消防設備士 5類の法令共通。全類共通の9テーマと第5類の出題ポイント。
消防設備士試験の「消防関係法令」には全類共通部分と類別部分があります。乙5・甲5ともに共通法令から出題されます。この記事では法令共通の9テーマと第5類の試験での出題ポイントを整理します。
消防関係法令の試験構成
消防設備士試験の「消防関係法令」は2つのパートに分かれています。
| パート | 内容 | 問題数(乙種) | 問題数(甲種) |
|---|---|---|---|
| 法令共通(全類共通) | 消防法の基本的な仕組み・消防用設備全般に関する規定 | 6問 | 6問 |
| 法令類別(第5類) | 避難器具の設置基準・設置免除・設置位置等 | 4問 | 4問 |
合計10問のうち6問が全類共通部分です。共通法令は他の類との受験で繰り返し出題されるテーマのため、一度しっかり整理しておくと他の類(1類・2類・3類・4類等)にも対応できます。
法令共通の9テーマ
消防設備士試験の法令共通部分では、以下の9テーマが繰り返し出題されます。
| テーマ | 主な内容 | 主な根拠条文 |
|---|---|---|
| ①消防法の目的・体系 | 消防法の目的・消防法令の体系(法・政令・省令の関係) | 消防法第1条 |
| ②防火対象物と消防対象物 | 防火対象物・消防対象物の定義・別表第一の区分 | 消防法第2条 |
| ③消防用設備等の種類 | 消火設備・警報設備・避難設備・消防用水・消火活動上必要な施設の区分 | 消防法第17条 |
| ④消防用設備等の設置・維持の義務 | 防火対象物の関係者の設置・維持の義務 | 消防法第17条 |
| ⑤消防設備士の独占業務 | 工事・整備・点検が必要な設備と消防設備士の業務範囲 | 消防法第17条の5 |
| ⑥着工届・設置届 | 工事開始10日前の着工届・工事完了後4日以内の設置届 | 消防法第17条の14・第17条の3の2 |
| ⑦点検と報告 | 6か月ごとの機器点検・1年ごとの総合点検・報告義務 | 消防法施行規則第31条の6 |
| ⑧消防検査 | 消防検査の義務・検査の実施機関(消防署長) | 消防法第17条の3の2 |
| ⑨免状・講習 | 免状の種類・交付・返納・工事整備対象設備の種類・講習義務 | 消防法第17条の6〜第17条の9 |
テーマ①:消防法の目的と体系
消防法の目的は「火災を予防し、警戒し及び鎮圧し、国民の生命、身体及び財産を火災から保護する」ことです(消防法第1条)。
消防法令の体系は「法律(消防法)→政令(消防法施行令)→省令(消防法施行規則)→告示(消防庁告示・型式試験基準等)」という順序です。設置基準は主に施行令・施行規則、数値の詳細は型式試験基準(告示)に規定されることが多いです。
テーマ②:防火対象物と別表第一
防火対象物の用途区分は「別表第一」で定められています。避難器具の設置基準(消防法施行令第25条)も別表第一の区分を参照します。試験でよく問われる区分は次のとおりです。
| 別表第一の区分 | 用途の例 |
|---|---|
| (一)項 | 劇場・映画館・演芸場・観覧場 |
| (二)項 | キャバレー・遊技場・ダンスホール |
| (五)項 | 旅館・ホテル・宿泊所 |
| (六)項 | 病院・診療所・助産所・福祉施設 |
| (十二)項 | 工場・作業場 |
| (十五)項 | 前各項に該当しない事業場(事務所等) |
テーマ⑤:消防設備士の独占業務
消防設備士の独占業務は「消防用設備等の工事・整備」です(消防法第17条の5)。第5類(乙種・甲種)の業務範囲は次のとおりです。
| 業務の種類 | 乙種第5類 | 甲種第5類 |
|---|---|---|
| 避難器具の工事(新設・増設・取り付け金具の取り付け等) | ×(工事は甲種のみ) | 〇 |
| 避難器具の整備(消耗品交換・調整) | 〇 | 〇 |
| 避難器具の点検 | 〇 | 〇 |
テーマ⑥:着工届と設置届
甲種消防設備士が工事を行う場合、着工届と設置届の提出が必要です。
| 届出の種類 | 提出時期 | 根拠条文 |
|---|---|---|
| 着工届(工事整備対象設備等着工届出書) | 工事開始10日前までに提出 | 消防法第17条の14 |
| 設置届(消防用設備等設置届出書) | 工事完了後4日以内に提出 | 消防法第17条の3の2 |
着工届は「10日前まで」・設置届は「4日以内」という期限をセットで覚えておくことが重要です。試験では期限の日数・届出の順序(着工届→工事→設置届→消防検査)が問われます。
テーマ⑦:点検と報告の義務
消防用設備等の点検と報告の義務は消防法施行規則第31条の6に定められています。
| 点検の種類 | 実施周期 |
|---|---|
| 機器点検 | 6か月ごと |
| 総合点検 | 1年ごと |
点検結果の報告は防火対象物の用途によって異なります。
| 対象 | 報告周期 |
|---|---|
| 特定防火対象物(病院・ホテル・百貨店・飲食店等) | 1年ごとに消防署長へ報告 |
| 非特定防火対象物(事務所・工場・共同住宅等) | 3年ごとに消防署長へ報告 |
テーマ⑧:消防検査
甲種消防設備士による工事完了後、設置届を受けた消防署長が消防検査を実施します(消防法第17条の3の2)。検査の流れは「着工届(10日前)→工事→設置届(4日以内)→消防検査」です。試験では手順の順序が問われます。
テーマ⑨:免状と講習
消防設備士の免状は都道府県知事が交付します。消防設備士は一定期間ごとに講習を受ける義務があります。
| 講習の種類 | 対象・実施時期 |
|---|---|
| 初回講習 | 免状交付後、最初の4月1日から2年以内 |
| 再講習(2回目以降) | 前回の講習から5年以内 |
講習を受けない場合は免状の返納を命じられることがあります(消防法第17条の9)。
法令共通の頻出数値まとめ
| 内容 | 数値・期限 | 根拠 |
|---|---|---|
| 着工届の提出期限 | 工事開始10日前まで | 消防法第17条の14 |
| 設置届の提出期限 | 工事完了後4日以内 | 消防法第17条の3の2 |
| 機器点検の実施周期 | 6か月ごと | 消防法施行規則第31条の6 |
| 総合点検の実施周期 | 1年ごと | 消防法施行規則第31条の6 |
| 特定防火対象物の報告周期 | 1年ごと | 消防法第17条の3の3 |
| 非特定防火対象物の報告周期 | 3年ごと | 消防法第17条の3の3 |
| 初回講習の期限 | 免状交付後最初の4月1日から2年以内 | 消防法第17条の9 |
| 再講習の期限 | 前回講習から5年以内 | 消防法第17条の9 |
出典:消防法・消防法施行令・消防法施行規則(e-Gov法令検索)・消防試験研究センター試験概要
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作成日:2026年11月5日 作成者:fufumumu_design
出典:消防法・消防法施行令・消防法施行規則(e-Gov法令検索)・消防試験研究センター試験概要

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