公表問題2回分80問が無料。AI生成問題(¥980・買い切り)で初見問題に慣れておくと安心です。
→ 移動式クレーン運転士 過去問・AI問題演習を使う
フックはクレーンの吊り具の中で最も基本的な部品です。試験では「フックの種類と特徴」「安全ラッチ(ラッチ)の役割」「フックの廃棄基準」が出題されます。また「フック安全係数5以上」という法令上の要件も頻出ポイントです。
フックの種類
移動式クレーンに使われるフックの主な種類は以下のとおりです。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 単フック | 一般的な形状のフック。ラッチ付きが標準。小〜中型クレーンに多用 |
| 二重フック(ダブルフック) | 2つのフックが横に並んでいる。大型クレーン・大重量作業に使用 |
| C形フック(ランビーフック) | 横から荷を引っ掛けるC字形フック。コイル・ロール状の荷に使用 |
| 目玉フック(ハーケン) | 目玉(アイ)部分でシャックルと接続するタイプ |
安全ラッチ(ラッチ)の役割
フックには「安全ラッチ(ラッチ)」が取り付けられています。ラッチはフックの開口部をふさぐバネ式の留め具で、ワイヤロープ・玉掛け用具がフックから外れることを防ぎます。
クレーン等安全規則では「フックには外れ止め装置(ラッチ)を設けること」を義務づけています(荷の上から直接玉掛けを行う場合など例外あり)。ラッチが破損・機能しない状態でのクレーン使用は禁止です。
フックの安全係数
クレーン等安全規則第220条では、移動式クレーンに使用するフック・シャックル等の安全係数は5以上と規定しています。
安全係数5以上とは「切断荷重が実際のつり上げ荷重の5倍以上」ということです。ワイヤロープの安全係数(6以上)より低い理由は、フックの材質・形状が金属の引張強度に対して余裕を見込んだ設計になっているためです。
フックの廃棄基準
フックは損傷・変形・亀裂・腐食が進んだものは使用を禁止しなければなりません。クレーン等安全規則では以下のような状態のフックは使用禁止となります。
- 変形があるもの(曲がり・ねじれ)
- 亀裂・割れがあるもの
- 著しい腐食があるもの
- 安全ラッチが正常に機能しないもの
フックの磨耗(すり減り)については、開口部の直径が著しく減少しているものも廃棄の対象になります。
シャックルとの違い
フックに似た吊り具として「シャックル」があります。シャックルはU字形のボディにボルト・ピンを通して固定する接続金具です。フックは着脱が容易な反面、シャックルは確実に固定できる点が異なります。
| 比較項目 | フック | シャックル |
|---|---|---|
| 着脱性 | 容易(バネラッチ式) | ボルト・ピンを外す必要がある |
| 確実性 | ラッチが外れることがある | 固定されているので外れにくい |
| 安全係数 | 5以上(クレーン等安全規則第220条) | 5以上(第220条) |
試験でよく問われるポイントまとめ
- フックの安全係数:5以上(クレーン等安全規則第220条。ワイヤロープ安全係数第219条の6以上とは別)
- 安全ラッチ(外れ止め)は使用義務がある
- ラッチが機能しないフックの使用は禁止
- 変形・亀裂・腐食があるフックは廃棄
安全係数の計算方法
安全係数 = 切断荷重(最大荷重) ÷ 使用荷重(実際にかかる荷重)
例:切断荷重30kNのフックに5kNの荷重をかけた場合の安全係数
安全係数 = 30kN ÷ 5kN = 6(安全係数6以上なら安全)
フックの法定安全係数は5以上(クレーン等安全規則第214条)。フックを選定する際は使用荷重の5倍以上の切断荷重があるものを使う必要があります。
各部材の法定安全係数の比較
| 部材 | 法定安全係数 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 移動式クレーン用ワイヤロープ | 6以上 | 第213条 |
| フック・シャックル等 | 5以上 | 第214条 |
| 玉掛け用ワイヤロープ | 6以上 | 別途規定 |
| 繊維ロープ(玉掛け) | 6以上 | 別途規定 |
フックの点検で確認するポイント
定期自主検査・作業開始前点検ではフックの以下の点を確認します。
- フック口の開き:規定以上に開いていないか(変形の検出)
- スラスト軸受けの状態:回転がスムーズか
- 安全ラッチの動作:ロープがフックから外れないようにするラッチが正常に機能しているか
- 亀裂・損傷の有無:目視または非破壊検査で確認
公表問題2回分80問が無料。AI生成問題(¥980・買い切り)で初見問題に慣れておくと安心です。
→ 移動式クレーン運転士 過去問・AI問題演習を使う

コメント