訪問入浴介護の入浴可否判断、バイタル確認の基準と入浴中止の条件。

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訪問入浴介護では、訪問時に看護職員が利用者の全身状態・バイタルを確認し、入浴の可否を判断します(指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準第37条・看護職員による確認)。入浴可否の判断基準を事業所内で明確にしておくことが、事故防止と職員間の判断のばらつきを防ぐうえで重要です〔⚠️判断基準は主治医・担当ケアマネジャーとも連携して設定する〕。

入浴前に確認するバイタルの目安

項目 一般的な目安 注意点
体温 37.5℃未満(平熱より1℃以上高い場合は要確認) 発熱時は感染症の可能性・入浴による体力消耗リスクを考慮する〔⚠️主治医指示を確認〕
血圧(収縮期) 80〜180mmHgの範囲が目安とされることが多い 平常時からの変動幅も確認する。急激な低下・上昇は中止を検討〔⚠️各利用者の基準値を主治医と確認〕
脈拍 40〜100回/分が目安 不整脈の有無・平常時との変化を確認する
SpO2(酸素飽和度) 90%以上が目安 呼吸状態・呼吸困難感と合わせて判断する〔⚠️COPD等の既往がある場合は個別基準を設定〕
意識・表情 普段と変わらない ぼんやりしている・表情が乏しい・「体がだるい」などの訴えがある場合は入浴を見合わせる

入浴を中止・見合わせる主な条件

条件 対応
バイタルが基準値を超えている 入浴を中止し、事業所管理者・担当ケアマネジャー・必要に応じて主治医に報告する
急性疾患の症状(発熱・嘔吐・下痢等) 感染リスクと体力消耗リスクを考慮して入浴を見合わせる
皮膚に感染症の疑い(疥癬・帯状疱疹等) 主治医に確認するまで入浴を中止する(他の利用者への感染防止)
骨折・術後・処置後で主治医が制限している 主治医の許可・指示内容を確認してから再開する
本人が強く拒否する 無理に入浴させることは身体拘束に該当する可能性がある。理由を確認し、家族・ケアマネへ報告する

入浴可否判断の記録

入浴前の確認事項と判断結果を業務日誌・入浴記録に記載することが重要です。「訪問前バイタル・判断理由・実施の有無・入浴中の様子・終了後のバイタル」を記録することで、次回訪問時の比較・ケアマネジャーへの情報提供・運営指導での確認に対応できます。

入浴中の急変対応については「訪問入浴介護の入浴中の安全管理」で詳しく解説しています。研修キットのご利用は訪問入浴介護の法定研修キットからどうぞ。

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出典:「指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準」(平成11年厚生省令第37号・第37条)。バイタルの基準値は一般的な目安であり、利用者ごとに主治医の指示に基づく個別基準を設定することが必要です。詳細は必ず最新の通知および都道府県の担当窓口でご確認ください。当サイトは資格者ではなく、内容の正確性を保証しません。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

ご質問はメールで。電話・面談はしていません。

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