ITパスポートを年内に受けるか、2027年度の新試験を待つか。今の試験の最後の試験日は12月27日です

ITパスポートを年内に受けるか、新試験を待つか。今の試験の最後の試験日は2026年12月27日 資格

ITパスポートを受けようとしていて、「今の試験のうちに受けるか、2027年度の新しい試験を待つか」で迷っている方へ。決め手になるのは、受ける期限があるかどうかと、勉強がどこまで進んでいるかの2つです。今の試験で選べる最後の試験日は2026年12月27日で、新しい試験は2027年度春頃に始まる予定です。その間の2027年1月から3月に試験があるかどうかは、2026年10月3日の時点ではまだ発表されていません。この記事では、IPA(情報処理推進機構)の公表内容をもとに、日付と手続きを整理したうえで、どちらを選ぶかの決め方をまとめます。

作成:fufumumu_design(ふふ)/作成日:2026年10月3日/日付と数字は、記事の最後に挙げたIPAの公表資料で確認しています。

今の試験で選べる最後の試験日は、2026年12月27日

IPAは、試験のシステムの入れ替えのため、ITパスポート試験を2026年12月28日以降に一時休止します。2026年9月28日以降に申し込む場合、選べる試験日は、申し込んだ日から2026年12月27日までの試験開催日です。12月27日は申し込みの締め切りではなく、受けられる最後の試験日です。

ITパスポートは、試験会場のコンピュータで答えるCBT方式で、IPAによると、試験はすべての都道府県で毎月行われています。受ける日と会場は、申し込みのときに自分で選びます。

決まりごと 内容(2026年10月3日時点)
選べる試験日 2026年9月28日以降の申し込みは、申し込んだ日から2026年12月27日までの試験開催日
カードかバウチャーで払う場合の締め切り 試験の前日の正午まで(正午を過ぎて申し込むと、選べるのは翌々日以降の試験日)
コンビニで払う場合の締め切り 受験日の5日前まで(選べるのは申し込んだ日の5日後以降の試験日)。払い込みの期限は、原則として申し込んだ日を含めて3日目の23時59分で、過ぎたら申し込み直し。払込手数料187円が別にかかる
会場ごとの違い 会場によっては、12月27日より前に試験が終わる場合がある。空席がない日は選べない
申し込んだあとの日程変更 変更しても、選べるのは最長で12月27日までの試験開催日
バウチャー(前売りの受験券) 新しい購入の申込み受付は、2026年7月31日で一時停止。発行済みのものは有効期限の確認が必要
受験手数料 7,500円(税込)

注意したいのは、空席とお金の扱いです。IPAは、受け取った受験手数料は、理由のいかんにかかわらず返還できないとしています。申し込んだあとに試験日を変える場合も、空席がなくて選べる最後の試験日までに受けられなかったときは、受験手数料などを返さないとしています。年内に受けるなら、受けたい会場の12月の空き具合を確かめてから、日程に余裕を持って申し込むのが安全です。

2027年1月から3月に受けられるかは、まだ決まっていない

休止のあとについて、IPAは「2027年1月以降の試験実施については、2026年秋頃にウェブページでお知らせ」するとしており、再開の時期は「決まり次第」知らせるとしています。2026年10月3日の時点で、この案内はまだ掲載されていません(休止の案内のページの最終更新日は2026年8月3日のまま)。

つまり、「年内は忙しいから、1月か2月に受ければいい」という予定は、今の時点では立てられません。1月から3月に試験がある可能性も、ない可能性もある、というのが正確なところです。年度内(2027年3月まで)に合格が必要な方は、この不確かさをそのまま抱えることになるので、年内の受験を第一に考えたほうが安心です。

IPAが案内を出したら、この記事も書き直します。

新試験は2027年度春頃からで、問題数・合格基準・受験料は未公表

経済産業省とIPAが2026年3月31日に公表した見直しの案では、新しい試験制度のITパスポート試験は2027年度春頃に始まり、これまでと同様に通年で行う予定です。一方で、2026年10月3日の時点で、新試験の問題数、合格基準、受験手数料は公表されていません。

