すぐにご利用されたい方は、こちらからどうぞ。
▶ 訪問入浴介護の法定研修キット(高齢者の身体特性・入浴可否判断テーマ収録)
浮腫(むくみ)は、心不全・腎不全・低栄養・静脈瘤・長期臥床などを原因として高齢者に起こりやすい状態です。訪問入浴介護では、衣服を脱いだ状態で全身を観察できるため、浮腫の早期発見・変化の把握に重要な機会となります。浮腫が強い場合は入浴が心臓・腎臓に負担をかける場合があるため、主治医・看護職員の判断が必要です〔⚠️急激に浮腫が悪化している場合は入浴を中止し担当ケアマネジャー・主治医に報告する〕。
浮腫の観察ポイント
| 観察部位・方法 | 確認のポイント |
|---|---|
| 下腿・足背(足の甲) | 浮腫が最もわかりやすい部位。指で5〜10秒押したあとにへこみが残る(圧痕性浮腫)かを確認する |
| 前回訪問時との比較 | 「先週より靴下の跡が深くなっている」「足首が以前より太くなった」など変化を記録する |
| 左右差 | 片側だけの浮腫は深部静脈血栓症(DVT)のリスクがある。左右差があれば看護職員に報告し主治医への相談を促す |
| 皮膚の状態 | 浮腫のある皮膚は脆弱になっている。発赤・水疱・亀裂の有無を確認する。褥瘡リスクが高まることを意識する |
浮腫のある利用者への入浴介助の注意点
| 場面 | 注意点 |
|---|---|
| 移乗・移動 | 浮腫で体重が増加していることがある。重さの変化を3名で共有し移乗に備える |
| 湯の温度・入浴時間 | 熱いお湯と長湯は末梢血管を拡張させ、心臓への負担を増やす。ぬるめ(38〜40℃)・短時間(10〜15分)を基本とする |
| 洗体・タオル操作 | 浮腫のある皮膚は摩擦に弱い。強くこすらず、撫でるように洗う |
| 入浴後の保湿 | 浮腫のある皮膚は乾燥しやすい。保湿剤の使用を家族・担当者と相談する |
浮腫の急激な悪化への対応
前回訪問時より明らかに浮腫が増悪している・息切れ・倦怠感が強い・両側の下腿浮腫が急に出現したなどの場合は、心不全・腎不全の悪化が疑われます。入浴を中止し、担当ケアマネジャー・主治医に当日中に報告します。皮膚・褥瘡の観察については「訪問入浴介護の褥瘡・皮膚トラブル対応」、循環器系リスクについては「訪問入浴介護の循環器系リスク対応」もご覧ください。
研修の義務全体については「訪問入浴介護の法定研修、何が義務で年何回か。」をご覧ください。研修キットのご利用は訪問入浴介護の法定研修キットからどうぞ。
すぐにご利用されたい方は、こちらからどうぞ。
▶ 訪問入浴介護の法定研修キット(高齢者の身体特性・入浴可否判断テーマ収録)
出典:各種介護・看護関連の公開情報に基づく一般的な知見。浮腫の原因・対応方法は利用者の疾患・状態によって異なります。必ず主治医・担当看護師の指示のもとで対応してください。当サイトは資格者ではなく、内容の正確性を保証しません。
コメント