消防設備士甲2の試験頻出数値を覚える語呂合わせ・暗記法まとめ

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消防設備士甲2の試験では、数値の暗記が合否を左右します。「9m²」「75L/min」「10分」「1.5m」など、設置基準・技術基準に関する数値が筆記・実技の両方に出題されます。この記事では甲2試験で頻出の数値を語呂合わせや対比整理で覚えやすくまとめます。

甲2試験で必ず覚える数値一覧

数値 意味 根拠
9m² 1フォームヘッドの有効散水面積(低発泡) 消防法施行規則第19条
75L/min以上 1フォームヘッドの放射量(低発泡・閉鎖型スプリンクラー型除く) 消防法施行規則第19条
10分以上 水源の水量計算における放射継続時間 消防法施行規則第19条
30分以上 非常電源(自家発電設備等)の容量 消防法施行規則第19条
60秒以内 一斉開放弁の開放時間(加圧水式) 消防法施行規則第19条
15秒以内 一斉開放弁の開放時間(気体圧式) 消防法施行規則第19条
1.5m以下 手動起動装置の設置高さ(床面から) 消防法施行規則第19条
0.8m以上 手動起動装置の設置高さ(床面からの下限) 消防法施行規則第19条
20倍未満 低発泡の膨脹比(20倍未満が低発泡) 泡消火薬剤の規格省令
80倍以上 高発泡の膨脹比(80倍以上が高発泡) 泡消火薬剤の規格省令

語呂合わせで覚える甲2の数値

試験で数値を素早く思い出せるよう、語呂合わせを使った暗記法を紹介します。

  • 「9m²(くじゅうへいほうメートル)→ 苦しい面積」:1ヘッドが9m²をカバー。ヘッド個数 = 防護面積 ÷ 9 と覚える
  • 「75L/min → なな・ごジュウリットル = 七五三の日に流れる水」:1ヘッドが毎分75リットル以上放射。七五三(7・5・3)の語呂で記憶に残りやすい
  • 「10分 → 十分間は逃げろ」:水源水量は10分間分の放射量。放射継続時間10分を「十分間は逃げろ」と覚える
  • 「30分 → 三十分待て(非常電源)」:非常電源は30分以上の容量。火災で停電しても30分は動き続ける
  • 「60秒 → 一分以内に開け(加圧水式)」:加圧水式の一斉開放弁は60秒以内に開放。「一分以内に開け、加圧なら」と覚える
  • 「15秒 → 十五秒で開く(気体圧式)」:気体圧式は加圧水式の4分の1の速さ。「気体は速い・15秒」
  • 「1.5m → ひとごろし以下」:手動起動装置の操作部は1.5m以下。床から手が届く高さ
  • 「0.8m → 小さな子も届く80cm以上」:手動起動装置の下限は床から0.8m以上(低すぎない位置に設置)

対比で覚える数値ペア

似ている数値は「セットで」覚えると混同を防げます。

  • 一斉開放弁の開放時間:加圧水式=60秒以内 vs 気体圧式=15秒以内。「気体の方が速い(気体圧式は圧縮気体なので反応が速い)」と覚える
  • 手動起動装置の設置高さ:上限1.5m・下限0.8m。「0.8〜1.5mの範囲に設置する」とセットで覚える
  • 膨脹比の区分:低発泡=20倍未満 vs 高発泡=80倍以上。20倍と80倍の間(20〜80倍)は「中発泡」と呼ばれることもある
  • 放射関係の数値:1ヘッド9m²・1ヘッド75L/min・継続10分の3つはセットで覚える。「9・75・10」と声に出して繰り返す
  • 非常電源:30分以上。スプリンクラー設備(30分)と同じ。「30分は共通」と覚えると他の類の試験にも使える

薬剤の数値(種類・濃度・膨脹比)

薬剤の種類 混合濃度 膨脹比
たんぱく泡 3%型または6%型(6%型が多い) 低発泡(20倍未満)
水成膜泡(AFFF) 3%型が多い 低発泡(20倍未満)
フッ素たんぱく泡 3%型または6%型 低発泡(20倍未満)
合成界面活性剤泡 1%型・2%型・3%型・6%型 低発泡または高発泡(高発泡は主にこれ)

薬剤の混合濃度で覚えるポイントは「水成膜泡(AFFF)は3%型が代表」「たんぱく泡は6%型が多い」という対比です。3%型と6%型を混同しやすいので注意しましょう。

法令の数値(設置義務・届出)

  • 道路の用に供される部分の設置基準:延べ面積1,000m²以上の自動車車庫等(特定防火対象物)に設置義務が発生する場合があります
  • 着工届の提出期限:工事着手10日前まで
  • 設置届の提出期限:工事完了から4日以内
  • 甲2の免許の再講習:交付後最初の4月1日から2年以内、以後5年ごと

着工届「10日前」と設置届「4日以内」は混同しやすいペアです。「着工は余裕を持って10日前、完了は急いで4日以内」と覚えておきましょう。

試験前日に確認する「最終チェック10数値」

  • ① 1ヘッドの有効面積:9m²
  • ② 1ヘッドの放射量:75L/min以上
  • ③ 放射継続時間(水量計算):10分
  • ④ 非常電源容量:30分
  • ⑤ 一斉開放弁・加圧水式:60秒以内
  • ⑥ 一斉開放弁・気体圧式:15秒以内
  • ⑦ 手動起動装置の高さ(上限):1.5m以下
  • ⑧ 手動起動装置の高さ(下限):0.8m以上
  • ⑨ 低発泡の膨脹比:20倍未満
  • ⑩ 高発泡の膨脹比:80倍以上

