ITパスポートを受けようと思っている方、そして、ITやAIのお仕事をされている方へ。
「2027年に、ITパスポートが新しくなるらしい」と聞いて、どうしようかなと考えている方も多いと思います。
この記事は、不安をあおるためのものではありません。むしろ、2027年に向けて「今から少しずつ動いておきたい」という前向きな方に向けて、今からできる準備を、やさしくお話しします。
(2026年8月8日更新:IPAの検討状況をもとに、変更点の全体像とスケジュールを追記しました。)
目次
- 2027年、ITパスポートは新しくなると言われています
- 今のところ分かっている、5つの変更点
- スケジュールの見通し
- 現行試験と新試験の違い(ざっくり比較)
- 「今から動く人」に、じつは向いている理由
- 今からできる、3つの準備
- 過去問がまだ少ない時期の、心強い味方
- よくある疑問に答えます
- まとめ:あわてず、今日から少しずつ
2027年、ITパスポートは新しくなると言われています
ITパスポートは、ITの基礎を幅広く問う、国家試験の入門的な資格です。毎年、とても多くの方が受けています(受験者数は、IPAの公表データで確認できます)。
そのITパスポートが、2027年度に内容を新しくすると発表されています。これはIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が2026年3月31日に公表した「情報処理技術者試験における試験区分体系などの見直し(案)」に基づくもので、うわさや推測ではなく、公式に発表されている改定です。
くわしい出題範囲(シラバス)は、区分ごとに順次公表される予定です。この記事を書いている時点(2026年8月)では、ITパスポート自体の詳しいシラバス案はまだ公表されていません。一方で、後述する「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」という新しい試験区分については、シラバス案の一部がひと足先に公表されました。ITパスポートの詳細も、同じように今後公表される見込みです。
ですから、うわさやまとめ記事ではなく、IPAの公式ページで最新の情報を確認するのが、いちばん確実です。この記事も、新しい情報が出るたびに更新していきます。
今のところ分かっている、5つの変更点
2026年3月のIPA公表資料によると、今回の見直しには大きく5つのポイントがあります。ここでは「決まっていること」と「まだ検討中のこと」を分けて、できるだけ正確にお伝えします。
①「データマネジメント試験」(仮称)の新設
AIを活用するために必要な、データの整備・管理に関するスキルを評価する、新しい試験区分が検討されています。
②ITパスポート試験の出題構成の変更
出題分野を「ビジネス」「テクノロジ」「セキュリティ・倫理」という3つの括りに再整理する案が出ています。現在の「ストラテジ・マネジメント・テクノロジ」という枠組みから変わる可能性があるということです。ただし、これはあくまで「案」の段階で、正式なシラバスが出るまでは確定した情報として扱わないほうが安全です。
③「プロフェッショナルデジタルスキル試験」(仮称)の新設
これは応用情報技術者試験の後継にあたる新しい試験です。マネジメント・データ&AI・システムの3つの領域に再編される案が出ており、この記事を書いている時点で「システム」区分と「マネジメント」区分のシラバス案(Ver.0.2)がIPAから公表されています。
④情報セキュリティマネジメント試験・基本情報技術者試験の一部変更
こちらも出題範囲などの見直しが検討されています。
⑤情報処理安全確保支援士試験の変更
試験時間や出題形式の見直しが検討されています。
ここで大事なのは、①〜⑤はすべて「2026年3月時点でIPAが示した見直し案」であり、今後さらに調整される可能性があるということです。特に②のITパスポート自体の出題構成については、まだ「案」であり、正式なシラバスではありません。この記事では、断定できることと、まだ分からないことを、できるだけ分けて書くようにしています。
もう一つ、受験を考えている方が気になるのは「今使っている参考書やアプリは、そのまま使えるのか」という点だと思います。過去問をそのまま収録している教材は、出題範囲が変わった瞬間に、内容の一部が試験と合わなくなる可能性があります。ただし、ITの基礎的な考え方(ネットワークの仕組み、会計の基本、法律の考え方など)を解説している部分は、範囲が変わっても土台としてそのまま役立つことが多いです。「過去問の暗記」に頼っている部分と、「考え方の理解」を扱っている部分を、自分の中で分けて見ておくと、新試験への切り替えでも慌てずに済みます。
スケジュールの見通し
IPAが示している見通しでは、次のようなスケジュールが検討されています。
- 2027年度春頃:ITパスポート・情報セキュリティマネジメント・基本情報技術者試験が、新しい形で始まる見通しです
- 2027年度夏〜秋頃:新設される試験区分(プロフェッショナルデジタルスキル試験・データマネジメント試験)と、情報処理安全確保支援士試験が始まる見通しです
