第6類の性質は試験でよく問われます。問題演習はこちらから。
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第6類危険物(酸化性液体)は、自分自身は燃えないが、強い酸化力で他の物質の燃焼を助ける危険物です。6品目(過塩素酸・過酸化水素・硝酸・三フッ化臭素・五フッ化臭素・五フッ化ヨウ素)はすべて指定数量300Lで、腐食性・毒性が強く、取り扱い時の保護具着用が必須です。消火方法は品目によって大量の水か乾燥砂かに分かれます。
第6類危険物の共通の性質
第6類は「酸化性液体」として分類されます(消防法別表第一 第6類)。共通の性質は次のとおりです。
- 常温で液体(20℃で液状のもの)
- 自分自身は燃えない(不燃性)
- 他の物質を酸化させる強い酸化力を持つ
- 可燃物・有機物と接触すると発火・爆発する危険がある
- 腐食性が強く、皮膚・粘膜・金属を侵す(品目によって異なる)
- 蒸気に毒性がある(品目によって異なる)
「不燃性」である点が重要です。第6類は「燃えやすい危険物」ではなく「他のものを燃やしやすくする危険物」です。試験では「第6類は可燃性か」(誤り・不燃性)の問いが出ることがあります。
6品目の性質一覧
| 品目 | 危険等級 | 外観 | 主な性質・危険性 | 消火方法 |
|---|---|---|---|---|
| 過塩素酸(HClO₄) | I | 無色・発煙・刺激臭 | 強酸化性・腐食性強。有機物と激しく反応。加熱で分解・爆発リスク | 大量の水 |
| 過酸化水素(H₂O₂) | II | 無色・水より重い液体 | 分解して酸素を放出。35%超が危険物対象。腐食性・酸化性 | 大量の水 |
| 硝酸(HNO₃) | II | 無色〜淡黄色・発煙 | 強酸性・強酸化性。金属を溶かす。有機物と接触で爆発的反応も | 大量の水 |
| 三フッ化臭素(BrF₃) | I | 無色〜淡黄色液体 | 水と激しく反応(フッ化水素・臭化水素ガス発生)。腐食性・毒性 | 乾燥砂(水厳禁) |
| 五フッ化臭素(BrF₅) | I | 無色液体 | 水と激しく反応。強酸化剤。毒性・腐食性が強い | 乾燥砂(水厳禁) |
| 五フッ化ヨウ素(IF₅) | I | 淡黄色液体 | 水と反応(フッ化水素ガス発生)。強酸化性・腐食性 | 乾燥砂(水厳禁) |
過酸化水素の注意点
過酸化水素(H₂O₂)は水(H₂O)に酸素原子が1つ多い構造で、分解すると酸素を放出します。この分解は光・熱・不純物(鉄・銅等の金属イオン)で促進されます。そのため暗所・低温で保管し、容器には通気孔が必要です(密閉すると内圧上昇で破裂する危険があります)。
危険物として規制を受けるのは、36%以上(政令別表第三の備考欄)の濃度のものです。市販の消毒薬(3%程度)は濃度が低いため、指定数量以下での取り扱いになるケースがほとんどです。工業用・半導体用は高濃度品が多く、危険物として取り扱われます。
硝酸の注意点
硝酸(HNO₃)は発煙性が強く、空気中の水分と反応して白い煙を生じます(発煙硝酸)。金属と反応して溶解させ、一般に「王水(塩酸と硝酸の混合物)は金を溶かす」として知られています。強酸性・強酸化性で、有機物(布・木材・紙等)に接触すると激しく反応します。
試験では「硝酸は水に溶けるか」(溶ける)、「硝酸は金属を腐食するか」(する)などが出題されます。
フッ素系3品目(三フッ化臭素・五フッ化臭素・五フッ化ヨウ素)の共通注意点
フッ素系3品目は水と激しく反応し、フッ化水素(HF)などの有毒ガスを発生させます。このため消火に水を使うと被害が拡大します。消火には乾燥砂を使います。
過塩素酸・過酸化水素・硝酸との最大の違いは「水と反応する点」です。試験では「第6類のうち水系の消火剤を使えない品目はどれか」「乾燥砂で消火する第6類危険物を選べ」の形で繰り返し出題されます。
保管・貯蔵時の注意
第6類は酸化性が強いため、以下の点に注意して保管します。
- 可燃物・有機物と同室・近傍に保管しない(接触すると発火・爆発の危険)
- 容器は腐食されにくい材質(ガラス・ポリエチレン等・品目に応じて適切な材質)を選ぶ
- 蒸気が漏れないよう換気に注意する(有毒蒸気の発生リスク)
- 取り扱い時は保護具(防酸手袋・ゴーグル・防毒マスク等)を着用する
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