訪問入浴介護の急変時対応、呼吸困難・痙攣・嘔吐など意識消失以外の緊急対応手順。

介護

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訪問入浴介護では、入浴中に意識消失以外のさまざまな急変が発生する場合があります。呼吸困難・痙攣・嘔吐・急激な血圧変動は、対応が遅れると重篤な結果につながります。AEDが必要な心停止への対応は別途確認が必要ですが、それ以外の急変にも3名チームで初期対応の手順を共有しておくことが重要です〔⚠️急変時は必ず医療職(看護職員・救急隊員)の指示のもとで対応する〕。

急変の種類と初期対応

急変の種類 初期対応の手順
呼吸困難(息が苦しい・酸素飽和度の急低下) ①入浴を直ちに中止する ②浴槽から安全に出す・座位を保つ(起座呼吸の場合は前傾姿勢が楽になる場合がある) ③SpO2・呼吸数・表情を確認する ④看護職員が判断し119番要否を決定する
痙攣(手足の震え・全身けいれん) ①入浴を中止し浴槽から引き上げる ②周囲の危険物を取り除く ③口の中に物を入れない ④痙攣の持続時間を計測する ⑤5分以上続く場合は119番通報する〔⚠️てんかんの既往がある場合は発作時の対応を事前に主治医・家族に確認しておく〕
嘔吐・誤嚥の疑い ①顔を横に向け気道を確保する ②口の中の内容物を取り除く(指でかき出す・吸引器がある場合は使用) ③SpO2・呼吸状態を確認する ④咳・チアノーゼがある場合は119番通報する
急激な血圧低下(顔面蒼白・脱力・意識混濁) ①浴槽から出し仰向けに寝かせる(足を少し高くする) ②体温を保つ ③血圧・脈拍を測定する ④回復しない場合は119番通報する
急激な血圧上昇(頭痛・吐き気・顔面紅潮) ①入浴を中止し安静を保つ ②収縮期血圧180mmHg以上が続く場合は看護職員が判断し119番・主治医へ連絡する

急変時の役割分担

担当 急変時の役割
看護職員 利用者の状態評価・119番通報の判断・初期処置・家族・ケアマネジャーへの報告
介護員① 利用者の安全確保(体位保持・転落防止)・声かけ・安心感の提供
介護員② 119番通報(看護職員の指示のもと)・AED・救急セットの準備・玄関誘導

急変後の記録と報告

急変が発生した場合は「発生時刻・症状・バイタル・対応内容・通報の有無」をその日のうちに記録します。事業所の管理者・担当ケアマネジャーへの報告と、次回訪問時の情報共有が必要です。意識消失・心停止への対応(AED使用を含む)については「訪問入浴介護のAED・BLS対応」をご覧ください。事故・苦情対応全般は「訪問入浴介護の事故・苦情対応」もご覧ください。

研修の義務全体については「訪問入浴介護の法定研修、何が義務で年何回か。」をご覧ください。研修キットのご利用は訪問入浴介護の法定研修キットからどうぞ。

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出典:各種介護関連の公開情報および救急医療に関する一般的な知見。急変時の具体的な処置は利用者の状態・主治医の指示・現場の看護職員の判断を最優先してください。当サイトは資格者ではなく、内容の正確性を保証しません。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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