第二種衛生管理者の合格率は48.7%(令和7年度)|難易度と合格基準の関係

第二種衛生管理者試験の令和7年度の合格率は48.7%でした(受験者40,653人・合格者19,796人。出典:安全衛生技術試験協会)。試験は3科目各10問・計30問で、各科目40点以上・合計180点以上が合格基準です。有害業務の科目がなく第一種より科目数が少ない分、難易度は相対的に低いとされています。

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令和7年度の合格率は48.7%

公益財団法人安全衛生技術試験協会が公表した令和7年度の第二種衛生管理者試験の統計は以下のとおりです。

項目 数値
実施回数(年間) 423回
受験申請者数 43,538人
受験者数(当日受験した人) 40,653人
合格者数 19,796人
合格率 48.7%

合格率は「受験者数(当日受験した人)」に対する割合です。受験申請をしたが当日を欠席した約2,885人は分母に含まれていません。試験は全国7か所の安全衛生技術センターで毎月1〜3回程度実施されており、年間423回の合算データが上記の数字です。

出典:安全衛生技術試験協会 合格率等一覧(令和7年度)

合格基準の仕組み:各科目40点以上かつ合計180点以上

第二種衛生管理者試験の合格には、2つの条件を同時に満たす必要があります。

  1. 各科目(労働衛生・関係法令・労働生理)それぞれで40点以上(10問中4問以上正解)
  2. 3科目の合計で180点以上(30問中18問以上正解)
科目 問題数 満点 合格ライン(足切り)
労働衛生(有害業務以外) 10問 100点 40点以上(4問以上)
関係法令(有害業務以外) 10問 100点 40点以上(4問以上)
労働生理 10問 100点 40点以上(4問以上)
合計 30問 300点 180点以上(18問以上)

例えば、労働衛生で9問正解(90点)・関係法令で8問正解(80点)・労働生理で3問正解(30点)だと、合計は200点(180点超え)ですが、労働生理が足切りラインに届いていないため不合格です。合計点だけを目標にせず、3科目すべてで最低4問以上取ることを意識することが重要です。

出典:安全衛生技術試験協会 試験案内

合格率48.7%を他の国家資格と比べると

約50%の合格率は、国家資格の中では比較的高い部類に入ります。参考として他の資格の合格率を並べます(各資格の公表値・年度は資格ごとに異なります)。

資格名 合格率の目安 備考
第二種衛生管理者 約49% 令和7年度
第一種衛生管理者 約45%前後 第二種より低め
宅地建物取引士 約15〜17% 年度により変動
社会保険労務士 約7〜9% 難関試験
中小企業診断士 約20%前後 1次試験の合格率

第二種衛生管理者の合格率が高い理由のひとつは「受験者層」にあります。受験資格に実務経験が必要なため、職場での衛生業務経験を持つ実務者が多く受験します。実務で関係法令や労働衛生の知識に触れている分、ゼロからの学習者より有利な状況で受験する人が多いのです。

それでも約半数が不合格になっているのは事実です。試験対策を十分にしないまま受験すると落ちます。特に「合格率が高いから余裕だ」と思って勉強不足で臨むと、足切りに引っかかるリスクがあります。

不合格になる主なパターンと対策

第二種衛生管理者で不合格になる受験者の主なパターンは以下のとおりです。

労働生理の足切り:人体の仕組み(呼吸・循環・神経・代謝など)を問う科目です。理科的な知識が必要で、実務経験では補いにくい内容が多く、準備不足だと足切りになりやすい科目です。10問中4問以上を安定させるためには、暗記ではなく理解(なぜそうなるかの仕組み)を重視した学習が必要です。

細かい数字・条件の暗記不足:関係法令は「何人以上の事業場に産業医の選任義務があるか(50人以上)」「ストレスチェックの義務対象は何人以上か(50人以上)」「特定業務従事者の健康診断の実施頻度(6か月以内ごと)」など、数字と条件のセットで問われます。「だいたいこのくらい」の曖昧な覚え方では得点できません。

過去問の答えを覚えただけで仕組みを理解していない:試験は同じ問題がそのまま出るわけではありません。条件や数字が変わった変形問題も出題されます。過去問の正解を丸暗記するだけでなく、解説を読んで「なぜその答えになるか」を理解することが必要です。

合格率を上げるための学習戦略

合格率を上げる上で効果的とされている学習アプローチを整理します。

最初に過去問を解いて傾向をつかむ:テキストを最初から読み込む方法より、最初に過去問を解いて「どんな形式で、どんな内容が問われるか」を把握してから、テキストで補完する順序が効率的です。試験協会公表の公式過去問が2回分あります(このアプリで無料で解けます)。

苦手科目に早めに手をつける:労働生理を後回しにして直前期に慌てるパターンが多く見られます。学習の序盤から労働生理の基本(呼吸・循環・神経のしくみ)に触れることで、足切りを回避しやすくなります。

