消防設備士 乙6 地震後の消火器の確認ポイント

地震・水害などの災害後は、消火器の外観が正常でも内部に影響が出ている場合があります。転倒・水没・高温にさらされた消火器は、外観点検と内部確認を行い、廃棄か継続使用かを判断します。消防設備士として適切な判断ができることが現場では求められます。

問題をすぐに解いてみたい方はこちらをご利用ください。
▶ 消防設備士 乙種第6類 問題集

地震後の消火器の確認ポイント

大地震が発生した後、消火器を次の順番で確認します。

外観の確認:消火器本体に変形・損傷・腐食がないか確認します。安全栓が外れていないか確認します(転倒による安全栓の脱落で誤放射のリスク)。指示圧力計(蓄圧式)がグリーンゾーン内であるかを確認します。

設置状態の確認:壁の固定具(ブラケット)から外れていないか確認します。転倒していた場合は、薬剤の固化・偏り(粉末消火器)の可能性があるため内部確認が推奨されます。

水害・水没後の消火器の判断基準

消火器が浸水・水没した場合、次の対応が必要です。

状況 判断 理由
本体容器が水没した(浸水) 廃棄を検討・内部確認が必要 腐食・電食のリスク
安全栓が外れて放射した 整備(薬剤充填)または廃棄 再使用には充填が必要
外観に変形・腐食がある 廃棄 規格省令第22条
外観が正常・圧力計が正常 継続使用可(機能点検推奨) 外観・圧力で正常確認

高温環境にさらされた後の確認

火災の消火後または高温環境(日光照射・近火等)にさらされた消火器は、次を確認します。蓄圧式の指示圧力計が赤ゾーン(高圧側)にある場合は内圧が過剰になっています。放熱・冷却後に再確認し、正常範囲を外れたまま場合は廃棄・整備します。外観に変形・変色がある場合は廃棄を選択します。

災害後の消火器点検の記録

災害後に実施した消火器の確認・点検は点検票に記録し、建物管理者に報告します。廃棄した消火器は廃棄の記録を残します(廃棄数・廃棄理由・廃棄業者等)。消防署への報告義務(特定1年・非特定3年)の際に災害による点検実施の記録も含めます。

まとめ

災害後の消火器確認では、外観(変形・腐食・安全栓脱落)→指示圧力計(蓄圧式)→設置状態の順に確認します。水没・高温後は外観が正常でも内部確認が推奨されます。廃棄の判断基準は規格省令第22条(変形・腐食・損傷がある場合)で、廃棄後は記録を残して報告書に反映します。

問題をすぐに解いてみたい方はこちらをご利用ください。
▶ 消防設備士 乙種第6類 問題集

関連記事

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

ご質問はメールで。電話・面談はしていません。

fufumumu_designをフォローする
資格
fufumumu_designをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました