蓄圧式消火器には指示圧力計が取り付けられており、緑色の範囲内(0.7〜0.98MPa)が正常です。針が緑色ゾーン外にある場合や、計器自体に変形・腐食がある場合は交換が必要です。点検時の確認と判断基準を整理します。
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▶ 消防設備士 乙種第6類 問題集
指示圧力計が取り付けられている消火器の種類
指示圧力計(圧力ゲージ)は、蓄圧式消火器に取り付けられています。蓄圧式消火器は、容器内に消火薬剤と窒素ガスを封入し、常時一定の圧力を維持している方式です。この圧力が適正範囲内にあるかを目視で確認できるのが指示圧力計の役割です。
加圧式消火器には指示圧力計はありません。加圧式は使用時にガス加圧用容器(ガス缶)が破封されて放射されるため、通常時は内部に加圧ガスがなく、圧力計は不要です。
| 方式 | 指示圧力計 | 説明 |
|---|---|---|
| 蓄圧式(粉末・強化液等) | あり | 常時加圧状態。緑ゾーンで正常 |
| 加圧式(旧型粉末) | なし | 使用時にガス缶が開いて加圧される |
指示圧力計の正常値の範囲
指示圧力計の文字盤には緑色で正常範囲が示されています。蓄圧式粉末消火器(ABC粉末)の場合、正常範囲は概ね0.7〜0.98MPa(製品により多少異なる)です。
消火器具の技術上の規格を定める省令第12条の2に、蓄圧式消火器の使用圧力範囲が規定されており、指示圧力計の緑ゾーンはこの使用圧力範囲に対応しています。
| 圧力計の指示位置 | 状態の判断 |
|---|---|
| 緑色ゾーン内 | 正常。継続使用可 |
| 緑色ゾーンより低い(赤色・低圧側) | 圧力低下。機能点検で原因確認・整備が必要 |
| 緑色ゾーンより高い(高圧側) | 過充填の可能性。整備が必要 |
外観点検での確認手順
外観点検では、指示圧力計を目視で確認します。確認する項目は以下のとおりです。
まず圧力計の針が緑色の正常範囲内にあるかを確認します。次に圧力計本体に変形・腐食・著しい汚れがないかを確認します。計器のガラス(または透明カバー)に破損・ひびがないかを確認します。圧力計の取付部分に緩みや漏れの痕跡がないかを確認します。
指示圧力計の交換が必要な場合
以下のいずれかに該当する場合は、指示圧力計の交換が必要です。
| 状態 | 対応 |
|---|---|
| 針が緑ゾーン外(低圧・高圧どちらも) | 原因調査(薬剤漏れ・ガス漏れ等)を行い整備または廃棄 |
| 圧力計本体の変形・腐食・破損 | 同型の圧力計に交換 |
| ガラス(カバー)のひび・破損 | 交換。正確な目視確認ができなくなる |
| 取付部のねじ山の損傷・著しい錆 | 取付部ごと整備または交換を検討 |
| 圧力計のみ正常で薬剤の漏れが確認された | 薬剤補充・圧力再調整後に指示値を再確認 |
試験での出題ポイント
乙6の試験では以下が頻出です。
指示圧力計は蓄圧式消火器にのみある(加圧式にはない)という区別は必ず覚えておきます。
正常範囲(緑色ゾーン)の意味と、圧力が下がった場合は機能点検・整備が必要という判断フローも問われます。
鑑別(実技試験)では、圧力計の針の位置を見て「正常か異常か」を判断させる問題が出ることがあります。緑ゾーン外はいずれも異常と判断します。
まとめ
指示圧力計は蓄圧式消火器のみに装備されており、緑色ゾーン(概ね0.7〜0.98MPa)が正常です(消火器具の技術上の規格を定める省令第12条の2)。外観点検では針の位置・計器の状態・ガラスの破損を確認します。緑ゾーン外・変形・腐食があれば消防設備士乙6の整備業務として交換します。
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