建物内で火災が発生すると、自動火災報知設備からの信号を受けて防排煙設備が連動します。排煙口の開放・防火戸の閉鎖・防煙垂れ壁の展開といった連動動作は、避難と煙の拡散防止に欠かせません。この記事では、自動火災報知設備と防排煙設備の連動の仕組みを整理します。
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▶ 消防設備士 第4類(甲4・乙4)問題集
防排煙設備とは何か
防排煙設備は、火災時に発生する煙の拡散を防ぎ、避難経路の安全を確保するための設備です。主な設備は次のとおりです。
| 設備の種類 | 役割 |
|---|---|
| 排煙設備 | 煙を屋外または排煙ダクトを通じて排出する |
| 防火戸(防火扉) | 煙・炎の拡散を遮断する |
| 防煙垂れ壁 | 煙が隣接区画へ流れ込むのを防ぐ |
| 防排煙制御盤 | 各設備の連動を制御する盤 |
これらは建築基準法の排煙設備(建築基準法第35条・施行令第126条の2)と消防法の排煙設備が関連して規定されています。
自動火災報知設備との連動の仕組み
連動の流れは次のとおりです。
感知器が火災を感知すると、受信機(主に感知器連動の複合型受信機)に信号が送られます。受信機からの連動信号が防排煙制御盤に送られます。防排煙制御盤が各設備(排煙口・防火戸・防煙垂れ壁)に開放・閉鎖の指令を出します。各設備が動作(排煙口が開放・防火戸が閉鎖)します。
連動制御器(複合型受信機または専用の連動制御装置)は消防法施行規則第24条の2に基づく規格に適合したものを使用します。
連動の区分と設定
建物内のどの感知器が動作したときにどの防排煙設備を動かすかは「連動設定」によって決まります。一般的には火災発生区画の排煙設備を動作させ、隣接する区画の防火戸を閉鎖する設定にします。
排煙口は手動起動(排煙口の手動開放装置を操作)と感知器連動の自動起動の2種類があります。自動起動の場合は、区画内の感知器が動作すると排煙口が自動開放されます。
防排煙設備の点検項目
防排煙設備は消防設備の定期点検の対象です(消防法施行規則第31条の6)。点検では次の確認が必要です。
外観点検では防排煙制御盤の外観・表示ランプ・スイッチの状態を確認します。排煙口・防火戸の外観に損傷がないかを確認します。
機能点検では感知器を動作させて連動制御盤への信号伝達を確認します。防火戸の自動閉鎖が正常に動作するかを確認します(試験操作で確認)。
総合点検では実際に連動を動作させて、排煙口の開放・防火戸の閉鎖が正常に行われるかを確認します。
甲4の試験での出題
甲4の試験(構造・機能・整備)では、防排煙設備との連動の仕組みが出題されることがあります。連動制御器の機能・電源の切り替え・点検の確認項目に関する問題が主です。
まとめ
自動火災報知設備と防排煙設備の連動は、感知器→受信機→防排煙制御盤→各設備(排煙口・防火戸等)の順に信号が伝達されます。連動制御器は消防法施行規則第24条の2に適合したものを使います。防排煙設備は消防設備の定期点検の対象で、外観・機能・総合の各点検で動作確認が必要です(消防法施行規則第31条の6)。甲4の実務では連動設定の確認と点検が重要な業務です。
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