧と水深に応じた作業時間の制限表に従う
減圧停止 浮上中に指定の深度で一定時間停止し、ガスを徐々に排出する
潜水士免許 潜水業務には潜水士免許が必要(安衛法第61条)

特殊健康診断(高圧則第38条)

高気圧業務従事者には、6か月以内に1回の定期健康診断が義務付けられています。主な検査項目は次のとおりです。

  • 既往の業務経歴の調査
  • 耳鼻科的検査(中耳の気圧外傷の確認)
  • 四肢・関節の検査(骨の壊死の確認)
  • 肺・心臓の検査

試験での出題ポイント

  • 減圧症(潜水病):急浮上による窒素気泡化→治療は「高圧酸素療法(再圧治療)」
  • 浮上速度:0.8m/分以下(急浮上厳禁)
  • 潜水士免許:安衛法第61条に基づく国家資格が必要
  • 特殊健診:6か月以内に1回(潜水・ケーソン作業共通)

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出典:
・高気圧作業安全衛生規則 第38条(健康診断)
・労働安全衛生法 第61条(就業制限)
・厚生労働省「高気圧作業安全衛生規則の解説」

最新の試験日程・受験申請・公表試験問題は、公益財団法人 安全衛生技術試験協会(www.exam.or.jp)の公式サイトでご確認ください。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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