「見通し」という言葉を使っているのは、これも正式決定ではなく、検討状況として示されているものだからです。ただ、少なくとも準備を始める側からすると、2027年度の早い時期からITパスポートの新試験が始まる可能性がある、という前提で動いておくと安心です。
現行試験と、検討されている新試験の違い(ざっくり比較)
細かい出題範囲はまだこれからですが、大枠のイメージだけでも、表にしておきます。あくまで2026年3月時点の検討状況にもとづく比較で、確定情報ではない点にご注意ください。
| 項目 | 現行のITパスポート | 検討されている新試験 |
|---|---|---|
| 出題分野の括り | ストラテジ・マネジメント・テクノロジ | ビジネス・テクノロジ・セキュリティ/倫理(案) |
| 生成AI・データ活用 | 一部の話題として含まれる | より重みを増す方向で検討中 |
| 開始時期 | 現在実施中 | 2027年度春頃の見通し |
| 過去問の量 | 豊富にある | 当面は少ない見込み |
こうして並べてみると、大枠の目的(ITの基礎知識を幅広く問う入門資格、という位置づけ)そのものは変わらないだろうと考えられます。変わるのは、時代に合わせて話題の重み付けが調整される、という部分です。
「今から動く人」に、じつは向いている理由
「新しくなる」と聞くと、身がまえてしまうかもしれません。でも、見方を変えると、これは「今から動く人」にとって、むしろ動きやすいタイミングです。
理由は、新しい試験には、まだ過去問がほとんどないからです。今の試験なら、長年の過去問を解き込んだ人が有利です。でも新しい試験では、みんなが同じスタートラインに近いところから始まります。
だからこそ、早めに準備を始めた人が、落ち着いて前に進めます。あとになって、あわてて詰め込むより、今からゆっくり土台を作っておくほうが、ずっとラクです。
実は、これと同じ構造の変化が、応用情報技術者試験でも起きています。前の章で触れた「プロフェッショナルデジタルスキル試験」がその後継にあたり、そちらのシラバス案(システム区分・マネジメント区分)は、この記事を書いている時点ですでに公表されています。中身を見てみると、「AI駆動開発」や「AIセキュリティ(プロンプトインジェクション対策)」といった、生成AIに関連する項目がしっかり追加されていました。旧来の試験対策だけをしてきた人にとっては新しい領域ですが、日頃から生成AIに触れている方にとっては、むしろ得意分野になり得る内容です。ITパスポートの新シラバスも、同じ方向性の変化を含んでくる可能性が高いと考えられます。
なお、すでに実績のある、信頼できる学習アプリや教材も、たくさんあります。それらも、新しい試験に合わせて更新されていくはずです。この記事は、そうしたものを否定するものではありません。今ある良いものと組み合わせながら、早めに動きたい方の役に立てば、という内容です。
今からできる、3つの準備
むずかしいことは要りません。今からできるのは、次の3つです。
① IPAの公式情報を、ときどき見ておく
新しいシラバスは、これからIPAの公式サイトで発表されます。ページをブックマークしておいて、月に一度のぞくだけでも、変化に振り回されずにすみます。区分ごとに順次公表される形式なので、「一度に全部揃う」のを待つより、「少しずつ出てくるものを、そのつど確認する」くらいの気持ちでいるのがおすすめです。
② 過去問の代わりに「予想問題」で数をこなす
過去問がまだ少ない今は、出題範囲にそった予想問題を、たくさん解いて慣れておくのが役立ちます。数をこなすほど、問題の形式に慣れて、本番で落ち着けます。特に、四肢択一の形式に慣れておくことは、どんな試験区分になっても無駄になりません。
③ 新しく増えると言われる話題に、先に触れておく
これからは、DX(デジタルを使った変革)やデータの活用、生成AIといった話題の重みが増すのではないか、と見られています(正式な範囲は、IPAの新しいシラバスで示されます)。ニュースで名前を見かけたら、軽く調べておくだけでも、あとがラクになります。ITやAIのお仕事をされている方は、ここがそのまま強みになります。たとえば「生成AIを仕事でどう使っているか」を一言で説明できるようにしておくだけでも、新しい出題傾向への心の準備になります。
過去問がまだ少ない時期の、心強い味方
とはいえ、「予想問題を、どこで、どうやって解けばいいの?」と思いますよね。
過去問がまだ少ない新しい試験だからこそ、AIに予想問題を作らせて、数をこなす、という方法があります。私たちも、そうした練習ができるアプリを用意しました。スマホで、スキマ時間に問題を解けます。作った問題は別のAIがもう一度チェックしてから出題する仕組みにしているので、精度にも気を配っています。
このアプリは、ITパスポートだけでなく、前の章で触れた「プロフェッショナルデジタルスキル試験」(応用情報技術者試験の後継)にも対応しています。両方受けようか迷っている方や、周りに応用情報を受ける同僚がいる方にも使っていただけます。
大切なのは、道具が何であれ「今から、少しずつ、問題に触れておく」ことです。それが、2027年に向けた、いちばん地に足のついた準備になります。すでにお使いの教材やアプリがある方は、その「もう一歩」として、予想問題の演習に使ってみてください。
