消火方法の問題は性消科目の頻出です。問題演習はこちらから。
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第6類危険物(酸化性液体)の消火方法は、品目によって大量の水で希釈する場合と、乾燥砂を使う場合に分かれます。フッ素系3品目(三フッ化臭素・五フッ化臭素・五フッ化ヨウ素)は水と激しく反応するため水系の消火剤は使えません。残り3品目(過塩素酸・過酸化水素・硝酸)は大量の水で希釈・冷却します。この分類は乙6の性消科目で繰り返し出題されます。
6品目の消火方法まとめ
| 品目 | 消火方法 | 水の使用 |
|---|---|---|
| 過塩素酸(HClO₄) | 大量の水で希釈・冷却 | 可 |
| 過酸化水素(H₂O₂) | 大量の水で希釈・冷却 | 可 |
| 硝酸(HNO₃) | 大量の水で希釈・冷却 | 可 |
| 三フッ化臭素(BrF₃) | 乾燥砂 | 厳禁 |
| 五フッ化臭素(BrF₅) | 乾燥砂 | 厳禁 |
| 五フッ化ヨウ素(IF₅) | 乾燥砂 | 厳禁 |
覚え方の軸は「フッ素が含まれるかどうか」です。三フッ化臭素・五フッ化臭素・五フッ化ヨウ素はいずれも名称に「フッ化」が入っています。フッ素化合物は水と反応してフッ化水素(HF)などの有毒ガスを発生させるため、水を使うと被害が拡大します。
フッ素系3品目に水を使ってはいけない理由
三フッ化臭素(BrF₃)・五フッ化臭素(BrF₅)・五フッ化ヨウ素(IF₅)はいずれも水と激しく反応します。反応すると腐食性・毒性の強いフッ化水素(HF)や臭化水素(HBr)などのガスが発生します。これらのガスは吸入すると肺・気道を強く侵します。消火に水を使うことで有毒ガスの発生量が増え、周囲の人間への二次被害が発生します。
したがって、フッ素系3品目への消火は燃焼物を覆って空気・酸素を遮断する乾燥砂が適切です。二酸化炭素(CO₂)や窒素ガスなどの不活性ガスも使用できますが、乾燥砂が標準的な消火剤として挙げられます。
過塩素酸・過酸化水素・硝酸に大量の水を使う理由
この3品目は水と激しく反応しません(過酸化水素は水と混和しますが爆発的な反応はしません)。大量の水で希釈することで濃度を下げ、危険性を低減しながら冷却できます。ただし「少量の水」は禁物で、大量の水で素早く希釈・流下することが重要です。少量の水だと濃度が十分に下がらず、反応が促進される可能性があります。
試験での出題パターン
性消10問の中で消火方法に関する問題は複数出題されます。代表的なパターンは以下のとおりです。
- 「第6類危険物で水系消火剤が使えない品目はどれか」(三フッ化臭素・五フッ化臭素・五フッ化ヨウ素を選ぶ)
- 「乾燥砂で消火する第6類危険物を選べ」(フッ素系3品目)
- 「過酸化水素の消火方法として正しいものはどれか」(大量の水・乾燥砂ではない)
- 「次のうち、第6類危険物の消火方法として誤っているものはどれか」(フッ素系品目への水使用が誤り)
選択肢に「泡消火剤」「粉末消火剤」が入っている問題もあります。第6類は一般に酸化性が強いため、可燃物と合わせた火災の形態によっては他の消火剤が補助的に使われる場合もありますが、試験の標準的な答えは上記の表の通りです。
火災が発生した場合の対応手順
第6類危険物の火災(または漏えい)が発生した場合の一般的な対応手順は次のとおりです。
- 直ちに消防署に通報する(消防法施行規則第40条)
- 蒸気・ガスの吸入を避けるため、風上に退避する
- 適切な保護具(防毒マスク・保護手袋・保護服)を着用した上で対処する
- 品目に応じた消火剤を使用する(水OK品目は大量の水・フッ素系は乾燥砂)
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