漏電火災警報器の警戒電路とは何か。定格電流・電線の通し方・設置の考え方

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漏電火災警報器の試験で「警戒電路」という言葉が出てきます。設置義務の建物条件を覚えるのと同じくらい、警戒電路そのものの定義と規格を押さえておくことが得点につながります。この記事では警戒電路の意味・定格電流の制限・変流器との関係を整理します。

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警戒電路とは、漏電火災警報器が監視する電路のことである

漏電火災警報器の変流器(ZCT・零相変流器)は、ある特定の電路を取り囲むように設置されます。この「変流器が監視する電路」を警戒電路といいます。

建物に引き込まれた電路は幹線から分岐していきますが、漏電火災警報器はその電路のどこかに変流器を取り付け、その区間の漏電を検知します。変流器が取り付けられた区間が警戒電路です。1つの変流器で警戒できるのは1回路です。

警戒電路の定格電流は100A以下と定められている

漏電火災警報器が警戒できる電路には、定格電流の上限があります。「漏電火災警報器に係る技術上の規格を定める省令」(規格省令)第5条により、変流器が対応できる警戒電路の定格電流は100A以下です。

100Aを超える電路に対応する変流器を設置する場合は、その電路専用の機器を使う必要があります。試験では「定格電流100A以下」という数値が問われることがあります。

項目 規定値 根拠
警戒電路の定格電流 100A以下 規格省令第5条
1変流器で警戒できる回路数 1回路 規格省令第5条
変流器の設置位置 引込口に最も近い箇所 施行規則第24条の2第1項第4号
変流器に通す電線 往路・帰路の両方 施行規則第24条の2第1項第3号

変流器は引込口に最も近い箇所の電路に設置する

変流器の設置位置は、消防法施行規則第24条の2第1項第4号で「引込口に最も近い箇所」と定められています。引込口とは、電力会社から建物へ電気が引き込まれる点のことです。

引込口に近い幹線部分に変流器を設置することで、建物全体の電路に流れる漏洩電流を広く監視できます。分岐した後の末端に設置すると、その分岐回路しか監視できないため、原則として引込口に近い側への設置が求められています。

変流器に通す電線は往路と帰路の両方でなければならない

変流器(ZCT)の構造上、電流の往路と帰路を両方通す必要があります。これは施行規則第24条の2第1項第3号の規定によるものです。

正常な状態では往路と帰路の電流は等しく、変流器を通る合成電流はゼロになります。漏電が発生すると往路と帰路の電流に差が生まれ、ZCTはその差分(漏洩電流)を検知して受信機に信号を送ります。

往路だけ、または帰路だけを通す設置は誤りです。試験の鑑別問題では、この「両方通す・片方だけは不可」という点が出題されることがあります。

幹線と分岐回路のどちらを警戒電路にするか

建物の電気設備では、引込口から入った電流が幹線を通り、分電盤で複数の分岐回路に分かれます。漏電火災警報器の警戒電路は、原則として引込口に近い幹線に設定します。

ただし、定格電流100Aを超える幹線がある場合や、特定の区画のみを監視したい場合は、分岐回路側に変流器を設置することもあります。その場合も1変流器1回路の原則は変わりません。

試験に出る警戒電路の出題パターン

乙7の試験では、警戒電路に関して次のような問い方がされます。

  • 「警戒電路の定格電流の上限はいくらか」(正解:100A)
  • 「変流器に電線を通す際、往路と帰路のどちらを通すか」(正解:両方)
  • 「変流器の設置位置として正しいのはどれか」(正解:引込口に最も近い箇所)
  • 「1つの変流器で警戒できる電路は何回路か」(正解:1回路)

これらはいずれも規格省令第5条と施行規則第24条の2に直接根拠のある数値・規定です。条文の根拠と数値をセットで覚えることで、紛らわしい選択肢にも対応できます。

警戒電路のまとめ

覚えるポイント 内容
警戒電路の定義 変流器が監視する電路
定格電流の上限 100A以下(規格省令第5条)
1変流器の警戒範囲 1回路(規格省令第5条)
変流器の設置位置 引込口に最も近い箇所(施行規則第24条の2第1項第4号)
通す電線 往路と帰路の両方(施行規則第24条の2第1項第3号)

警戒電路に関する問題は、定格電流の数値と「両方通す」という電線の扱いを押さえるだけで得点できます。設置義務の建物条件(施行令第22条)とあわせて整理しておくと、法令類別の科目を効率よく対策できます。

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この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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