作業環境測定のA測定・B測定とは|測定点の設定・管理区分の判定方法

第一種衛生管理者の試験全体については、こちらの記事もご参照ください。
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作業環境測定では、測定値の空間的分布を把握するために「A測定」と「B測定」の2種類の測定が行われます。A測定は作業場全体の平均的な濃度を、B測定は特定の発生源近傍の高濃度地点を評価します。管理区分の判定はA・B両測定の結果を組み合わせて行います。

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A測定とB測定の違い

項目 A測定 B測定
目的 作業場全体の有害物質の平均的な濃度分布を把握する 有害物質の発生源に近い高濃度地点(特定の作業者の暴露)を把握する
測定点の選定 作業場を等間隔に分けた単位作業場所ごとに測定点を設ける(6点以上が望ましい) 発生源に最も近い作業者の呼吸域付近で測定
測定時間 10分間以上の継続測定または3〜10分程度の短時間測定(複数回) 15分間の測定(最大値を重視)
評価に使う統計値 第1評価値(上方95%値)と第2評価値(算術平均値) B測定値(1点の測定値)

管理区分の判定方法

管理区分の判定はA測定とB測定の両方の結果を合わせて行います(作業環境評価基準第2条)。

A測定の結果 B測定の結果 管理区分
第1評価値 < 管理濃度 B測定値 < 管理濃度の1.5倍 第1管理区分(良好)
第1評価値 ≥ 管理濃度 かつ 第2評価値 < 管理濃度 B測定値 < 管理濃度の1.5倍 第2管理区分(要注意)
第2評価値 ≥ 管理濃度 (どちらでも) 第3管理区分(要改善)
(どちらでも) B測定値 ≥ 管理濃度の1.5倍 第3管理区分(要改善)

測定点の設定(A測定)

A測定の測定点は、単位作業場所を縦・横の等間隔に分けた格子の交点に設けます。その際、次の条件があります。

  • 測定点は6点以上が望ましい(場所が狭い場合は3〜5点でも可)
  • 作業者が常駐する場所を代表するように配置する
  • 発生源の直近は避ける(B測定の役割)

試験での出題ポイント

  • A測定:作業場全体の平均的濃度→6点以上が望ましい
  • B測定:発生源近傍の高濃度地点→15分間測定
  • 「B測定値が管理濃度の1.5倍以上」→A測定の結果にかかわらず第3管理区分
  • 管理区分の判定:A・Bどちらか悪い方で決まる(より不利な方を採用)

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出典:
・作業環境評価基準 第2条・第3条
・厚生労働省「作業環境測定ガイドブック」

最新の試験日程・受験申請・公表試験問題は、公益財団法人 安全衛生技術試験協会(www.exam.or.jp)の公式サイトでご確認ください。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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