比べること 今の試験(12月27日まで) 新試験(2027年度春頃から・予定)
出題分野 ストラテジ系・マネジメント系・テクノロジ系 ビジネス・テクノロジ・セキュリティ・倫理に再整理
試験時間・問題数 120分・100問(四肢択一) 未公表
合格基準 総合評価点600点以上、かつ分野別評価点がそれぞれ300点以上(どちらも1,000点満点) 未公表
公開されている問題 毎年度の公開問題(100問) サンプル問題4問だけ

中身の変わり方は、全部が入れ替わるというより、「土台は残して、新しい内容が加わる」形です。IPAは、DXで求められるマインド・スタンスと、データマネジメントの基礎を新しく加え、AI時代に対応したセキュリティ・倫理の出題を強化するとしています。

当サイトが、今のシラバス(Ver.6.5)と新試験のシラバス案(Ver.0.1)の全文を照らし合わせたところ、SWOT分析・VRIO分析・BYOD・RFPのような、今の試験でおなじみの用語は新試験の案にも残っていました。一方で、RAG(検索拡張生成)、AIエージェント、データガバナンス、DIKWモデル、パスキー、ゼロトラストなどは、新試験の案にだけ出てくる用語です。用語の一覧はITパスポートの問題集の案内ページに載せています。

「新試験は難しくなるのか」は、問題数も合格基準もまだ出ていないので、今は誰にも言えません。言えるのは、覚える用語が増えることと、過去問という練習材料が、しばらくはサンプル問題の4問しかないことの2つです。

今の試験の合格は、新試験が始まっても無効にならない

年内に受けて合格した場合、その合格が新試験の開始で消えてしまうことはありません。IPAは、よくある質問の中で、過去の試験制度での合格について「試験合格の有効期限もなく、過去の試験合格が無効となることもございません」としています。ITパスポート試験についても、「その時点でその試験に合格する知識があることを認定する試験ですので、有効期間はありません」とされています。

ただし、IPAは同じ回答の中で、過去の試験制度での合格が「新しい試験に移行するということはございません」とも書いています。つまり、今の試験の合格は「今の試験のITパスポートに合格した」という記録としてずっと有効で、新試験の合格に読み替えられるわけではありません。会社や学校で「新試験の合格」が求められる、という特別な事情がなければ、気にしなくてよい点です。

もう一つ、合格の通知の時期も知っておくと計画が立てやすくなります。点数(評価点)は試験の当日に確認できますが、正式な合格発表は、受けた月の翌月です(2026年は、1月に受けた分が2月20日、7月に受けた分が8月21日に発表されるなど、どの月も翌月でした)。IPAの合格発表のページでは、2026年8月に受けた分の発表は9月28日、9月に受けた分は10月21日(予定)、10月に受けた分は11月20日(予定)となっています。合格証書は、その後に簡易書留で届きます(8月に受けた分は10月15日に発送予定)。12月に受けた場合の発表日は、2026年10月3日の時点ではまだ載っていません。年明けすぐに合格証書が必要な方は、この時間差も考えに入れておきましょう。

年内に受けたほうがいいのは、期限がある人と、過去問で手応えがある人

次のどれかに当てはまる方は、年内の受験を中心に考えるのがおすすめです。

  • 会社や学校で、受験や合格の期限が決まっている人:とくに期限が2027年3月までなら、1月から3月に試験があるかが未定なので、年内に受けておくと安心です。
  • 過去問で、合格基準に近い点が取れている人:今の試験は、令和7年度・令和8年度などの公開問題が出ています。過去問で、総合の点と3つの分野の点がどちらも合格基準の目安を超えているなら、新しい範囲を勉強し直すより、今の範囲のまま受けたほうが近道です。
  • 履歴書や面接で、早めに書きたい人:就職や転職の時期が決まっているなら、新試験の開始を待つ理由は小さくなります。

