訪問介護の多職種連携研修、ケアマネ・看護師・医師への報告の仕方。

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訪問介護員は「生活支援のプロ」ですが、医療・リハビリ・ケアマネジメントの専門家ではありません。「気になることがあったが、どこに報告すればいいか分からなかった」「大したことではないと思い、言わなかった」という判断が、発見の遅れにつながることがあります。多職種連携の研修では、「誰に・何を・どのように報告するか」を明確にすることが重要です。

訪問介護に関わる主な専門職と役割

専門職 役割 訪問介護員との接点
ケアマネジャー(介護支援専門員) ケアプランの作成・サービス調整・関係者間の連絡調整 変化があればまずケアマネに報告する。サービス内容の変更はケアマネを通じて行う
訪問看護師 医療的な観察・処置・療養上の世話 体調の変化・皮膚の状態・服薬に関して気になることがあれば訪問看護師に伝える
かかりつけ医(主治医) 診断・治療・指示書の発行 訪問介護員が直接医師に連絡することは通常少ない。緊急時は119番または訪問看護・ケアマネを通じる
理学療法士・作業療法士 リハビリテーション・動作の評価 移動方法・介助のやり方について指導を受けることがある

報告すべき変化の例

次のような変化は、訪問介護員が気づいた時点でケアマネジャーまたは事業所に報告します。

カテゴリー 具体的な変化の例
身体の変化 体重の急激な減少・浮腫(むくみ)・皮膚の傷・発赤・発熱・呼吸の変化
生活の変化 食欲の低下・睡眠の乱れ・活動量の著しい低下・外出を嫌がるようになった
精神・認知の変化 以前より混乱が増えた・不安が強くなった・表情が変わった・怒りやすくなった
環境の変化 家族の状況が変わった・自宅の環境が安全でなくなった・隣人トラブルがある

報告の「SBARフレーム」

口頭での報告は「何から言えばいいか分からない」と感じる職員も多いです。SBARフレーム(Situation・Background・Assessment・Recommendation)は医療現場でも使われる報告の型で、訪問介護の報告にも応用できます。

  • S(状況):今何が起きているか(「○○さんが食欲不振で3日間ほとんど食べていません」)
  • B(背景):これまでの状況(「先週から体調を崩していた様子でした」)
  • A(評価):自分はどう思うか(「栄養状態が心配です」)
  • R(要望):どうしてほしいか(「訪問看護師に診てもらえますか」)

研修全体の体系については「訪問介護の法定研修、何を何回やればいいか。」をご覧ください。研修キットのご利用は訪問介護の法定研修キットからどうぞ。

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出典:「指定居宅サービス等の事業の人員、設備及び運営に関する基準」(平成11年厚生省令第37号)・「指定居宅サービス等及び指定介護予防サービス等に関する基準について」(老企第25号)。詳細は必ず原文および都道府県の担当窓口でご確認ください。当サイトは資格者ではなく、内容の正確性を保証しません。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

ご質問はメールで。電話・面談はしていません。

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