泡消火設備の配管は水・泡水溶液を圧力をかけて流すため、耐圧性の高い鋼管や硬質塩化ビニル管などが使用されます。配管上には開閉弁・逆止弁・一斉開放弁(デリュージュバルブ)が設置されており、それぞれが設備の起動・停止・流量制御の役割を担います。
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▶ 消防設備士 乙種第2類 問題集
泡消火設備の配管の種類と材質
泡消火設備の配管には一般に次の材質が使われます。
| 材質 | 使用箇所の例 | 特徴 |
|---|---|---|
| 配管用炭素鋼鋼管(白管・黒管) | ポンプから一斉開放弁までの主配管 | 耐圧性が高い。腐食防止のため内面塗装や亜鉛めっき処理されたものを使用 |
| 硬質塩化ビニル管 | 腐食しやすい環境下での配管 | 軽量・耐食性が高い。火炎に弱いため使用箇所が限られる |
| ステンレス鋼管 | 泡原液配管など腐食が懸念される部分 | 耐食性が高い。コストが高め |
配管の内面は泡原液による腐食や詰まりを防ぐために定期的に点検・洗浄が必要です。
主要な弁の種類と役割
泡消火設備の配管には複数の弁類が設置されています。
一斉開放弁(デリュージュバルブ)は泡消火設備の中心となる弁です。平常時は閉じており、火災発生時(感知器作動時または手動起動時)に開放することで全ヘッドに一斉に泡水溶液を送ります。開放動作は電動・空気圧・ダイヤフラム方式などがあります。
仕切弁(制御弁)は配管の区間を遮断するための弁です。点検時や工事時に区間を切り離す際に使います。通常は常時開状態です。消防設備の仕切弁はロック(封印)されており、無断で閉じることが禁止されています。
逆止弁は水が逆流しないようにする弁です。ポンプからヘッドへの一方向の流れを確保します。
圧力調整弁(リリーフバルブ)はポンプの吐出圧が設計値を超えた場合に圧力を逃がす弁です。過圧による配管破損を防ぎます。
一斉開放弁(デリュージュバルブ)の構造
一斉開放弁は泡消火設備の起動を担う重要な弁です。構造は次のとおりです。
通常時は弁体(クラッパー)が閉じており、一次側(ポンプ側)には加圧された水が充填されています。二次側(ヘッド側)には圧力がかかっていません。
火災感知器が作動すると制御盤から信号が送られ、起動用電磁弁(またはソレノイドバルブ)が開きます。これにより弁の制御回路の圧力が変化し、クラッパーが開放されます。ポンプも自動起動し、泡水溶液が全ヘッドに向けて一斉に送られます。
混合装置(混合器)の種類
泡消火設備では水と泡原液を一定比率で混合するための混合装置が設置されます。混合装置には次の方式があります。
ラインプロポーショナー方式は管路中のベンチュリー効果(差圧)を利用して原液を自動的に吸い込む方式です。プレッシャープロポーショナー方式は密閉加圧タンクを使用し、ポンプ吐出側の圧力で原液を押し出して混合する方式です。プレッシャーサイドプロポーショナー方式は加圧した原液を送り込む方式で、長距離配管にも対応できます。タンクプロポーショナー方式は原液タンクの水圧差を利用した方式です。
まとめ
泡消火設備の配管は耐圧性の鋼管が主流で、配管上には一斉開放弁・仕切弁・逆止弁・圧力調整弁などが設置されます。一斉開放弁(デリュージュバルブ)は火災時に全ヘッドへ一斉放射するための重要な弁で、通常は閉じています。混合装置(プロポーショナー)は水と泡原液を一定比率で混ぜる装置で、方式によって仕組みが異なります。これらの弁・配管は定期点検(消防法施行規則第31条の6)の対象です。
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