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危険物取扱者 乙種第6類(乙6)と乙種第4類(乙4)は、どちらも「乙種」という試験区分で問題数・合格基準・受験資格が共通しています。大きく異なるのは試験範囲の品目です。乙4は第4類(引火性液体)が対象で品目数が多く、乙6は第6類(酸化性液体)6品目に絞られます。乙4を持っている場合、乙6の受験で法令と物化の2科目が免除されるため、実質の難易度は低くなります。
乙6と乙4の試験範囲の違い
乙4は第4類(引火性液体)が試験範囲です。特殊引火物・第一石油類・アルコール類・第二石油類・第三石油類・第四石油類・動植物油類と品目が多く、物質の種類と数が多い分だけ覚える量が多くなります。乙6は第6類(酸化性液体)が試験範囲で、品目は過塩素酸・過酸化水素・硝酸・三フッ化臭素・五フッ化臭素・五フッ化ヨウ素の6品目のみです。
| 項目 | 乙4 | 乙6 |
|---|---|---|
| 対象類 | 第4類(引火性液体) | 第6類(酸化性液体) |
| 対象品目数 | 多数(特殊引火物・第一石油類等) | 6品目(過塩素酸・過酸化水素・硝酸等) |
| 性質の特徴 | 引火性・可燃性 | 酸化性・腐食性(自ら燃えない) |
| 試験問題数 | 35問(法令15・物化10・性消10) | 35問(法令15・物化10・性消10) |
| 合格基準 | 各科目60%以上かつ全体60%以上 | 各科目60%以上かつ全体60%以上 |
問題数・合格基準・試験方式(CBTまたは書面)はまったく同じです。違いは性質消火科目の対象物質です。
乙4保有者が乙6を受ける場合は科目免除になる
すでに乙種の免状を持っている場合、乙6の受験では法令15問と物化10問の2科目が免除されます(消防試験研究センター「試験科目の免除」)。免除後は性質消火の10問のみ受験し、6問以上正解(60%以上)で合格です。試験時間も2時間から35分に短縮されます。
乙4を持っている状態で乙6を受ける手順をまとめると以下のとおりです。
- 申込時に乙4の免状番号を記入して科目免除を申請する
- 試験当日は性質消火の10問だけ解く(試験時間35分)
- 10問中6問以上正解(60%以上)で合格
乙6の性質消火10問は第6類6品目に絞られます。品目数が少ない分、1品目あたりの出題密度が高くなります。各品目の指定数量・性質・消火方法・危険等級をしっかり区別して覚えることが重要です。
乙6の難易度は乙4より低い傾向がある
消防試験研究センターが公表している合格率(全国・直近年度)では、乙4が35〜40%前後であるのに対し、乙6は50%台になることが多い傾向があります。ただし受験者層の違い(乙6受験者は乙4合格後に科目免除で受ける人が多い)が影響しているため、単純に乙6の問題が易しいとは言い切れません。乙4保有者が性消10問だけ受けるため、母数の中で準備済みの受験者が占める割合が高くなるためです。
乙4を新規で受ける場合は35問・3科目すべてが対象です。乙6を初めて(免除なしで)受ける場合も35問・3科目すべてが対象で難易度の構造は変わりません。
乙6を取ることの価値
乙6が職場で必要になるのは、化学工場・薬品製造・研究施設・大学の実験室など、酸化性液体(過酸化水素・硝酸等)を日常的に取り扱う環境です。医療機関での消毒薬(過酸化水素水)の管理や、メッキ・金属加工業での硝酸取り扱いなど、業種が限られます。
一方、乙4はガソリンスタンド・石油倉庫・化学工場・自動車整備工場など取り扱い施設が幅広いため、就職・転職における求人の量は乙4の方が多い状況です。乙6は乙4の補完として取得する、または職場での業務上の必要性から取得するケースが主になります。
乙4を持っていれば乙6は科目免除で短時間の勉強で合格できるため、将来的に酸化性液体を扱う可能性があるなら取得しておく選択肢として合理的です。
乙6と乙4を両方持つと甲種の受験資格に近づく
甲種(全類を取り扱える最上位の資格)の受験資格のひとつに「乙種4種類以上の免状を取得していること」があります(消防法施行令第36条の2)。乙4・乙6を含む4種類を取得することで甲種の受験ができます。乙6は甲種を目指す取得ルートの中間ステップとして位置づける人もいます。
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