この10数値を声に出して言えるまで繰り返しましょう。試験当日の朝に確認するだけでも点数が安定します。数値問題はサービス問題と捉えて確実に得点しましょう。

製図試験で数値を使う計算の流れ

製図試験では計算式とセットで数値を使います。典型的な計算の流れは以下の通りです。

  • ヘッド個数の計算:防護面積(m²)÷ 9 = ヘッド個数(端数切り上げ)
  • 1分間の放射量:ヘッド個数 × 75L = 放射量(L/min)
  • 必要水源水量:放射量(L/min)× 10分 = 水源水量(L)

例として防護面積が90m²の場合:ヘッド数=90÷9=10個、放射量=10×75=750L/min、水源水量=750×10=7,500Lと計算できます。この計算の流れを暗記しておくと、製図試験で素早く答えを出せます。

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数値暗記でよくある疑問

  • Q:「以上」と「以下」と「未満」をどう区別すればいいですか? A:「9m²」は「有効散水面積が9m²以内に収まる」イメージ、「75L/min以上」は「最低でも75L/minを放射する」の意味です。「未満」は数値を含まない(20倍未満=19.9…まで)、「以下」は数値を含む(1.5m以下=ちょうど1.5mもOK)です
  • Q:数値は毎年変わりますか? A:消防法施行規則の改正があれば変わりますが、主要な数値(9m²・75L/min・10分等)は近年変更されていません。最新の受験年度の施行規則を確認する習慣をつけましょう
  • Q:語呂合わせが覚えられない場合の代替法は? A:数値表を手書きして壁に貼る・単語カードを作って繰り返し確認する・問題演習で数値に慣れるという方法が効果的です。語呂合わせは補助手段で、問題を繰り返し解くことが最も確実な定着方法です

数値暗記のまとめ

甲2試験の数値問題は、覚えれば確実に得点できるサービス問題です。語呂合わせ・対比整理・計算の流れの3つのアプローチを組み合わせて効率よく暗記しましょう。特に「9・75・10」(面積・放射量・時間)の3数値は製図試験でも使うため最優先で覚えてください。

試験前日に「最終チェック10数値」を声に出して確認するだけで、数値問題での失点を防げます。数値の暗記は詰め込みより反復が重要です。毎日少しずつ確認する習慣をつけて、試験当日に自信を持って臨みましょう。

数値問題が出やすい分野別チェックリスト

甲2の各分野で数値が絡む出題ポイントをまとめます。試験前の最終確認に使ってください。

  • フォームヘッド関連:有効散水面積(9m²)・放射量(75L/min以上)・設置間隔(水平距離2.1m以下)・ヘッド接続配管の最大ヘッド数は法令で定められています
  • 水源水量:ヘッド数×75L/min×10分=必要水量(L)。計算式を暗記して製図試験で即答できるようにする
  • 一斉開放弁:加圧水式60秒・気体圧式15秒の2つを対比で覚える
  • 手動起動装置:設置高さ0.8〜1.5mの範囲(2つの数値をセットで覚える)
  • 非常電源:30分以上(スプリンクラー設備と同じ数値)
  • 薬剤の膨脹比:低発泡=20倍未満・高発泡=80倍以上(20と80をセットで)
  • 届出の期限:着工届=10日前・設置届=4日以内(工事関係の2数値)
  • 再講習:交付後最初の4月1日から2年以内、以後5年ごと(免状管理の数値)

これらの数値を一覧にしたカードを作って、通勤中・休憩中に繰り返し確認するのが最も効率的な暗記法です。数値は「単独で覚える」より「関連する数値をセットで覚える」方が定着しやすく、試験本番での思い出しも速くなります。

数値問題の出題パターンと解き方

甲2試験の数値問題は以下のパターンで出ます。解き方を知っておくと得点が安定します。

  • 「正しいものを選べ」型:4〜5つの選択肢から正しい数値の組み合わせを選ぶ問題。覚えた数値と選択肢を照合するだけで解けます。迷ったら「制限値に近い方が安全側(以上・以下の方向を確認)」と考えましょう
  • 「穴埋め」型(記述):実技の記述問題で「フォームヘッドの有効散水面積は(  )m²以内とする」という穴埋め問題が出ます。数値と単位をセットで覚えておく必要があります
  • 「計算」型(製図):製図試験でヘッド個数・水源水量を計算する問題。計算式を暗記して、単位も正確に書くことが採点ポイントです

数値問題で確実に得点するには「覚える→問題を解く→間違いを確認→覚え直す」のサイクルを毎日繰り返すことです。語呂合わせはあくまで補助手段で、問題演習を通じた反復確認が最も確実な定着方法です。甲2合格に向けて、数値問題を確実な得点源にする意識で学習を進めましょう。

甲2合格に向けた数値暗記は今日から始められます。

出典:消防法施行規則第19条(e-Gov)・泡消火薬剤の技術上の規格を定める省令(昭和50年自治省令第26号)

この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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