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▶ 訪問介護の法定研修キット(高齢者の特性テーマ収録)
訪問介護の職員は、加齢に伴う心身の変化を理解した上で介助を行う必要があります。「若い頃と同じように動けると思って介助した」「利用者が急に体が傾いた」といった事故は、加齢の特性を理解していないことが一因になります。研修では、加齢による身体機能の変化と、それを踏まえた安全な介助の方法を学びます。
加齢による主な身体機能の変化
| 機能 | 加齢による変化 | 介助時の注意点 |
|---|---|---|
| 筋力・バランス | 下肢の筋力低下・バランス感覚の低下。立ち上がりや方向転換で不安定になりやすい | 立ち上がり・方向転換・段差通過は必ず近くで見守る。急かさない |
| 骨密度 | 骨密度の低下(特に女性)。転倒時に骨折しやすい | 転倒の予防が最優先。床の濡れ・段差・スリッパのずれに注意する |
| 皮膚・体温調節 | 皮膚が薄く乾燥しやすい。体温調節機能が低下し、室温の変化に鈍感になる | 入浴時の湯温確認(利用者の感覚に頼らず温度計を使う)。着替え時の体温変化に注意 |
| 視力・聴力 | 視野が狭くなる・コントラストの区別が難しくなる。高音域が聞こえにくくなる | 声掛けは正面から・ゆっくり・低めのトーンで。床の色と段差の色が近い環境は転倒リスクが高い |
| 嚥下機能 | 飲み込みの力が低下。むせやすくなる・誤嚥性肺炎のリスクが高まる | 食事介助では姿勢(前傾姿勢が基本)・食事の形態・一口の量に注意する |
訪問介護で多い事故「転倒・転落」の防止
介護事故で最も多いのは転倒・転落です。訪問介護では利用者の自宅という環境で介助を行うため、環境の整備にも目を向ける必要があります。
| 場所 | 確認すべきリスク |
|---|---|
| 浴室・トイレ | 床の濡れ・マットのずれ・手すりの有無・段差 |
| 居間・廊下 | コードや荷物が床に散乱していないか・照明の明るさ・スリッパの状態 |
| 玄関 | 上がり框(段差)・靴の散乱・滑りやすい床 |
自立支援の視点を忘れない
安全を優先するあまり、利用者が「できること」まで職員が代わりにやってしまうと、残存機能の低下につながります。訪問介護の目的は「自立を支援すること」です。「できること・できないこと」を把握し、できないことだけを補う介助(残存機能を活かす介助)が基本です。
研修全体の体系については「訪問介護の法定研修、何を何回やればいいか。」をご覧ください。研修キットのご利用は訪問介護の法定研修キットからどうぞ。
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出典:「指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準」(平成11年厚生省令第37号)。詳細は必ず原文および都道府県の担当窓口でご確認ください。当サイトは資格者ではなく、内容の正確性を保証しません。


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