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熱中症は高温環境下での作業や屋外労働で発生し、重症化すると死亡に至る危険な健康障害です。労働安全衛生法上の指針では予防対策とWBGT管理が求められています。試験では「熱中症の分類(I〜III度)」「症状と応急処置」「WBGT基準との関係」が出題されます。
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熱中症の分類と症状(I〜III度)
熱中症は重症度によってI度からIII度に分類されます。
| 分類 | 症状 | 旧称 |
|---|---|---|
| I度(軽症) | めまい・失神(立ちくらみ)・筋肉痛・筋肉のけいれん・大量発汗 | 熱けいれん・熱失神 |
| II度(中等症) | 頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感・集中力の低下・判断力の低下(意識は保たれている) | 熱疲労 |
| III度(重症) | 意識障害・けいれん・手足の運動障害・高体温(40℃以上)・発汗停止 | 熱射病 |
熱中症の応急処置
| 状況 | 対応 |
|---|---|
| 全ての熱中症 | 涼しい場所への移動・衣服をゆるめる・体を冷却(特に頸部・腋窩・鼠径部の大血管部) |
| 意識がある場合(I・II度) | 経口補水(水分+塩分)・スポーツドリンク・生食(0.1〜0.2%食塩水)を飲ませる |
| 意識がない・嘔吐の場合(III度) | 直ちに119番→救急搬送。経口補水は誤嚥の危険があるため禁止 |
熱中症の発生メカニズム
体温調節システムが高温・多湿環境に追いつかなくなると熱中症が発生します。
- 発汗量の増大 → 水分・電解質の喪失 → 循環血液量の低下
- 皮膚血流の増大(体温放散) → 内臓への血流低下
- 体温が40℃を超えると細胞・臓器障害(多臓器不全)が始まる
熱中症の予防対策(WBGT管理・作業管理)
厚生労働省「職場における熱中症予防基本対策要綱」(2021年改正)では以下の対策が求められています。
| 対策分類 | 内容 |
|---|---|
| WBGT管理 | WBGT計で温湿度を測定・基準値以上になれば作業中止・休憩増加(WBGT基準値:重労働28、中程度労働29、低労働32等) |
| 水分・塩分補給 | こまめな水分補給(作業中20〜30分ごとに)・塩分補給(飲み物または食事で) |
| 作業管理 | 高温環境での作業時間の制限・適切な休憩・クールダウン(冷却ベスト等) |
| 順化(慣れ)期間 | 新規・久しぶりの作業者は、最初の数日間は短時間作業→徐々に延長(4〜7日で順化) |
| 健康管理 | 日常的な健康確認・飲酒・睡眠不足・服薬の把握(熱中症リスクを高める) |
熱中症発症リスクが高まる要因
- 高温多湿環境(特にWBGT高値・直射日光)
- 激しい身体活動(重労働・スポーツ)
- 脱水状態(前日の飲酒・下痢等)
- 順化前(作業開始直後の時期)
- 肥満・高齢・持病(心疾患・糖尿病等)
試験での出題ポイント
- III度(重症)の特徴:「意識障害」「発汗停止」「高体温40℃以上」
- 意識がない場合は経口補水を行ってはならない(誤嚥の危険)
- 熱中症のうち「熱射病」が最重症→直ちに救急搬送
- 予防の基本:WBGT管理+こまめな水分・塩分補給+順化期間の設定
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出典:
・厚生労働省「職場における熱中症予防基本対策要綱」(2021年4月改正)
・日本救急医学会 熱中症診療ガイドライン2015
最新の試験日程・受験申請・公表試験問題は、公益財団法人 安全衛生技術試験協会(www.exam.or.jp)の公式サイトでご確認ください。

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