数字は単純に暗記するだけでなく「なぜその数字か」を理解する:産業医の選任(50人以上)・衛生委員会の設置(50人以上)・ストレスチェックの義務(50人以上)など、「50人以上」という基準が複数の規定で共通して出てきます。「50人以上は多くの義務の閾値」と大きな枠で覚えることで、細かい規定ごとに覚え直す手間が減ります。

初見問題で仕上げる:過去問を繰り返すと答えを覚えてしまいます。理解が定着しているかを確認するには、初見の問題を解くことが必要です。このアプリの有料機能(AI問題生成)を使うことで、過去問とは別の初見問題を無制限に解くことができます。

試験は毎月受けられるため、不合格でも時間をあけずにリトライできる:全国7か所のセンターで毎月1〜3回実施されます。1回落ちても翌月の試験に向けて修正できます。ただし受験手数料(8,800円)が毎回かかるため、最初から対策して一発合格を目指す方がコスト面では有利です。

都道府県別・地域別の合格率の傾向

安全衛生技術センターは全国7か所にあります。受験地・試験日によって出題傾向が多少異なるという情報がありますが、公式には試験の難易度は均一化されています。

  • 北海道:北海道安全衛生技術センター(恵庭市)
  • 東北:東北安全衛生技術センター(岩沼市)
  • 関東:関東安全衛生技術センター(市原市)
  • 中部:中部安全衛生技術センター(東海市)
  • 近畿:近畿安全衛生技術センター(加古川市)
  • 中国四国:中国四国安全衛生技術センター(福山市)
  • 九州:九州安全衛生技術センター(久留米市)

合格率から見た試験の特徴と対策

合格率約50%の試験を確実に突破するための対策まとめ:

  • 科目足切り(各科目40点以下)を最も警戒する。1科目でも足切りになれば合計点が高くても不合格
  • 3科目の中で最も苦手な科目を重点的に補強し、全科目を平均的に60点以上に引き上げる
  • 過去問5年分の繰り返しが最も効率的な勉強法(似た問題が繰り返し出題される)
  • テキストは1冊に絞り、過去問で間違えた箇所に戻って確認する方法が効率的

第二種衛生管理者試験は合格率約50%の試験ですが、十分な準備(100〜150時間の学習)で合格できる試験です。苦手科目の足切り対策を怠らず、過去問を中心とした学習で試験に臨みましょう。

合格率の年次推移と試験の難化・易化傾向

第二種衛生管理者試験の合格率は年度によって多少変動しますが、概ね48〜55%の範囲で推移しています。特定の年度に難化した年があっても、基本的な出題範囲・出題パターンは変わりません。

  • 合格率が高い年(55%前後):問題が比較的基本的な内容が多い
  • 合格率が低い年(48%前後):数字の細かい条件や応用的な問題が増えた可能性

試験の難易度変動に左右されず安定して合格するためには、「基礎的な内容を確実に正解できる力」を付けることが最重要です。応用問題は運ですが、基本問題を取りこぼさないことが合格への確実な道筋です。

まとめ:合格率約50%の試験を確実に突破するために

第二種衛生管理者試験は合格率約50%の国家資格試験です。「準備をしっかりすれば合格できる試験」として、過去問中心の学習・3科目の均衡・数字の正確な暗記の3点を実践してください。

合格率と受験者数の年次変化

第二種衛生管理者の受験者数は近年横ばい傾向です。年間40,000〜50,000人が受験しており、合格者は毎年約20,000〜25,000人程度です。労働安全衛生法に基づく選任義務がある資格のため、受験動機が明確な職場での受験が多く、他の国家試験と比べて合格率が高い傾向があります。

受験者の動機別に見ると、「会社から受験を求められた」「職場の衛生管理者が退職したため代わりが必要になった」「自己啓発・スキルアップ」の3パターンが多く見られます。いずれの動機でも、過去問中心の学習で十分に合格可能な試験です。

合格率約50%という数字は「準備をした人が合格する試験」を示しています。3科目の均衡した得点・数字の正確な暗記・過去問の繰り返しという3つを実践することで、あなたも合格率50%の「合格する側」になれます。試験合格に向けて計画的に学習を進めてください。

試験合格率約50%の第二種衛生管理者試験を確実に突破するために、計画的な学習と科目足切り対策を徹底してください。過去問を繰り返して出題パターンに慣れ、合格を手にしてください。

第二種衛生管理者試験の合格率約50%は決して低い数字ではありません。計画的な学習で確実に合格できます。

合格率48.7%は「準備した人の合格率」ではない

第二種衛生管理者の合格率48.7%(令和7年度)という数字は、「全受験者の中で合格した割合」です。受験者の中には「会社から受験を求められ、十分な準備ができなかった方」も多く含まれています。計画的に準備した受験者に限ると、合格率はこれより高い水準になると推測されます。

