消防設備士 第1類(屋内消火栓・スプリンクラー)と第4類(自動火災報知設備)の両方を取ると、一棟の建物の消火系統と感知系統の両方を担当できるようになります。設備業者・ビル管理・建設業では1類+4類のセットが最も需要が高い組み合わせです。先に受けるなら、受験者数が多く参考書が充実している4類が有利です。
作成:fufumumu_design(ふふ)/作成日:2026年10月28日/数字の出典は各表の下に記載しています。
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第1類と第4類の対象設備の違い
| 資格 | 対象設備 | 業務範囲(甲種) |
|---|---|---|
| 甲種・乙種第1類 | 屋内消火栓設備・スプリンクラー設備・水噴霧消火設備 | 消火系統(水で火を消す設備) |
| 甲種・乙種第4類 | 自動火災報知設備・ガス漏れ火災警報設備・消防機関へ通報する火災報知設備 | 感知系統(火災を検知して警報を出す設備) |
出典:消防法第17条の2の5(消防設備士でなければ行ってはならない工事・整備の規定、2026年10月28日に確認)
1類と4類は対象設備が完全に異なります。しかし実際の建物では、火災感知器(4類)が作動してスプリンクラー(1類)が連動するシステムが組まれていることが多く、両方の設備を理解していることが現場で役立ちます。
試験内容の比較
| 項目 | 甲種第1類 | 甲種第4類 |
|---|---|---|
| 受験者数(令和6年度) | 12,086人 | 約38,000人(最多) |
| 合格率(令和6年度) | 24.1% | 約35〜40% |
| 筆記問題数 | 50問 | 45問 |
| 実技 | 鑑別5問+製図2問 | 鑑別5問+製図2問 |
| 計算問題 | あり(ヘッド個数・水源水量・全揚程) | あり(電気計算・感知器の算定個数) |
| 基礎的知識の傾向 | 機械・流体10問(ベルヌーイ・流量計算等) | 電気(オーム・三相交流)が中心 |
出典:消防試験研究センター(2026年10月28日に確認)
4類は受験者数が消防設備士試験の中で最多で、参考書・問題集のラインナップが最も充実しています。独学環境が整っているため、消防設備士が初めての方は4類から始めるという選択もあります。
両方取ることで広がる業務範囲
| 場面 | 1類だけ | 4類だけ | 1類+4類 |
|---|---|---|---|
| スプリンクラーの点検 | できる | できない | できる |
| 自火報(感知器・受信機)の点検 | できない | できる | できる |
| 感知器連動スプリンクラーの一体点検 | 片方のみ | 片方のみ | 一人でできる |
| ビル設備管理の点検担当者として | 不完全 | 不完全 | 主要設備をカバー |
設備業者・ビルメンテナンス会社では「1類+4類(さらに乙6・2類・3類も)」のセットを持つ技術者が重宝されます。保有資格の種類が多いほど、担当できる物件の範囲が広がります。
どちらを先に取るかの判断基準
| 状況 | 推奨する先取り | 理由 |
|---|---|---|
| 消防設備士試験が初めて | 4類 | 受験者数最多・参考書が豊富・合格率が高め |
| 勤務先でスプリンクラー・屋内消火栓が主業務 | 1類 | 即戦力として業務に直結する |
| 将来的に設備点検全般を担当したい | どちらでも可 | 法令共通の科目免除が効く。4類→1類の順が学習負担が低い傾向 |
| 甲種を目指している(受験資格あり) | 4類から甲種を受験 | 4類甲種は参考書が多く合格後の実績として使いやすい |
科目免除の活用
4類の免状を持った状態で1類を受験すると、法令(共通科目4問)の免除を受けられます。逆に1類を先に取ってから4類を受ける場合も同様です。どちらを先に取っても、次の試験で4問免除が使えます。
ただし科目免除を使うと、その科目の点数が「免除」として扱われ全体の割合計算に含まれなくなります。法令共通が得意な場合は免除しない方が有利なこともあります。
まとめ
第1類と第4類の両方を取ると、消火系統と感知系統の両方を一人で担当できるようになります。先に取るなら参考書が充実している4類が初学者向けです。勤務先で水系消火設備が主な業務なら1類から始めることも十分合理的です。第1類の勉強法は第1類の勉強法にまとめています。
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