スプリンクラーヘッドの作動温度は公称作動温度として決まっており、温度区分ごとに色分けされています。標準型(72℃・色なし)・中温型(96℃・白)・高温型(141℃・青)・超高温型(182℃・赤)が代表的な区分です。設置場所の最高周囲温度に応じて適切な作動温度のヘッドを選ぶことが義務付けられています。
作成:fufumumu_design(ふふ)/作成日:2026年10月28日/数字の出典は各表の下に記載しています。
問題をすぐに解いてみたい方は、こちらのアプリをご利用ください。
公称作動温度と色の対応
スプリンクラーヘッドの公称作動温度は、消防法施行規則第14条第1項第8号の規定に基づいており、ヘッドのフレームまたはデフレクターに温度を示す色が着色されています(または刻印されています)。
| 温度区分 | 公称作動温度(℃) | 色 | 設置場所の例 |
|---|---|---|---|
| 標準型 | 72℃(または79℃) | 色なし(無色) | 一般的な居室・事務所・病院 |
| 中温型 | 96℃(または100℃) | 白 | 厨房・乾燥室・ボイラー室周辺 |
| 高温型 | 141℃(または138℃) | 青 | サウナ・熱処理場・窯業施設 |
| 超高温型 | 182℃(または182℃以上) | 赤 | 特殊高温環境 |
出典:スプリンクラーヘッドの規格省令・消防法施行規則第14条(2026年10月28日に確認)
試験では「72℃→色なし」「96℃→白」「141℃→青」の組み合わせが最もよく出題されます。色と温度を対で覚えることが重要です。
設置場所の最高周囲温度との関係
ヘッドの作動温度は、設置場所の最高周囲温度に対して適切な余裕をもって設定しなければなりません。温度差が小さいと、火災以外の要因(夏季の高温・調理器具の熱など)で誤作動するリスクがあります。
| 設置場所の最高周囲温度 | 使用するヘッドの公称作動温度 |
|---|---|
| 39℃未満 | 72℃(標準型) |
| 39℃以上64℃未満 | 96℃または100℃(中温型) |
| 64℃以上106℃未満 | 141℃(高温型) |
| 106℃以上 | 182℃(超高温型) |
出典:スプリンクラーヘッドの規格省令・消防法施行規則第14条(2026年10月28日に確認)
この対応も試験でよく問われます。「最高周囲温度39℃未満の場所に設置するヘッドの公称作動温度は72℃」という形で出題されます。
感熱体の種類(ガラスバルブとヒュージブルリンク)
ヘッドの感熱体には2種類あります。
| 感熱体の種類 | 仕組み | 特徴 |
|---|---|---|
| ガラスバルブ型 | 液体が封入されたガラス管が熱で膨張・破裂して開放 | 温度に応じた液体の色で作動温度を確認できる |
| ヒュージブルリンク型(可溶合金片型) | 低融点合金片が熱で溶けて外れ、開放 | 国産で広く普及している旧来の形式 |
ガラスバルブ型では液体の色によって作動温度が分かります。液体の色と作動温度の対応は次のとおりです。
| 液体の色 | 公称作動温度 |
|---|---|
| 橙(オレンジ) | 57℃ |
| 赤 | 68℃・72℃ |
| 黄 | 79℃ |
| 緑 | 93℃・96℃・100℃ |
| 青 | 121℃ |
| 紫 | 141℃ |
| 黒 | 163℃以上 |
出典:消防法施行規則第14条第1項第8号・スプリンクラーヘッドの規格省令(2026年10月28日に確認)
RTI値(感度指数)
ヘッドの感度はRTI値(Response Time Index)で表されます。RTIとは、標準条件下でのヘッドの熱的応答速度を示す指数で、単位は(m・s)^0.5です。
| 感度区分 | RTI値 | 特徴 |
|---|---|---|
| 標準反応型(SR) | 80 (m・s)^0.5 超 | 一般的なヘッドの感度 |
| 特殊反応型(FR) | 50 (m・s)^0.5 超・80以下 | 中間感度 |
| 速動反応型(QR) | 50 (m・s)^0.5 以下 | 初期消火・在館者保護に向く |
速動反応型(QRヘッド)は作動が速く、火災初期の小規模な放水で消火できるという利点があります。老人福祉施設・病院など在館者の避難に時間がかかる施設への設置が進んでいます。
試験でよく出る作動温度の問題
第1類の筆記・鑑別では以下のような問いが典型です。
- 72℃のヘッドは何色か → 色なし(無色)
- 白いヘッドの公称作動温度は何℃か → 96℃(または100℃)
- 最高周囲温度が50℃の場所に設置するヘッドは何型か → 中温型(96℃)
- ガラスバルブが緑色のヘッドの作動温度はいくつか → 93℃・96℃・100℃のいずれか
まとめ
スプリンクラーヘッドの作動温度は72℃(色なし)・96℃(白)・141℃(青)・182℃(赤)が試験頻出です。設置場所の最高周囲温度に応じた選定基準も覚えておきましょう。ガラスバルブの液体色は作動温度の別の表示方法で、赤(68℃)・緑(93℃)・青(121℃)の対応が出題されます。
問題をすぐに解いてみたい方は、こちらのアプリをご利用ください。


コメント