消防設備士 乙6 消火器の維持管理でかかるコストの種類

消火器の維持管理コストは、点検費用・交換費用・廃棄費用の3つが主な支出です。適切に管理すれば耐用年数いっぱい(10年程度)使い続けることができ、不要な早期交換を防げます。点検の自主実施・一括廃棄のタイミング調整・適切な保管環境の整備がコスト削減の基本です。

問題をすぐに解いてみたい方はこちらをご利用ください。
▶ 消防設備士 乙種第6類 問題集

消火器の維持管理でかかるコストの種類

消火器の維持管理でかかるコストは主に以下の3種類です。

コストの種類 内容 発生タイミング
点検費用 消防設備点検業者への委託費用(または自主点検のコスト) 6か月ごと
交換・整備費用 不具合があった場合の部品交換・薬剤充填 不定期(点検時)
廃棄費用 リサイクル券代・引取費用 更新時

点検費用を抑える方法

消防設備点検は消防設備士または消防設備点検資格者でなければ実施できませんが(消防法施行令第36条第2項)、乙6資格者であれば消火器具の点検を自ら実施することができます。

中小事業者や管理組合では、乙6資格者が在籍していれば点検を内製化することで外部委託費用を削減できます。ただし、点検結果報告書の作成・提出は有資格者が行う必要があります。

交換コストを最小化する保管管理

消火器の本体劣化は保管環境によって大きく異なります。適切な環境で保管すれば10年の耐用年数をほぼ全うできます。

直射日光を避けます(紫外線によるラベル劣化・本体の腐食促進を防ぐ)。消火器格納箱に収納するか、屋内の乾燥した場所に保管します。水の当たる場所(雨ざらし・結露が多い場所)は腐食が進みやすいため避けます。床置きにする場合は直接コンクリートに置かず、消火器スタンドを使用します。

一括廃棄・一括更新でコスト効率を上げる

複数本の消火器を管理している場合、更新のタイミングを揃えることで手続きの効率が上がります。毎年1〜2本ずつ交換するより、5〜10本をまとめて更新することで業者への依頼費用を抑えられることがあります。

管理台帳に各消火器の設置日・製造年を記録しておき、同じ年度に製造されたものをまとめて計画更新するのが効率的です。

内部点検・耐圧試験の費用の考え方

蓄圧式消火器は製造後5年を経過したものから機能点検(内部点検)の対象になります(消防法施行規則第31条の3)。ただし、製造後10年を経過した消火器は廃棄処分とすることが多く、内部点検費用をかけて延命するより新品に交換した方がトータルコストが安くなる場合があります。

加圧式消火器(旧規格)は耐圧試験が義務づけられており、試験費用が更新費用を超える場合も多いため、旧規格品は早めに新しい蓄圧式に更新することをおすすめします。

まとめ

消火器の維持管理コストは点検・整備・廃棄の3つです。乙6資格者が在籍していれば点検の内製化が可能です。保管環境を整えることで本体の劣化を防ぎ耐用年数を全うできます。複数本の更新タイミングを揃えてまとめて処理することで手続きとコストを効率化できます。製造後10年を超えた消火器は内部点検より更新を優先することがコスト的に合理的です。

問題をすぐに解いてみたい方はこちらをご利用ください。
▶ 消防設備士 乙種第6類 問題集

関連記事

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

ご質問はメールで。電話・面談はしていません。

fufumumu_designをフォローする
資格
fufumumu_designをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました