通所介護の送迎加算ⅠとⅡ|54単位・184単位の違いと月収入への影響

通所介護の送迎加算は、片道1回につき加算Ⅱが54単位、加算Ⅰが184単位です(令和6年4月改定後)。加算Ⅱは通常の送迎、加算Ⅰは居宅内での介助等を行う場合に算定できます。定員20人・稼働率80%・月22日稼働で全員往復送迎した場合、加算Ⅱで月380,160円、加算Ⅰで月1,294,720円の収入になります。

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送迎加算の2種類と単位数

通所介護の送迎加算は片道1回ごとに算定します(令和6年度介護報酬改定に関する告示)。

種類 単位数(片道1回) 概要
送迎加算Ⅱ 54単位 通常の送迎
送迎加算Ⅰ 184単位 居宅内での介助等を実施

加算Ⅱに比べて加算Ⅰは3.4倍の単位数です。利用者ごとに要件を確認してⅠかⅡを選択することになります。

加算Ⅰ・Ⅱの要件の違い(概要)

  • 送迎加算Ⅱ:利用者を居宅と事業所の間で送迎を行う場合
  • 送迎加算Ⅰ:Ⅱの要件に加えて、居宅内での介助等(着替えの介助・戸締まりの確認・外出の準備等)を行う場合

詳細な算定要件は、厚生労働省の告示・通知でご確認ください。

1日・片道・往復での金額(その他地域・10.00円)

算定単位 加算Ⅱ(円) 加算Ⅰ(円)
片道1回 540 1,840
往復2回 1,080 3,680

月収入への影響(定員・全員往復送迎の場合)

定員20人・稼働率80%(=16人)・月22日稼働・その他地域(10.00円)で試算します。全員往復送迎した場合の送迎加算のみの収入です(基本報酬は含まない)。

条件 加算Ⅱ(円) 加算Ⅰ(円) ⅠとⅡの差(円)
定員10人・稼働率80%(8人)・月22日 190,080 647,360 +457,280
定員20人・稼働率80%(16人)・月22日 380,160 1,294,720 +914,560
定員30人・稼働率80%(24人)・月22日 570,240 1,941,120 +1,370,880

月収入=往復単価×来所人数×22日。加算ⅡはⅠ片道1,080円×人数×日数、加算Ⅰは3,680円×人数×日数。

定員20人の場合、全員加算Ⅰを取ると加算Ⅱより月914,560円・年間約1,097万円の収入差になります。

ⅠとⅡの使い分けのポイント

加算Ⅰは居宅内での介助等が要件になるため、すべての利用者に適用できるわけではありません。一人暮らしで外出準備に介助が必要な利用者や、身体状況から着替えの補助が必要な利用者にはⅠを算定し、自立度の高い利用者にはⅡを算定するという使い分けが一般的です。

利用者ごとの状況を確認し、算定根拠を記録に残すことが大切です。

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参照した資料
令和6年度介護報酬改定に関する告示(送迎加算Ⅰ・Ⅱの単位数)。算定要件の詳細は告示・通知でご確認ください。数値は令和6年4月改定後。試算は送迎加算のみ(基本報酬・他加算は含まない)。

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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