消防設備士 乙6 ハロゲン化物消火器の廃止経緯

ハロゲン化物消火器(ハロン1301・ハロン1211等)はオゾン層破壊物質として1994年に製造が全廃されました。現在、新規設置はできませんが既設の一部は残存しています。代替品としてはHFC系消火剤・FK-5-1-12(ノベック1230)・CO2消火器・粉末消火器等が選ばれています。

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ハロゲン化物消火器の廃止経緯

ハロゲン化物消火器(ハロン消火器)は、ハロン1301(CBrF3)やハロン1211(CBrClF2)などのハロゲン化炭化水素を消火剤として使用した消火器です。消火性能が非常に高く、電気設備・航空機・データセンターに広く使われていました。

しかし、1987年のモントリオール議定書(オゾン層を破壊する物質に関する議定書)によりオゾン層破壊物質として規制対象となり、日本では1994年1月1日に製造が全廃されました。

現在のハロゲン化物消火器の取り扱い

製造全廃後も、既に設置されているハロン消火器は維持管理が認められています(ただし廃棄する場合はハロン回収業者への委託が必要)。

項目 現在の取り扱い
新規設置 不可(1994年以降)
既設の維持管理・点検 可(継続使用できる)
廃棄・解体 ハロン回収業者への委託が義務
再充填・製造 不可

代替消火器の選び方

ハロン消火器の代替として選定できる消火器は次のとおりです。設置場所の用途・リスクに応じて選択します。

代替消火器 特徴 主な用途
CO2消火器 残留物なし・電気絶縁性高い 電気室・サーバー室・精密機械室
HFC消火器(HFC-227ea等) オゾン破壊係数ゼロ・残留物なし・高価 航空機・通信機器室(大型設備向け)
強化液消火器(中性型) 電気絶縁性あり・後片付け容易 電気室・一般建物
ABC粉末消火器 最も低コスト・汎用性高い 一般建物・工場

電子機器・精密機械室のような場所では、CO2消火器または清潔な消火が可能なHFC系の設備(消火設備として)の選択が適しています。

乙6試験でのハロゲン化物消火器の出題ポイント

乙6試験では、ハロゲン化物消火器の廃止(製造全廃)とその理由(オゾン層破壊)が法令・構造機能で出題されることがあります。「現在、ハロン消火器は新規設置できるか」という問いには「できない(1994年製造全廃)」と答えられるよう整理しておくことが重要です。

まとめ

ハロゲン化物消火器はオゾン層破壊を理由に1994年に製造全廃されました。既設品の維持管理は可能ですが廃棄にはハロン回収業者への委託が必要です。代替品にはCO2消火器・強化液消火器・ABC粉末消火器などがあり、設置場所の特性(電気設備・精密機器等)に応じて選定します。試験では廃止の理由・現在の取り扱いが出題ポイントです。

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