消防設備士第5類(乙5・甲5)で不合格になった場合、消防試験研究センターから科目別の得点(成績通知)が届きます。どの科目で何点取ったかがわかるため、次回の再受験に向けた弱点対策が立てやすくなります。再受験の申し込みは最初の受験と同じ手順で行え、受験回数の制限はありません。
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不合格後に届く成績通知の見方
CBT試験で不合格になった場合、試験終了時に画面に結果が表示された後、後日郵便で「試験結果通知書」が届きます(書面試験は合格発表日以降に不合格者に通知)。通知書には科目別の正解率が記載されています。
| 記載内容 | 確認すること |
|---|---|
| 各科目の正解率(パーセント) | どの科目が合格基準(40%以上)を下回っているか |
| 実技の得点率 | 実技(鑑別・製図)が60%以上を達成できているか |
| 不合格理由の特定 | 「科目別40%割れ」か「全体60%未達」かを確認する |
出典:消防試験研究センター「試験結果の通知について」
成績通知で確認すべき最初のポイントは「どの科目が40%を下回っているか」です。消防設備士試験は「各科目40%以上かつ全体60%以上」が合格基準のため、一つの科目でも40%を割ると他の科目が満点でも不合格になります。科目別の合格基準点を確認してから再対策を始めてください。
不合格の原因別の対策法
パターン1:法令類別(5類)が40%未満だった
法令類別(4問)は最も問題数が少ない科目です。2問以上正解しなければ合格基準を満たせません。法令類別で失点する主な原因は「施行令第25条の表を覚えていない」ことです。
対策:施行令第25条の表(防火対象物の用途と階ごとの適用器具)を書いて覚える。表の縦(階)と横(用途)の組み合わせを繰り返し書けるようになるまで練習する。特に「(六)項3階以上に避難はしご不可」「(六)(五)項の6階以上に緩降機不可」「地階は避難はしご・タラップのみ」の例外を確実に記憶する。
パターン2:構造・機能及び整備が40%未満だった
構造整備(乙5で15問)は最も問題数が多い科目で、ここで大きく失点すると全体60%の達成が難しくなります。失点の主な原因は「器具ごとの細部の数値を混同している」ことです。
対策:施行規則第27条を器具ごとに整理し直す。特に次の数値は確実に覚える。
- 固定はしご:横さんは壁から10cm以上・降下口は直径50cm以上の円内接
- 4階以上の金属製条件:固定はしご・つり下げはしごとも適用
- 緩降機:ロープ長は取付け位置から降着面まで・取付け具はJIS G3101またはG3444
- 救助袋:袋の長さは安全な降下速度を保てる長さ
パターン3:実技(鑑別)が60%未満だった
鑑別(5問)は実技60%以上が必要なため、3問以上正解しなければなりません。鑑別で失点する主な原因は「器具の部品名を正確に答えられない」ことです。
対策:緩降機・避難はしご・救助袋の各部品の名称と機能をセットで覚え直す。テキストの図や写真を見ながら「これは何という部品で、どんな機能があるか」を声に出して覚える。
パターン4:甲5の実技(製図)で失点した
甲5の製図(2問)は実技全体の得点に影響します。製図で大きく失点すると実技60%を満たせません。失点の主な原因は「施行令第25条の表から必要な器具と個数を特定できない」ことです。
対策:製図の手順を繰り返し練習する。
- 防火対象物の別表第一の用途((六)項・(五)項等)を確認する
- 対象の階と収容人員を確認する
- 施行令第25条の表から設置できる器具の種類を特定する
- 設置個数の計算式で個数を算出する
- 施行規則第27条の開口部条件(同一垂直線上にない位置等)を確認して設置位置を記入する
再受験の申し込み手順
再受験は最初の受験と同じ手順で申し込みます。受験回数の制限はなく、何度でも受験できます。ただし各試験の申し込みに受験手数料(甲5:5,700円・乙5:3,800円)がかかります。
| 手順 | 内容 |
|---|---|
| 1 | 消防試験研究センターのウェブサイトで受験申請を行う |
| 2 | CBT試験を選択して受験票を取得する |
| 3 | プロメトリックのサイトでテストセンターと受験日を予約する |
| 4 | 学習を再開して弱点科目を集中的に対策する |
| 5 | 試験当日、テストセンターで受験する |
再受験までに最低限やり直すべきこと
成績通知で不合格原因を特定したら、全科目をゼロからやり直すのではなく、弱点科目に絞って集中的に対策します。
- 法令類別が40%未満:施行令第25条の表の暗記に2〜3週間集中する
- 構造整備が40%未満:施行規則第27条を器具ごとに整理して暗記し直す。問題集を再度1〜2周解く
- 実技(鑑別)が60%未満:器具の図をもとに部品名と機能を覚え直す。鑑別問題を繰り返し解く
- 甲5の製図が不十分:製図の手順を声に出しながら解く練習を繰り返す。施行令第25条の表から器具と個数を特定する演習を増やす
CBT試験なら早めに再受験できる
CBT試験は年間を通じて随時受験できるため、不合格後でも自分のペースで再受験日を設定できます。書面試験の場合は次の試験まで数か月待つ必要がありますが、CBT試験なら対策が終わり次第すぐに再受験の予約を入れられます。
不合格後に再受験を申し込む際は、前回の受験から一定期間あけて弱点対策を完了させてから申し込むことをおすすめします。準備が不十分な状態で再受験しても同じ結果になる可能性が高いためです。
再受験申し込み前に確認すべき3つのこと
不合格後に急いで再受験を申し込む前に、次の3点を確認してから申し込み手続きをすることをおすすめします。準備が不十分な状態での再受験は時間と受験手数料の無駄になります。
確認1:成績通知書の科目別得点を分析したか
成績通知書には科目別の正解率(パーセント)が記載されています。まず「どの科目が40%を下回っているか」「実技が60%に届いていないか」を確認します。全科目で40%以上取れているのに合格できなかった場合は「全体の合計点が60%に届いていない」ことが原因です。全体の点数を積み上げるために「構造整備(最多の15問)で得点を上乗せする」ことが最も効果的です。
確認2:弱点科目の対策が終わっているか
不合格後の再受験では「弱点科目の対策が一定レベル完了してから申し込む」ことが重要です。次の目安を参考にしてください。
| 弱点科目 | 再申し込みの目安 |
|---|---|
| 法令類別(5類) | 施行令第25条の表を2分以内に書ける状態になったら |
| 構造・機能及び整備 | 問題集の構造整備の問題で正解率70%以上になったら |
| 実技(鑑別) | 緩降機・はしご・救助袋の各部品名を写真なしで答えられるようになったら |
| 甲5の製図 | 施行令第25条の表から器具と個数を計算し設置位置を書ける手順が定着したら |
確認3:CBT試験の空き状況を確認したか
CBT試験は年間を通じて受験できますが、プロメトリックのテストセンターには予約の空き枠があります。希望の日時・場所が埋まっている場合は別の日時・別のテストセンターを探す必要があります。再申し込みを決めたら、消防試験研究センターの受験申請(先に受験票を取得)とプロメトリックの予約を早めに進めてください。
まとめ。成績通知で原因を特定して弱点科目に集中する
消防設備士第5類で不合格になっても、成績通知で科目別の得点が確認できるため、次回に向けた対策を立てやすい試験です。再受験の申し込みに回数制限はなく、CBT試験なら対策が終わり次第すぐに受験日を設定できます。不合格の原因を特定して弱点科目に集中することが、最短での合格への近道です。

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