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▶ 訪問入浴介護の法定研修キット(高齢者の身体特性・入浴可否判断テーマ収録)
COPD(慢性閉塞性肺疾患)や在宅酸素療法(HOT)を行っている利用者への訪問入浴介護は、入浴による酸素消費量の増大と呼吸負荷への対応が必要です。入浴は身体活動の中でも呼吸・循環への負担が比較的大きく、COPDや呼吸不全のある利用者では入浴中のSpO2低下・息切れが起きやすい状態です。入浴の可否と実施方法は主治医の指示を事前に確認し、訪問入浴介護計画書に明記しておくことが重要です〔⚠️在宅酸素療法中の入浴実施は必ず主治医の指示を受ける〕。
COPD・呼吸器疾患のある利用者の入浴時リスク
| リスク | 入浴時の注意点 |
|---|---|
| 入浴中のSpO2低下・息切れ | 入浴前・中・後のSpO2を継続して確認する。SpO2 90%未満に低下した場合は入浴を中止し、安静・酸素投与の判断を看護職員が行う |
| 湯気による気道刺激 | 熱い湯(42℃以上)は湯気が多く、気道を刺激して咳・気管支痙攣を誘発する場合がある。ぬるめ(38〜40℃)の湯を使用する |
| 体幹前屈みでの呼吸困難 | 前かがみの姿勢で洗体・洗髪を行うと呼吸が苦しくなる。できるだけ体を起こした姿勢で介助する |
| 入浴時間の長さ | 長時間の入浴は酸素消費量・体力消耗が増大する。10〜15分を目安に短時間で完了する |
在宅酸素療法(HOT)中の利用者への対応
| 場面 | 対応のポイント |
|---|---|
| 入浴中の酸素使用 | 主治医の指示により入浴中も酸素を使用する場合がある。カニューレ・チューブを水に濡らさないよう配慮し、流量設定を変えない〔⚠️酸素流量の変更は医師の指示なしに行わない〕 |
| 酸素チューブの管理 | チューブを移乗時に引っかけない・折り曲げない。3名で役割分担しチューブ管理担当を決めておく |
| 入浴前後の確認 | 入浴前にSpO2・呼吸数・表情を確認する。入浴後は酸素デバイスが正しく装着されているか確認する |
| 火気の取り扱い | 在宅酸素使用中の利用者の周囲では火気を絶対に使用しない。浴槽の加温にガス器具を使用する場合は酸素から2m以上離す〔⚠️在宅酸素と火気の組み合わせは火災・爆発の原因になる〕 |
急変時(呼吸困難の悪化)への対応については「訪問入浴介護の急変時対応」もご覧ください。入浴可否の判断基準については「訪問入浴介護の入浴可否判断」もあわせてご確認ください。研修キットのご利用は訪問入浴介護の法定研修キットからどうぞ。
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出典:日本呼吸器学会「COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン」・厚生労働省「在宅酸素療法指導管理料の留意事項」に基づく一般的な知見。在宅酸素療法中の入浴実施は必ず主治医の指示を受けてください。当サイトは資格者ではなく、内容の正確性を保証しません。
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