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水面計はボイラーの安全運転において最も重要な計器の一つです。水位を正確に把握できなければ、低水位による過熱・破裂事故に直結します。一級ボイラー技士試験では水面計の種類・構造・選定基準が出題されます。
水面計の役割と法令要件
ボイラー構造規格 第69条により、ボイラーには2個以上の水面測定装置を設けなければなりません(ただし、貫流ボイラーは別の水位管理装置が認められる)。水面計はそのうちの基本的な装置です。
ガラス管水面計
最も基本的な水面計で、ガラス管内の缶水の水位を目視で確認します。
構造
- 上下2本の取出し管(上部は蒸気側、下部は水側)でドラムとガラス管を繋ぐ
- 上・下の止め弁(水コック・蒸気コック)と試験コック(水抜きコック)が装備される
- ガラス管が破損した際に自動的に閉鎖するボールチェック弁が内蔵されているものが多い
使用圧力の制限
ガラス管水面計はボイラー構造規格の規定(圧力区分)により使用圧力範囲が決まります。一般的に最高使用圧力1 MPa以下のボイラーに適用されます(高圧では強化ガラス管または他の形式が必要)。
点検方法(水面計の機能試験)
- 水コック・蒸気コックを閉じ、水抜きコックを開いてガラス管内を排水する
- 蒸気コックのみを開く→蒸気がスムーズに通れば蒸気側の通路に詰まりなし
- 水コックのみを開く→水がスムーズに出れば水側の通路に詰まりなし
- 水抜きコックを閉じ、水コック→蒸気コックの順で開いて正常水位を確認
マグネット式水面計
高温・高圧ボイラーに適した水面計です。フロートの浮き沈みをマグネットで表示パネルに伝える仕組みで、ガラスを使わないため高圧・高温環境でも安全です。
特徴
- ガラス管が不要→破損のリスクがない
- 最高使用圧力が高い(数MPa以上でも使用可能)
- 視認性が高い(フラップが赤/白で水位を示す)
- 可動部が少なくメンテナンスが比較的容易
差圧式(液面計)
差圧発信器を使ってドラム上部(蒸気圧)と下部(水圧)の差圧から水位を算出する方式です。計装系に取り込み、自動制御(給水制御)と連動できます。
特徴
- 遠隔表示・記録が可能(制御室での水位監視)
- 高温・高圧にも対応可能
- キャリブレーション(校正)が定期的に必要
- 蒸気密度・水密度の変化による測定誤差に注意
3種類の比較と選定基準
| 種類 | 適用圧力 | 視認性 | 自動制御連動 |
|---|---|---|---|
| ガラス管式 | 低〜中圧 | 直接目視(近距離) | 不可 |
| マグネット式 | 高圧対応 | 良好(色分け表示) | スイッチ出力可 |
| 差圧式 | 高圧対応 | 遠隔表示可 | 自動制御と連動可 |
試験で間違えやすいポイント
- 水面計の機能試験は「水コック→蒸気コック」の順で最後に開く
- ガラス管が汚れて水位が読みにくい場合は機能試験を行い、清浄な水位を確認
- 水面計が2個設置されている理由は、1個が故障・詰まっても水位を確認できるようにするため
出典:ボイラー及び圧力容器安全規則・ボイラー構造規格・安全衛生技術試験協会
作成:fufumumu_design|更新:2026年11月
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