つまり「合格率48.7%で難しそう」と考える前に、「十分な準備をすれば合格できる試験」という見方をすることが大切です。逆説的ですが、合格率が約50%という数字は「ちゃんと準備した人の多くが合格している」という事実でもあります。

年代別・受験回数別の傾向

第二種衛生管理者試験の受験者層は幅広く、20〜50代の在職中の社会人が中心です。傾向として:

  • 初回受験者:準備期間と学習量によって大きく合格率が変わる。3か月以上の計画的な準備で合格している方が多い
  • 再受験者:不合格の原因(科目足切り・特定科目の知識不足)を把握してから再挑戦することで合格率が上がる
  • 第一種からのステップダウン不要:第二種が必要な事業場(非有害業務)に勤務する場合、第一種を取得していれば第二種の受験は不要(第一種が第二種を包含するため)

合格率が高い月・低い月はあるか

第二種衛生管理者試験は全国7か所のセンターで毎月実施されていますが、月によって合格率に統計的な差があるというデータは公表されていません。試験問題は試験委員会が統一して作成しており、難易度のばらつきは最小化されています。

「何月が合格しやすい」という情報は根拠が薄い都市伝説です。試験を受ける月より、どれだけ準備できているかの方が合否に大きく影響します。

科目別の難易度と合格率への影響

第二種衛生管理者試験の3科目で、特に「科目足切り(40%未満)」の原因になりやすい科目を確認しておきましょう。

科目 足切りになりやすさ 対策
関係法令(一般) 普通 選任人数・健康診断・産業医・衛生委員会の数字を確実に覚える
労働衛生(一般) 普通 VDT作業・腰痛・熱中症・食中毒の各テーマの特徴と対処法を整理
労働生理 やや高い 仕組みの暗記でなく理解を重視。血液循環・神経系・代謝の基本を図で整理

労働生理は「体の仕組み」を問うため、単純暗記では対応しにくい問題が出る傾向があります。テキストの図を活用して、体の仕組みを理解してから問題に取り組みましょう。

合格率を上げるための具体的な行動

  1. 早めに受験日を確定する:安全衛生技術試験協会(www.exam.or.jp)で試験日程を確認し、3か月後の試験に申請する
  2. 過去問を先に解いて弱点を把握する:テキストを読む前に、協会公式サイトの直近2回分(60問)を解いて、科目別の正答率を確認する
  3. 科目ごとの学習時間を配分する:得意・不得意にかかわらず3科目全てで40%以上を取ることを最優先目標にする
  4. AI問題集・アプリで隙間時間を活用する:通勤時間や昼休みの15〜30分を毎日の演習時間に充てる

合格率48.7%の試験を「難しい」と感じるかどうかは、準備の有無によって大きく変わります。今日から計画的に準備を始めた方が、最終的に合格をつかんでいます。

第二種衛生管理者の合格率に関するよくある質問

Q:第一種と第二種、どちらが合格しやすいですか?
A:一般的に第二種の方が合格率が若干高い(48〜52%台 vs 40〜47%台)。第二種は試験科目が3科目(有害業務パートなし)で、問題数も30問(第一種は44問)と少ないため、準備の範囲が絞りやすいことが理由です。
Q:何回受験すれば合格できますか?
A:十分な準備をして初回で合格する方も多くいます。毎月受験できるため、不合格の場合も翌月すぐに再受験できます。不合格後は「どの科目で何問間違えたか」を自己採点して原因を把握し、弱点を集中補強してから再挑戦することで合格率が上がります。
Q:合格率の最新データはどこで確認できますか?
A:公益財団法人 安全衛生技術試験協会の公式サイト(www.exam.or.jp)の「試験情報」→「試験実施状況」で毎年度の合格率・受験者数が公表されています。

合格率は「準備の質と量に比例する」試験です。計画的に学習を進めることで、確実に合格ラインに届けることができます。

合格後の手続きと選任届出

合格率を突破して合格した後は、免許証の申請と会社への届け出が必要です。試験合格後は自動的に免許証が届くわけではないため、速やかに申請手続きを行ってください。申請先は管轄の都道府県労働局(または最寄りの労働基準監督署を通じて)で、収入印紙1,500円と証明写真が必要です。免許証取得後は選任後遅滞なく会社が労働基準監督署へ選任報告を提出することが義務づけられています。

第二種衛生管理者試験の合格率48.7%は、計画的な準備で確実に超えられる数字です。今日から学習を始めてください。

受験資格を確認し、申請書類を揃えたら試験日を決めて申請しましょう。

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出典:公益財団法人安全衛生技術試験協会「衛生管理者免許試験 試験案内」「合格率等一覧」(令和7年度)。2026年11月時点の情報です。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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