乙2の合格率は29.7%(令和7年度、消防試験研究センター)です。消防設備士の乙種の中では低いほうで、対策なしでは合格できません。受験資格の制限がなく誰でも受けられる一方、泡消火設備の専門知識が必要です。甲2と比べると実技の製図がない分、学習量は少なくて済みます。
問題をすぐに解いてみたい方はこちらをご利用ください。
▶ 消防設備士 乙種第2類 問題集
乙2の合格率と試験の全体像
消防設備士乙種第2類(乙2)は、泡消火設備の整備・点検を行える資格です。消防試験研究センターが全国で実施しており、受験資格は特にありません。学歴・年齢・職歴を問わず誰でも受験できます。
合格率は消防試験研究センターの公表データによると、令和7年度は29.7%です。乙種の中では乙6(35.6%)・乙7(64.7%)より低く、難しい部類に入ります。
| 比較項目 | 乙2 | 甲2 |
|---|---|---|
| 受験資格 | なし(誰でも受験可) | 学歴・実務・保有資格のいずれか必要 |
| 業務範囲 | 整備・点検のみ | 工事・整備・点検すべて |
| 実技試験 | 鑑別のみ(5問) | 鑑別(5問)+製図(2問) |
| 合格率(R7) | 29.7% | 乙2より難しい(製図対策が必要) |
出典:消防試験研究センター「受験案内」
試験科目の構成と合格ライン
乙2の試験は筆記試験と実技試験の2本立てです。筆記試験は消防関係法令(共通6問・第2類4問)・基礎的知識(機械)5問・構造機能整備9問・規格6問の計30問、実技試験は鑑別5問です。
合格するには筆記試験で各科目(法令・基礎知識・構造機能)それぞれ40%以上、かつ全体で60%以上の正答が必要です。実技試験も60%以上が必要で、筆記・実技ともに基準を満たさないと不合格になります。
科目ごとの足切りがあるため、どれか1科目でも40%を下回ると不合格になります。特に「法令(第2類)」は出題数が4問しかないため、2問以上を正解できないと足切りになる点に注意が必要です。
独学で合格できる条件と難しい部分
乙2は独学で合格している人が多い試験です。次のような方であれば、独学でも十分合格できます。
泡消火設備・消防法令について予備知識がある方、または設備管理・防災系の仕事に就いている方は有利です。特に消防設備士の別類(乙1や甲1など)をすでに取得している方は法令(共通)6問が免除されるため、学習負担が大幅に減ります。
一方で難しく感じる部分は「構造機能整備」の科目です。泡消火設備のヘッド(高発泡用・低発泡用)・比例混合器(プロポーショナー)・一斉開放弁など、実物を見たことがない人には馴染みのない用語が出てきます。図や写真付きのテキストを使って視覚的に覚えることが有効です。
乙2か甲2かは、工事を担当するかどうかで決まる
乙2か甲2かは、将来の業務によって判断します。泡消火設備の工事まで行いたい場合は甲2が必要ですが、点検・整備だけであれば乙2で十分です。
甲2を受験するには受験資格が必要(消防設備士の他類取得・電気工事士・建築士・実務経験など)ですが、乙2は受験資格が不要なため、まず乙2で試験形式や出題傾向をつかみ、後に甲2へステップアップするという順番も有効な戦略です。
設備管理(ビルメン)の現場で働く場合は、乙2があれば点検業務に参加できます。設備会社・消防設備専門会社で工事まで担当したい場合は甲2を目指しましょう。
合格に向けた重点科目は構造機能整備と鑑別
乙2の合格に向けて特に重点を置くべきポイントを整理します。
法令(共通)6問は消防設備士に共通する内容で、他の類と同じ問題が出ます。他類の免状を持っていれば免除できるため、まず免除できるかどうかを確認しましょう。
法令(第2類)4問は泡消火設備の設置義務がある防火対象物(消防法施行令第13条)と技術基準(施行規則第18条)が中心です。条文の数値(設置面積・水源水量など)を正確に覚えることが必要です。
構造機能整備の9問は最も学習に時間がかかる科目です。泡の種類(高発泡・低発泡)・混合方式(プロポーショナー・プレッシャー・プレッシャーサイド)・各機器の名称と役割を繰り返し確認します。
鑑別の5問は機器の写真や図を見て名称・役割を答える形式です。見慣れない機器が多いため、テキストの図を繰り返し確認することが重要です。
まとめ
乙2の合格率は令和7年度で29.7%です。乙種の中では乙6(35.6%)より難しく、対策なしでは合格できません。受験資格なしで誰でも受験できますが、甲2と比べると製図がない分、学習量は少なく済みます。難しい部分は構造機能整備9問の泡消火設備固有の用語・機器の理解です。他の消防設備士免状を持っていれば法令(共通)が免除になります。テキスト・問題集を使った独学で合格を目指せる試験です。
問題をすぐに解いてみたい方はこちらをご利用ください。
▶ 消防設備士 乙種第2類 問題集


コメント