よくある疑問に答えます
Q. 新試験を待たず、今の試験を受けたほうがいいですか?
A. これは人によります。今すぐ受けられる状態まで準備が進んでいるなら、待つ理由はありません。今の試験は出題範囲も過去問も整っているので、むしろ受けやすい状態です。逆に、まだこれから勉強を始める段階で、受験が2027年度にかかりそうなら、新しい範囲を意識しながら準備しても遅くはありません。「早く取りたいか」「新しい範囲にも強くなりたいか」、ご自身の目的で選ぶのがいいと思います。
Q. 応用情報技術者試験を受ける予定なのですが、同じように新しくなりますか?
A. はい。応用情報技術者試験は「プロフェッショナルデジタルスキル試験(仮称)」という新しい名前の試験に生まれ変わる案が出ています。記述式(午後試験)が廃止され、すべて多肢選択式になるという変更が検討されている点も、ITパスポートとは違う大きなポイントです。こちらはすでにシラバス案の一部(システム区分・マネジメント区分)が公表されているので、ITパスポートより一歩先に情報が出ている状態です。
Q. 独学だけで大丈夫でしょうか?
A. ITパスポートは、もともと独学で合格を目指しやすい試験です。新試験になっても、その傾向は大きくは変わらないと考えられます。ただし出題範囲が変わる直後は、市販の参考書がまだ新しい範囲に対応しきれていない、という空白期間が生まれやすいです。その期間だけは、公式シラバスを直接確認したり、AIで作った予想問題で数をこなしたりと、参考書に頼りきらない工夫があると安心です。
Q. 今から勉強しても、範囲が変わったら無駄になりませんか?
A. ITの基礎知識(ネットワークの仕組みや、経営の基本的な考え方など)は、試験の名前や区分が変わっても、土台としてほとんど引き継がれます。無駄になるのは「過去問の正解だけを丸暗記した知識」であって、「なぜそうなるかを理解した知識」は、形が変わっても残ります。今から勉強を始めることに、遠慮はいりません。
まとめ:あわてず、今日から少しずつ
2027年にITパスポートが新しくなる、と聞くと、少し不安になるかもしれません。でも、あわてなくて大丈夫です。
- 2026年3月にIPAから見直し案が公表され、大きく5つの変更点が示されています。ただし、ITパスポート自体の詳しい出題範囲(シラバス)は、まだ公表されていません
- スケジュールの見通しは、2027年度春頃にITパスポートが新しい形で始まる、というものです
- 新しい試験は、過去問がまだ少ないぶん、今から動く人にこそチャンスがあります
- 今日からできるのは、①公式情報をときどき見る ②予想問題で数をこなす ③新しい話題に軽く触れておく、の3つです
- 今ある信頼できる教材やアプリと、組み合わせて使うのがおすすめです
あなたのペースで、今日から少しずつ。前を向いて動き出したあなたを、応援しています。
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※この記事は、2026年8月時点でIPA(情報処理推進機構)が公表している検討状況をもとに書いています。ITパスポート自体の正式なシラバスは、この記事を書いている時点ではまだ公表されていません。公式シラバスが公表され次第、この記事の内容も更新します。最新の正式情報は、必ずIPAの公式サイトでご確認ください。
※この記事とアプリは、IPAとは関係のない、非公式のものです。問題はAIが作成しているため、内容に誤りが含まれる場合があります。お気づきの点は、アプリ内の「誤り報告」からお知らせいただけると助かります。


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