なお、今の試験の合格率は、令和7年度が48.6%(受験者271,352人、合格者132,012人)、令和8年度は4月から8月までで49.3%です(IPAの統計情報・令和8年8月時点)。年内に1回で決めたい方は、点数の目安だけでなく、3つの分野のうち苦手な分野が足切り(各300点)にかからないかを確かめておきましょう。

新試験まで待ってもいいのは、期限がなく、新しい分野から学びたい人

反対に、次のような方は、新試験の開始を待つ選択もあります。

  • 受ける期限がとくにない人:急ぐ理由がなければ、新試験の詳しい情報(問題数・合格基準)が出てから決めても遅くありません。
  • これから勉強を始める人で、生成AIやデータの扱いを仕事で使いたい人:新試験では、AIの利活用やデータマネジメントの内容が加わります。学ぶこと自体を重視するなら、新しい範囲で勉強する意味はあります。

ただし、待つことには注意点もあります。新試験の過去問は、始まってからでないと出てきません。始まった直後は、市販の問題集が新しい範囲にどこまで対応しているかも分かりません。そして、先に書いたとおり、2027年1月から3月の扱いはまだ決まっていません。「待てば楽になる」という話ではない点は、知っておいてください。

どちらを選ぶ場合でも、今の試験の勉強は無駄になりません。経営戦略、ネットワーク、セキュリティなどの土台の分野は、新試験の案にも多く残っています。

迷ったときは、この早見表で決める

あなたの状況 おすすめ 理由
2027年3月までに合格が必要 年内に受ける 1月から3月に試験があるか未定
過去問で合格基準の目安を超えている 年内に受ける 今の範囲のまま受けるのが近道
勉強は途中だが、期限は2027年3月まで 12月の日程を押さえて、追い込む 先に試験日を決めると、勉強の計画が立つ
期限はなく、これから勉強を始める 新試験の情報を待ってもよい 問題数・合格基準が出てから決められる
生成AIやデータを仕事で使うために学びたい 新試験の範囲も並行して学ぶ 新しく加わる分野の内容が、仕事に直結する

この表は、当サイトが公表されている日付と制度をもとに整理した目安です。会社や学校の決まりがある方は、そちらを優先してください。

年内に受けると決めたら、最初に会場の空席を見る

年内に受けるなら、勉強より先に、試験日を確保します。IPAの受験者向けの案内に沿うと、流れは次のとおりです。

  1. 利用者IDを登録する:ITパスポート試験のウェブサイトで、利用者IDを登録し、本パスワードと個人情報を登録します。
  2. 会場と試験日の空きを確かめる:受けたい会場の、12月27日までの試験日の空きを見ます。会場によっては、12月27日より前に試験が終わります。
  3. 申し込んで、受験手数料を払う:クレジットカードなら試験の前日の正午まで申し込めます。コンビニで払う場合は、締め切りが受験日の5日前で、払い込みは原則として申し込んだ日を含めて3日目の23時59分までです(払込手数料187円が別にかかります)。
  4. 試験日までに過去問で仕上げる:公開問題で、総合の点と3つの分野の点を確かめます。苦手な分野が見つかったら、そこを集中して解き直します。
  5. 当日は本人確認書類を持っていく:試験会場では本人確認があります。使える書類は、IPAの案内で事前に確かめておきましょう。

過去問は、IPAのウェブサイトで公開されています。当サイトの問題集では、令和7年度と令和8年度の公開問題200問を、解説つきで無料で解けます。新試験を受ける方向けには、新試験の分野から作って運営者が1問ずつ照合した確認済みの問題145問と、IPAのサンプル問題4問も入れています。

よくある質問

Q. 12月27日に申し込めば、受けられますか。
A. 受けられません。12月27日は、申し込みの締め切りではなく、選べる最後の試験日です。12月27日に受けたい場合、クレジットカードかバウチャーで払うなら前日の12月26日の正午まで、コンビニで払うなら受験日の5日前の12月22日までに申し込む必要があります。そもそも、受けたい会場でその日に試験があり、空席があることが前提です。

