訪問入浴介護の転倒・転落防止、移乗時のリスクと3名チームの対応手順。

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訪問入浴介護における転倒・転落事故は、ストレッチャーへの移乗・浴槽への移乗・入浴中の体勢保持・浴槽からの引き上げの各フェーズで発生する可能性があります。重度要介護者を対象とするため、転落が即座に骨折・頭部外傷につながるリスクが高く、3名チームで連携した移乗手順を研修で共有しておくことが事故防止の基本です。

転倒・転落が起きやすい場面とリスク要因

場面 リスク要因
ベッドからストレッチャーへの移乗 ベッドとストレッチャーの高さの差・固定が不十分なストレッチャーが動く・麻痺側のサポートが不足
廊下・玄関の移動 段差・電源コード・浴室マットなどの障害物・ストレッチャーの走行中の急停止
ストレッチャーから浴槽への移乗 ストレッチャーと浴槽の高さ・位置がずれた状態での移乗・利用者が急に体を動かす
浴槽内での体勢保持 浮力で体が浮いて不安定になる・認知症のある方が急に立ち上がろうとする・バイタル低下で脱力する
浴槽から引き上げる際 湯で体が滑りやすい・引き上げる際に介助者の体勢が不安定になる

転倒・転落防止のための3名チームの対応手順

フェーズ 3名の役割分担と手順
移乗前の準備 ストレッチャーのロックを確認する。浴槽の固定とストレッチャーとの位置合わせを3名で確認してから移乗を開始する
移乗時 1名が頭部・上半身を、1名が下半身・脚を支える。3名目が「せーの」の掛け声で動作を合わせる。介助者が腰を痛めないよう重心を低くして持ち上げる
入浴中 少なくとも1名が常に利用者から目を離さない。看護職員がバイタルと意識状態を継続して確認する
引き上げ時 体が滑りやすいため3名全員で引き上げる。急がず声をかけながらゆっくり動かす。引き上げ後はすぐにタオルで保温する

環境整備で防げるリスク

訪問前に利用者宅の動線を確認し、ストレッチャーの移動を妨げる障害物(電源コード・マット・椅子)を家族の協力を得て移動させることも転落防止につながります。利用者宅の構造(廊下幅・段差)は初回訪問時にアセスメントし、訪問入浴介護計画書に記載しておくと、担当者が変わっても同じ対応ができます。

入浴中の安全管理全般については「訪問入浴介護の入浴中の安全管理」をご覧ください。研修キットのご利用は訪問入浴介護の法定研修キットからどうぞ。

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出典:「指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準」(平成11年厚生省令第37号)。転倒・転落防止の具体的な方法は、各利用者の状態に合わせて看護職員・担当ケアマネジャーと連携して判断してください。詳細は必ず最新の通知および都道府県の担当窓口でご確認ください。当サイトは資格者ではなく、内容の正確性を保証しません。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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