訪問介護の事故・苦情対応研修、義務の内容と記録の残し方。

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訪問介護事業所は、事故発生時の対応と苦情処理の手順を定め、職員に周知する義務があります。省令は事故発生防止のための措置・苦情処理のための体制整備を義務付けており〔⚠️省令の原文で確認してください〕、研修を通じて職員全員が同じ手順で動けるようにしておくことが運営指導でも確認されます。

事故対応と苦情対応は別の義務

項目 事故発生時の対応 苦情処理
根拠 省令の事故発生防止・報告義務〔⚠️省令で確認〕 省令の苦情処理体制整備義務〔⚠️省令で確認〕
行政への報告 死亡・骨折等の重大事故は市区町村・都道府県への報告義務あり〔⚠️通知で確認〕 原則として行政報告の義務はないが、重大な苦情は状況による
記録の保存 事故報告書・経緯記録・再発防止策を保存する 苦情受付記録・対応経過・解決結果を保存する

事故対応研修で扱う内容

テーマ 内容
事故の種類と対応手順 転倒・誤薬・熱傷・行方不明等の種類別に初動対応・緊急連絡・記録の手順を確認する
ヒヤリハットの活用 事故に至らなかったヒヤリハットを記録・共有し、再発防止に活かす
記録の書き方 「いつ・どこで・誰が・何をしていたときに・何が起きたか・どう対応したか」を客観的に記録する
再発防止策の立案 原因分析(なぜ起きたか)→対策(何を変えるか)→確認(効果を確認する)の流れ

苦情対応研修で扱う内容

テーマ 内容
苦情受付の手順 誰が(担当者の指定)・どこで(窓口の設置)・どのように(記録の書式)受け付けるかを確認する
苦情への対応姿勢 まず傾聴・謝罪(事実確認前の過剰な謝罪は避ける)・事実確認・回答の手順
記録と保存 受付日時・苦情の内容・対応経過・解決結果を記録し保存する
苦情内容のサービス改善への活用 受けた苦情を職員間で共有し、同じ問題が繰り返さないよう業務の改善につなげる

訪問介護特有の注意点

訪問介護は利用者の自宅で1対1で行われるため、事故・苦情の場面で第三者の目がありません。記録が唯一の証拠になります。事故・ヒヤリハット・苦情の記録を訪問ごとにつける習慣と、提出・確認の仕組みを作っておくことが重要です。

研修全体の体系については「訪問介護の法定研修、何を何回やればいいか。」をご覧ください。研修キットのご利用は訪問介護の法定研修キットからどうぞ。

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出典:「指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準」(平成11年厚生省令第37号)・「指定居宅サービス等及び指定介護予防サービス等に関する基準について」(老企第25号)。詳細は必ず原文および都道府県の担当窓口でご確認ください。当サイトは資格者ではなく、内容の正確性を保証しません。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

ご質問はメールで。電話・面談はしていません。

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