Q. 2027年の1月に受けたいのですが、できますか。
A. 2026年10月3日の時点では分かりません。IPAは、2027年1月以降の試験の実施について、2026年秋頃にウェブページで知らせるとしています。

Q. 年内に受けて落ちたら、新試験を受け直すことになりますか。
A. 12月27日までの試験日の中で、もう一度申し込むこともできます。IPAは、ITパスポート試験は何回でも受験でき、不合格のあとに申し込めない期間は特にないとしています。ただし、次の申し込みは受験日の翌日以降に行う決まりで、同時に複数の申し込みはできません。年内の日程と空席には限りがあるので、1回目の日程は早めにするのが安全です。12月27日までに受け直せなかった場合は、休止のあとの試験(新試験を含む)を受けることになります。

Q. 新試験のほうが合格しやすいですか、難しいですか。
A. 今は判断できません。新試験の問題数や合格基準が公表されていないためです。分かっているのは、出題分野が再整理され、新しい用語が加わることです。

Q. 今の試験の勉強は、新試験を受ける場合にも役に立ちますか。
A. 役に立ちます。新試験のシラバス案にも、今の試験でおなじみの用語が多く残っています。新しく加わる分野(マインド・スタンス、データマネジメントなど)だけ、追加で練習すれば足ります。

Q. 合格証書はいつ届きますか。
A. 合格発表は、受験した月の翌月です。合格証書は、その後に簡易書留で届きます。たとえば2026年8月に受けた分は、9月28日に合格発表、10月15日に合格証書の発送予定です。月ごとの日付は、ITパスポート試験のウェブサイトの「合格発表」のページで確かめられます。

まとめ

  • 今の試験で選べる最後の試験日は2026年12月27日。申し込みは、カードなら試験の前日の正午まで、コンビニ払いなら受験日の5日前まで
  • 2027年1月から3月に試験があるかは、2026年10月3日の時点で未発表
  • 新試験は2027年度春頃から。問題数・合格基準・受験手数料は未公表
  • 今の試験の合格は、新試験が始まっても無効にならない(ただし新試験の合格に読み替えられるわけではない)
  • 期限がある人、過去問で手応えがある人は年内。期限がない人は、新試験の情報を待ってもよい

どちらに決めるにしても、早めに動くほど選択肢が残ります。年内に受けるなら、まず12月の会場の空席を確かめるところから始めてください。

▶ ITパスポートの問題集(過去問200問・新試験の確認済み145問は無料)

あわせて読みたい

参考資料(IPAの公表資料・2026年10月3日に確認)

  • IPA「CBT方式で実施するITパスポート試験、情報セキュリティマネジメント試験及び基本情報技術者試験における2026年5月以降の試験実施について」(2026年3月13日公開・8月3日更新)https://www.ipa.go.jp/shiken/2026/cbt-202605-jisshi.html
  • IPA プレス発表「情報処理技術者試験における試験区分体系などの見直し(案)について」(2026年3月31日)https://www.ipa.go.jp/pressrelease/2025/press20260331.html
  • IPA「スケジュール、手数料など」(2026年8月26日更新)https://www.ipa.go.jp/shiken/mousikomi/schedule.html
  • IPA「試験に関するよくある質問」(2026年9月2日更新)https://www.ipa.go.jp/shiken/faq.html
  • ITパスポート試験「試験内容・出題範囲」https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/about/range.html
  • ITパスポート試験「合格発表」https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/openinfo/pass.html
  • ITパスポート試験「よくある質問」https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/reference/faq.html
  • ITパスポート試験「受験申込手順」https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/examination/apply.html
  • ITパスポート試験 受験者向けの案内(PDF)https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/excel/flow_for_candidate.pdf
  • ITパスポート試験「統計情報」(令和8年8月時点)https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/openinfo/statistics.html

※この記事は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)とは関係のない、民間(個人)のサイトが書いたものです。試験の日程・手数料・申し込みの方法は変わる場合があります。申し込みの前に、必ずIPAとITパスポート試験の公式サイトで最新の情報を確かめてください。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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