計画相談支援のBCP訓練は年1回以上が義務。相談支援専門員が1人の場合の継続計画が鍵。

計画相談支援のBCP訓練は年1回以上が義務

計画相談支援(指定特定相談支援)のBCP(業務継続計画)訓練は、年1回以上の実施が義務づけられている。BCP自体の策定とあわせて、研修と訓練の両方を実施する必要がある。

根拠は国の解釈通知(障発第1206001号・最終改正 令和7年3月31日)「第三の3の(23)」(他サービスへの共通規定を計画相談支援に準用)。

義務づけられている内容

義務の内容 頻度・補足
BCPの策定 感染症・自然災害の2種類が必要
研修の実施 年1回以上
訓練の実施 年1回以上(机上または実地)
定期的な見直し 策定後も改善を繰り返す

出典:厚生労働省「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準について」(障発第1206001号・最終改正 令和7年3月31日)第三の3の(23)

計画相談支援のBCPで特に重要な点

計画相談支援は、相談支援専門員が利用者の居宅や関係機関を訪問して支援する外出型のサービスだ。入所・通所の施設型サービスとは異なり、複数の利用者のサービス等利用計画を継続的に管理している。そのため、BCPで押さえるべき固有のリスクがある。

相談支援専門員が1人の場合の継続計画

小規模な計画相談支援事業所では、相談支援専門員が1人しかいないケースがある。その担当者が被災・入院・感染した場合に、利用者のサービス調整が止まるリスクがある。BCPには、緊急時の代替担当者(他事業所との協力協定等)と連絡方法を明記しておく必要がある。

利用者情報とサービス等利用計画のバックアップ

相談支援専門員は、担当する利用者のサービス等利用計画・モニタリング記録・関係機関との連絡先を管理している。これらのデータが被災・システム障害で失われた場合の復旧手順をBCPに記載しておく。クラウドへの定期バックアップや紙の補完記録の場所を定めておくことが有効だ。

関係機関(サービス事業所・医療機関・行政)への連絡手順

計画相談支援は、利用者が複数のサービスを利用する調整役を担う。災害時には、担当利用者の利用サービスが継続できているかどうかを迅速に確認する手順が必要だ。関係機関の緊急連絡先リストをBCPに添付しておくと、訓練で実際に連絡手順を確認できる。

訓練で確認する内容

年1回以上の訓練で確認すべき主な内容は次のとおりだ。

  • 想定シナリオの設定(地震・洪水・感染症拡大など)
  • 担当相談支援専門員が被災・不在になった場合の連絡先と代替体制の確認
  • 利用者情報のバックアップデータへのアクセス手順
  • 関係機関(サービス事業所・行政)への連絡順序と方法
  • 訓練後の評価とBCPの改善点の記録

記録の整備と保存期間

BCP研修・訓練の記録は2年間保存する。運営指導では次の書類が確認される。

  • BCP本文(感染症・自然災害の2種類)
  • 研修の実施記録(日時・参加者・内容)
  • 訓練の実施記録(想定シナリオ・参加者・評価・改善点)

ツールで記録様式と研修資料をまとめて用意する

計画相談支援の法定研修の資料・確認テスト・訓練の記録様式がまとまったキットを用意している。

→ 計画相談支援 法定研修・訓練キット

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この記事を書いた人

業種別のツールを、一人で作っています。開業前の収支シミュレーター、法定研修キット、資格の問題集。どれも、厚生労働省の告示や調査の原文を自分で確かめてから数字を組み込んでいます。使う人が「この数字、合ってるか」と不安になるようなツールは作りたくないので。

上場企業で20年間、営業ひとすじ。電話営業・インサイドセールスから、約70名のチームのマネジメントへ。現場で「根拠のない数字」が判断を狂わせる場面を見続けてきたせいか、ツールを作るときも出典を確かめずにはいられません。

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