じん肺とは|管理区分(管理1〜4)・合併症・健康診断の種類と頻度

第一種衛生管理者の試験全体については、こちらの記事もご参照ください。
▶ 第一種衛生管理者 試験ガイド(概要・合格率・勉強法)

じん肺は、粉じんの吸入によって肺に繊維増殖性変化が起きる疾病です。じん肺法に基づき管理区分(管理1〜管理4)での就業管理が義務付けられており、一度発症すると回復しない不可逆性の疾病です。試験では管理区分・合併症・健康診断の種類が出題されます。

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じん肺の種類と原因粉じん

じん肺の種類 原因粉じん・業種
珪肺(ケイ肺) 遊離けい酸(石英)を含む粉じん→採石・トンネル工事・陶磁器製造
石綿肺(アスベスト肺) 石綿(アスベスト)→建材製造・断熱工事・解体工事
溶接工肺 溶接ヒューム(酸化鉄等)→金属溶接作業
アルミニウム肺 アルミニウム粉じん→アルミニウム製造・研磨

じん肺の管理区分(じん肺法第4条)

じん肺法では、じん肺管理区分を1〜4の4段階に分類し、区分に応じた就業管理が義務付けられています。

管理区分 じん肺所見の状態 就業・措置
管理1 じん肺の所見なし 通常の作業が可能
管理2 じん肺の所見あり(軽微) 粉じん作業への従事は可。作業の転換を努力
管理3イ じん肺の所見あり(中程度):肺機能正常 粉じん作業への従事は可(条件付き)
管理3ロ じん肺の所見あり(中程度):肺機能障害あり 粉じん作業への従事不可。転換措置が必要
管理4 高度のじん肺所見 療養が必要(療養補償給付等の対象)

じん肺の合併症(じん肺法第2条)

じん肺は以下の合併症を引き起こすことがあります。合併症を発症している場合は労災認定の対象となります。

  • 肺結核
  • 結核性胸膜炎
  • 続発性気管支炎
  • 続発性気管支拡張症
  • 続発性気胸
  • 原発性肺がん(石綿肺の場合)

じん肺健康診断の種類(じん肺法第7〜14条)

種類 対象・頻度
就業時健康診断 粉じん作業に新たに就業する際
定期健康診断 管理区分に応じて1〜3年に1回
定期外健康診断 医師・労働者が必要と認めた場合
離職時健康診断 粉じん作業を離職する際(本人の申請による)

定期健康診断の頻度:管理1・管理2は3年に1回、管理3は1年に1回(医師が認めれば省略可能な場合あり)。

じん肺の予防措置

  • 作業環境管理:局所排気装置・密閉・湿潤化による粉じんの飛散防止
  • 作業管理:防じんマスクの着用(防じん機能のない普通のマスクは不可)
  • 健康管理:じん肺健診の実施・管理区分に応じた就業制限

試験での出題ポイント

  • じん肺は「不可逆性」—粉じんに暴露されなくなっても進行することがある
  • 管理3ロ・管理4は粉じん作業に従事させてはならない
  • じん肺の定期健診頻度:管理1・2は3年に1回、管理3は1年に1回
  • じん肺法上の合併症は6種(肺結核・結核性胸膜炎・続発性気管支炎・気管支拡張症・気胸・肺がん)

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出典:
・じん肺法 第2条・第4条・第7条〜第14条
・粉じん障害防止規則
・厚生労働省「じん肺法等の概要」

最新の試験日程・受験申請・公表試験問題は、公益財団法人 安全衛生技術試験協会(www.exam.or.jp)の公式サイトでご確認ください。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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