WBGT(湿球黒球温度)とは|計算式・基準値・熱中症予防対策をわかりやすく解説

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WBGTは暑熱環境の総合的な指標で、熱中症リスクを数値化します。気温だけでなく湿度・輻射熱を考慮した指数で、作業場の暑熱管理の基準として用いられます。試験ではWBGTの計算式・基準値・熱中症予防措置が出題されます。

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WBGTとは

WBGT(Wet Bulb Globe Temperature:湿球黒球温度)は、気温・湿度・輻射熱(日射・熱輻射)の3要素を組み合わせた熱ストレスの総合指標です。単純な気温より実態に即した熱中症リスク評価ができます。

WBGTの計算式

条件 計算式
屋外(日射がある場合) WBGT = 0.7×湿球温度 + 0.2×黒球温度 + 0.1×乾球温度
屋内・日射なし WBGT = 0.7×湿球温度 + 0.3×黒球温度

湿球温度(湿度の影響)に最大0.7の重みがかかっており、湿度が熱中症リスクに最も大きく影響することがわかります。

WBGTの基準値と行動指針

日本生気象学会のガイドラインおよびJIS Z 8504(熱ストレス指標)では、WBGTの目安を以下のように区分しています。

WBGT(℃) 危険レベル 主な対応
25℃未満 注意 積極的な水分・塩分補給
25〜28℃未満 警戒 積極的な休憩・水分補給の強化
28〜31℃未満 厳重警戒 激しい運動・作業を控える
31℃以上 危険 原則として作業中止・冷房下での休息

熱中症予防対策(職場での管理措置)

厚生労働省「職場における熱中症予防基本対策要綱」では以下の措置が求められます。

作業環境管理

  • WBGT値の測定・把握
  • 冷房・送風等による作業環境の改善
  • 輻射熱を低減するための遮熱設備の設置

作業管理

  • 定期的な休憩の確保・水分・塩分補給の徹底
  • 作業時間の短縮・重労働の早朝・夕方へのシフト
  • 熱への順化期間(少なくとも1週間)を設ける

健康管理

  • 作業前・作業中の健康状態の確認
  • 睡眠不足・飲酒・発熱等のリスク状態にある者の就業制限
  • 熱中症の初期症状の把握と救急搬送体制の整備

試験での出題ポイント

  • WBGTの計算式:屋外は0.7×湿球+0.2×黒球+0.1×乾球、屋内は0.7×湿球+0.3×黒球
  • 湿球温度の重み(0.7)が最大→湿度が熱中症リスクに最も影響
  • WBGT 31℃以上が「危険」→原則作業中止
  • 順化(热順化)期間:少なくとも1週間かけて高温環境に体を慣らす

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出典:
・厚生労働省「職場における熱中症予防基本対策要綱」(令和3年4月20日)
・JIS Z 8504(WBGT指標による人体への熱ストレスの評価)
・日本生気象学会「日常生活における熱中症予防指針」

最新の試験日程・受験申請・公表試験問題は、公益財団法人 安全衛生技術試験協会(www.exam.or.jp)の公式サイトでご確認ください。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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