現場で消火器の種類を素早く見分けるには、ラベルの色・指示圧力計の有無・ノズルの形状・本体の形を確認します。乙6の実技試験(鑑別)でも消火器の種類を正確に特定する問題が出題されます。現場と試験の両方で役立つ見分け方をまとめます。
問題をすぐに解いてみたい方はこちらをご利用ください。
▶ 消防設備士 乙種第6類 問題集
薬剤の種類を外観から見分ける
消火器の薬剤種別は本体ラベルに明記されていますが、見た目の特徴でも識別できます。
| 薬剤の種類 | 外観の特徴 | ノズルの形状 |
|---|---|---|
| 粉末(ABC・BC) | 赤色本体・白または灰色ラベル多め | ホース先端がラッパ型(フレア型) |
| 強化液 | 赤色本体・青帯や青ラベルのものが多い | 棒状ノズルまたは霧状切替ノズル |
| 泡(機械泡) | 赤色本体・白や緑帯のものが多い | 発泡ノズル(泡を発生させる構造) |
| 二酸化炭素(CO2) | 本体が黒色または赤色・円筒形・重量感あり | ラッパ型のホーン(らっぱ状) |
CO2消火器は本体が高圧容器のため非常に重く(6〜7kg程度)、円筒形で指示圧力計がない点が特徴です。
蓄圧式と加圧式を見分ける方法
現在流通している新品消火器はほぼ蓄圧式ですが、古い建物では旧規格の加圧式(ガス加圧式)が残っている場合があります。
| 方式 | 見分けるポイント |
|---|---|
| 蓄圧式 | 指示圧力計(緑ゾーンの丸い計器)がある |
| ガス加圧式(旧規格) | 指示圧力計がない。レバー上部にガス容器の破封装置がある場合も |
加圧式消火器はレバーを握ると内部のガス容器が破封される構造で、圧力が常時かかっていないため指示圧力計がありません。2011年以降に旧規格が失効したため、現在市場の新品は蓄圧式が標準です。
大型消火器を見分ける方法
大型消火器は通常の消火器より一回り以上大きく、車輪が付いていることが特徴です。薬剤量は20kg以上(粉末)または20L以上(液体・泡)です。消防法施行規則第9条で大型消火器としての設置基準が定められており、主に危険物施設・工場・大型倉庫等に設置されます。
型式失効(旧規格)消火器の見分け方
2011年以前の旧規格消火器(設置はできるが新規設置不可)は以下の特徴で識別できます。
指示圧力計がない(加圧式の証拠)。ラベルに「旧規格」「旧型式」の表記がある場合も。本体下部の底部安全栓(底蓋の固定)があるものも旧規格の特徴です。製造年が古い(10年以上経過)場合は旧規格の可能性が高いです。
乙6の試験で問われる見分け方のポイント
実技試験(鑑別)では消火器の写真や図を見て「何という種類の消火器か」「蓄圧式か加圧式か」「どの部品の名称か」を答える問題が出題されます。
指示圧力計の有無・ノズルの形状(ラッパ型=粉末、ホーン=CO2)・本体の形(円筒形=CO2)は、問題の写真や図から判断する重要なポイントです。
まとめ
消火器の種類は薬剤ラベル・ノズルの形状・指示圧力計の有無・本体の形状で識別できます。粉末はラッパ型ノズル、CO2はホーン型ノズルと黒または重い円筒形が目印です。蓄圧式は指示圧力計あり、旧規格の加圧式は指示圧力計なしで識別します。乙6の鑑別試験でも同様の識別ポイントが問われるため、実機を見て覚えることが最も効果的な対策です。
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