クレーンの集電装置(トロリ)とトロリ線の仕組み|裸トロリ線の感電防護義務

問題をすぐに解いてみたい方は、こちらのアプリをご利用ください。
▶ クレーン・デリック運転士 過去問アプリ

天井クレーンは走行しながら電動機を動かします。この電気をどのように供給するかが「集電装置」の役割です。集電装置(トロリ)は、レールに沿って設置された給電線(トロリ線)からすべり接触で電気を取り込む装置です。クレーン等安全規則では集電装置の設置や安全管理に関する規定があります。

出典:クレーン等安全規則第63条・第64条

集電装置(トロリ)とトロリ線とは

天井クレーンは走行・横行・巻上げの各動作をモーターで行います。このモーターへの電力は、クレーン本体が移動しながら常に供給される必要があるため、固定した電源ケーブルでは対応できません。

そこで使われるのがトロリ線(給電線)と集電装置の組み合わせです。

  • トロリ線:クレーンの走行レールに沿って架設された給電用の導体(銅線・銅合金線など)
  • 集電装置(集電子・パンタグラフ等):トロリ線に接触しながら移動し、電力を取り込む装置

集電装置がトロリ線に対して常に接触しているため、クレーンがどこに移動しても電力の供給が途切れません。

トロリ線の種類

トロリ線にはいくつかの種類があります。

種類 特徴 主な用途
裸トロリ線 絶縁被覆なし・コスト低 工場内天井クレーン
絶縁トロリ線(バースバー) 導体が絶縁材に覆われ感電リスクが低い 安全性重視の工場・倉庫
ケーブルドラム方式 電源ケーブルをドラムで巻き取りながら給電 移動距離が短い場合

出典:クレーン等安全規則第63条・クレーン構造規格

裸トロリ線の危険性と防護義務

裸トロリ線は感電の危険があるため、クレーン等安全規則では次の措置が義務付けられています(クレーン等安全規則第64条)。

  • 労働者が裸トロリ線に接触するおそれがある場合、防護措置(絶縁被覆・囲い・間隔確保等)を講じること
  • 点検・修理時など作業者が近接する際は、電源を切るか絶縁防護を行うこと

試験での出題ポイント

試験では次の内容が問われます。

  • 集電装置の役割(走行中に電力を供給するため)
  • 裸トロリ線の感電防護義務(クレーン則第64条)
  • トロリ線の種類と特徴

「裸トロリ線への接触を防ぐための措置を講じる義務があるのは誰か」という問いに対しては、事業者が正解です。

問題をすぐに解いてみたい方は、こちらのアプリをご利用ください。
▶ クレーン・デリック運転士 過去問アプリ

本記事はクレーン等安全規則(昭和47年労働省令第34号)に基づきます。受験前に安全衛生技術試験協会の公式サイト(https://www.exam.or.jp/)でご確認ください。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

ご質問はメールで。電話・面談はしていません。

fufumumu_designをフォローする
一人親方・個人事業主のインボイス
fufumumu_designをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました