訪問介護の高齢者の特性研修、加齢の変化と安全な介助のポイント。

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訪問介護の職員は、加齢に伴う心身の変化を理解した上で介助を行う必要があります。「若い頃と同じように動けると思って介助した」「利用者が急に体が傾いた」といった事故は、加齢の特性を理解していないことが一因になります。研修では、加齢による身体機能の変化と、それを踏まえた安全な介助の方法を学びます。

加齢による主な身体機能の変化

機能 加齢による変化 介助時の注意点
筋力・バランス 下肢の筋力低下・バランス感覚の低下。立ち上がりや方向転換で不安定になりやすい 立ち上がり・方向転換・段差通過は必ず近くで見守る。急かさない
骨密度 骨密度の低下(特に女性)。転倒時に骨折しやすい 転倒の予防が最優先。床の濡れ・段差・スリッパのずれに注意する
皮膚・体温調節 皮膚が薄く乾燥しやすい。体温調節機能が低下し、室温の変化に鈍感になる 入浴時の湯温確認(利用者の感覚に頼らず温度計を使う)。着替え時の体温変化に注意
視力・聴力 視野が狭くなる・コントラストの区別が難しくなる。高音域が聞こえにくくなる 声掛けは正面から・ゆっくり・低めのトーンで。床の色と段差の色が近い環境は転倒リスクが高い
嚥下機能 飲み込みの力が低下。むせやすくなる・誤嚥性肺炎のリスクが高まる 食事介助では姿勢(前傾姿勢が基本)・食事の形態・一口の量に注意する

訪問介護で多い事故「転倒・転落」の防止

介護事故で最も多いのは転倒・転落です。訪問介護では利用者の自宅という環境で介助を行うため、環境の整備にも目を向ける必要があります。

場所 確認すべきリスク
浴室・トイレ 床の濡れ・マットのずれ・手すりの有無・段差
居間・廊下 コードや荷物が床に散乱していないか・照明の明るさ・スリッパの状態
玄関 上がり框(段差)・靴の散乱・滑りやすい床

自立支援の視点を忘れない

安全を優先するあまり、利用者が「できること」まで職員が代わりにやってしまうと、残存機能の低下につながります。訪問介護の目的は「自立を支援すること」です。「できること・できないこと」を把握し、できないことだけを補う介助(残存機能を活かす介助)が基本です。

研修全体の体系については「訪問介護の法定研修、何を何回やればいいか。」をご覧ください。研修キットのご利用は訪問介護の法定研修キットからどうぞ。

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出典:「指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準」(平成11年厚生省令第37号)。詳細は必ず原文および都道府県の担当窓口でご確認ください。当サイトは資格者ではなく、内容の正確性を保証しません。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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