第一種衛生管理者の試験全体については、こちらの記事もご参照ください。
▶ 第一種衛生管理者 試験ガイド(概要・合格率・勉強法)
有害物質が発生する作業場では、換気設備を設けて労働者の吸入を防ぐことが義務付けられています。局所排気装置はその中心的な設備で、フードの種類ごとに必要な制御風速が定められています。試験では「フードの種類と制御風速の数値」「定期自主検査の頻度」が出題されます。
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局所排気装置の構成(有機則・特化則等)
局所排気装置は有害物質の発散源に近い場所に設置するフードで有害物質を捕捉し、ダクトで排気・浄化して外部に排出する設備です。
| 構成部品 | 役割 |
|---|---|
| フード | 有害物質を捕捉する開口部 |
| ダクト | 空気・有害物質を搬送する管路 |
| 空気清浄装置 | 有害物質を除去(フィルター・スクラバー等) |
| 排風機(ファン) | 空気を吸引・押し出す動力源 |
フードの種類と制御風速(有機則第16条・特化則第13条)
制御風速とは、有害物質の飛散を防ぐためにフード開口面(または作業点)で確保しなければならない最低風速です。
| フードの種類 | 制御風速(m/s) | 特徴 |
|---|---|---|
| 囲い式フード(ドラフトチェンバー型等) | 0.4以上 | 発散源を囲う構造。最も効率が高い |
| 外付け式フード(側方吸引・下方吸引型) | 0.5以上 | 側面・下面から吸引 |
| 外付け式フード(上方吸引型) | 1.0以上 | 上から吸引(効率が低いため高い風速が必要) |
| レシーバー式フード(グラインダー等) | 0.5以上(研磨等) | 作業で飛散する方向に向けて設置 |
制御風速は「フードの開口面(囲い式・外付け式)」または「有害物質の飛散する作業点(レシーバー式)」で測定します。
プッシュプル型換気装置
プッシュプル型換気装置は、給気側(プッシュ)から送り込んだ空気の気流で有害物質を排気側(プル)のフードへ流す方式です。局所排気装置と異なり、広い作業域を均一な気流でカバーできます。
| 比較項目 | 局所排気装置 | プッシュプル型換気装置 |
|---|---|---|
| 適用作業域 | 狭い(点・面) | 広い(面・工程全体) |
| 制御方法 | 吸引のみ(プル) | 送気+吸引(プッシュ+プル) |
| 代表的な用途 | 塗装ブース・溶接台 | めっき・印刷・洗浄工程 |
全体換気(希釈換気)との違い
全体換気は室内全体を換気して有害物質を希釈する方式です。局所排気装置が技術的に困難な場合の補助手段として認められますが、原則として局所排気装置が優先されます。
| 比較項目 | 局所排気装置 | 全体換気(希釈換気) |
|---|---|---|
| 原則順位 | 優先(第1選択) | 補助的措置 |
| 効果 | 高(発散源で直接捕捉) | 低(濃度を下げるだけ) |
| 使用例 | 有機溶剤作業・特定化学物質作業 | 発散量が少ない作業・補助的に使用 |
定期自主検査(有機則第20条・特化則第30条)
局所排気装置・プッシュプル型換気装置は、1年以内ごとに1回、定期自主検査を実施し、記録を3年間保存しなければなりません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 検査頻度 | 1年以内に1回(毎年) |
| 記録保存 | 3年間 |
| 点検事項 | フードの損傷・ダクトの磨耗・排風機の回転・制御風速の確認等 |
試験での出題ポイント
- 囲い式フード:制御風速0.4m/s以上(最も低くてよい)
- 外付け式(上方吸引):1.0m/s以上(最も高い制御風速が必要)
- 定期自主検査は「1年以内に1回・記録3年保存」
- 全体換気は「局所排気が困難な場合」の補助措置→局所排気が優先
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出典:
・有機溶剤中毒予防規則 第16条(局所排気装置等の制御風速)・第20条(定期自主検査)
・特定化学物質障害予防規則 第13条・第30条
最新の試験日程・受験申請・公表試験問題は、公益財団法人 安全衛生技術試験協会(www.exam.or.jp)の公式サイトでご確認ください。


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