健康診断の血液・生化学検査値の見方|肝機能・血糖・コレステロール・貧血の指標

第一種衛生管理者の試験全体については、こちらの記事もご参照ください。
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健康診断の血液・尿・生化学検査の値は、労働者の健康状態の変化を数値で把握する重要な手段です。衛生管理者は基準値と異常所見の意味を理解し、有所見者への就業上の措置に活かす必要があります。試験では代表的な検査項目と異常値が示す疾患・障害が問われます。

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血液一般検査

検査項目 基準の目安 異常所見が示す状態
赤血球数(RBC) 男:430〜570万/μL、女:380〜500万/μL 低値→貧血(鉄欠乏・溶血・骨髄障害)、高値→多血症
ヘモグロビン(Hb) 男:13.5〜17.5g/dL、女:11.5〜15.0g/dL 低値→貧血の確認に最重要。鉛中毒で低下する
白血球数(WBC) 3,500〜9,000/μL 高値→細菌感染・炎症・白血病。低値→放射線・一部薬剤の影響
血小板数(PLT) 15〜40万/μL 低値→出血傾向・肝疾患・骨髄障害

肝機能検査

検査項目 基準の目安 異常所見と原因
AST(GOT) 10〜40 IU/L 高値→肝細胞障害(肝炎・有機溶剤中毒)・心筋梗塞
ALT(GPT) 5〜45 IU/L 高値→肝細胞障害(AST より肝臓特異性が高い)
γ-GTP 男:70 IU/L以下、女:30 IU/L以下 高値→アルコール性肝障害・薬剤性肝障害・胆汁うっ滞

代謝・生活習慣病関連

検査項目 異常の目安 示す疾患・状態
空腹時血糖 126mg/dL以上(糖尿病の診断基準) 高値→糖尿病・耐糖能異常
HbA1c(グリコヘモグロビン) 6.5%以上(糖尿病の診断補助) 直近1〜2か月の血糖コントロール状態を反映
LDLコレステロール 140mg/dL以上で脂質異常症 高値→動脈硬化・心疾患リスク増大
HDLコレステロール 40mg/dL未満で脂質異常症 低値→動脈硬化リスク。HDLは「善玉」
中性脂肪(TG) 150mg/dL以上で脂質異常症 高値→内臓脂肪型肥満・メタボリックシンドローム

腎機能・尿検査

検査項目 異常の目安 示す状態
クレアチニン(Cr) 男:1.1mg/dL超、女:0.8mg/dL超 高値→腎機能低下(腎障害の指標)
尿蛋白 陽性(+)以上 腎炎・ネフローゼ・糖尿病性腎症
尿潜血 陽性(+)以上 腎結石・膀胱がん・腎炎

試験での出題ポイント

  • 鉛中毒→ヘモグロビン低下(貧血)・δ-ALA尿中排泄増加が指標
  • 有機溶剤中毒→AST・ALT上昇(肝機能障害)
  • γ-GTP上昇→アルコール性肝障害の早期発見に有用
  • HbA1c→「過去1〜2か月の血糖コントロールの指標」(検査当日だけの血糖値ではない)

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出典:
・厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム」
・健康診断に関する定期健康診断実施要領(安衛則第44条)
・日本人間ドック学会「基本検査の基準範囲」

最新の試験日程・受験申請・公表試験問題は、公益財団法人 安全衛生技術試験協会(www.exam.or.jp)の公式サイトでご確認ください。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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