液化石油ガス設備士の筆記試験・解き方のコツと時間配分

液化石油ガス設備士の筆記試験(法令15問・配管理論等20問)では、問題数に対して試験時間に余裕があります。法令は15問を60分(1問4分)・配管理論等は20問を90分(1問4.5分)です。全問見直しの時間が確保できるため、見直しを前提に解く計画を立てることが大切です。

この記事では、筆記試験の時間配分・解く順番・選択肢の読み方・見直しのやり方など、試験当日に使えるコツを整理します。

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筆記試験の基本情報(時間と問題数)

科目 問題数 試験時間 1問あたりの時間 目標:見直し時間の確保
法令 15問 60分 約4分 35〜40分で解答→20分で見直し
配管理論等 20問 90分 約4.5分 60〜65分で解答→25分で見直し

出典:KHK「液化石油ガス設備士 国家試験受験案内書(令和8年度)」

試験時間は比較的余裕があります。急いで解く必要はなく、丁寧に読んで確認する時間が取れます。ただし計算問題(配管理論等)は解答に時間がかかることがあるため、先に知識問題を解いて最後に計算問題に戻る方法が有効な場合があります。

問題の解く順番・戦略

試験問題は最初から順番に解くのが基本ですが、一部の問題で詰まった場合は飛ばして先に進む判断が重要です。

推奨する解き方の流れ:

  1. 問題用紙を受け取ったら全体を2〜3分で見渡す:問題量・難易度・計算問題の数を把握する
  2. 最初から順番に解く(1周目):自信がある問題はすぐに回答。迷う問題は問題番号に印をつけて飛ばす
  3. 飛ばした問題を解く(2周目):1周目で飛ばした問題に戻る。計算問題もここで解く
  4. 全問の見直しをする(3周目):残り時間で全問を見直す。解答の転記ミスがないか確認する

選択肢の読み方・正誤判断のコツ

液化石油ガス設備士の筆記試験は択一式(複数の選択肢から正しいものを選ぶ)です。選択肢を読む際のコツは次のとおりです。

1. 選択肢の「数字・単位」に注目する

法令・技術基準の問題では「○m以上」「○kPa以下」「○分以内」という数量表現が問われます。「以上・以下・未満・超える」の区別を正確に覚えていることが正答につながります。選択肢に数字が出てきたら、符号(以上・以下等)も一緒に確認してください。

2. 「しなければならない」「してはならない」の区別

法令問題では義務規定(〜しなければならない)と禁止規定(〜してはならない)が出題されます。条文の方向性(義務か禁止か)を入れ替えると誤りになります。

3. 「すべて〜する」「必ず〜する」という絶対表現を疑う

択一式試験では「すべての場合に当てはまる」という絶対表現の選択肢が誤りである場合があります。例外規定がある内容に「すべて」という表現がつくと、たいてい誤りです。

4. 配管理論等では原理・仕組みに立ち返る

配管理論等では「なぜそうなのか」という理解がある選択肢を選ぶ問題が出ます。暗記だけでなく、仕組みを理解していると消去法で正答を絞れます。

法令科目の時間配分と対策

法令科目(15問・60分)の時間配分例は次のとおりです。

フェーズ 時間の目安 内容
問題の一読 最初の3〜5分 全問を流し読みして量・難易度を把握
1周目(確実に解ける問題) 20〜25分 自信がある問題を先に回答
2周目(迷った問題) 15〜20分 飛ばした問題を検討して回答
見直し 残りの時間 全問の解答・マーク位置を確認

法令は暗記系が多いため、「知っている・知らない」の問題です。知らない問題は飛ばして先に進み、後で消去法で検討します。

配管理論等科目の時間配分と対策

配管理論等科目(20問・90分)では、計算問題が含まれるため時間配分の工夫が必要です。

フェーズ 時間の目安 内容
知識問題(計算なし)を先に解く 最初の30〜40分 知識問題(15〜17問程度)を確実に解答
計算問題に取り組む 20〜25分 3〜5問程度の計算問題を解く
見直し 残りの時間 全問の見直し・計算ミスの確認

計算問題は解法のパターンが決まっているため、過去問で繰り返し練習しておくことが最も有効な対策です。試験本番で初めて見るような複雑な計算は出ません。

試験当日の注意点

  • 転記ミスに注意:問題冊子に書いた回答をマークシートに正確に転記する。問題番号がずれて転記するミスが起きやすい
  • 問題冊子は持ち帰る:試験後に正答(KHK公表)と照合するため、問題冊子を持ち帰ることを忘れない
  • 時計を持参する:会場に時計がない場合に備えてアナログ時計を持参する(スマートフォンの使用は不可)
  • 飛ばした問題の印をつける:問題用紙に飛ばした問題番号に印をつけておくと、見直し時に迷わない

試験の解き方についてよくある質問

Q. 途中でわからない問題が続いて気持ちが落ちたとき、どうすればよいですか?

わからない問題が続いても、次の問題が解けることは多々あります。「今わからない問題は飛ばして先に進む」というルールを徹底して、解ける問題を先に確実に積み上げることが大切です。全問解けなくても合格基準(60%程度)を上回ればよいため、わからない問題が一定数あっても合格できます。

Q. 試験中に最初につけた答えを変えた方がよいですか?

「試験は最初の答えが正しい」という話がありますが、実際には明確な根拠が出てきた場合は変えた方がよいです。「何となく不安」だけで変えるのは避け、「これは確実に違う」と根拠が出てきたら変えてください。

Q. 試験直前に特に確認すべきことはありますか?

前日〜当日朝は、頻出の数値(距離・圧力・期間)・接続方法の特徴・第一種と第二種の違いの確認が効果的です。新しいことを詰め込もうとせず、試験前日は既に知っている内容を整理して確認することを優先してください。

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作成日:2026年11月 / 出典:KHK「液化石油ガス設備士 国家試験受験案内書(令和8年度)」(https://shiken.khk.or.jp/shiken.html)

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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